フェラーリがイタリアの古代ルカニアをイメージしたインテリアカラー（新色）を公開！タンレザーよりもちょっと落ち着いた色味を持つようにも

｜ フェラーリは相次ぎイタリアの伝統的なカラーをイメージした内装色を公開 ｜

ライバルに乏しい「伝統」を押し出し、そのブランドイメージを高める？

さて、フェラーリは先日より新しいインテリアカラーをいくつか追加していますが、イタリアの庭園、岩山、景勝地、（フェラーリ本社がある）ボローニャの町並みといった4つに続く5番目、ベージュ・ルカニアをリリース。

これは南イタリアの歴史的名称である「ルカニア地方」をイメージしたもので（現在はバジリカータ州）、見たところタンレザーよりもちょっと濃い色味を持つようですね。※イタリア政府観光局による説明はこちら（ペペロンチーノがよく食べられているらしい）

歴史的カラーはエレガントなローマによく似合う

今回公開されている一連のカラーはいずれもイタリアの伝統にインスパイアされたものですが、このベージュ・ルカニアはエレガントな、そして1950−1960年代のローマ（の退廃的な甘い生活）をイメージしたというフェラーリ・ローマの内外装にぴったりマッチ。

そこにボディカラーと呼応するかのようなレッドのアクセントを配することにより、さらにその美しさが引き立てられているようにも思います。

同色ステッチでレトロな雰囲気に

ヘッドレストの跳ね馬刺繍にはアクセント同様のレッドが用いられ、シートやダッシュボード全体には同色ステッチが使用されています。

一般的には、コントラストステッチを用いれば現代的な、そして同色ステッチを使用すればレトロな雰囲気が出ると認識していますが、フェラーリはモデルにより、そしてカスタムの方向性によってそのあたりをうまく使い分けているようですね。

それと同様にコントラストカラーや素材の使い分けを行うと「今っぽい」雰囲気が出るように思われ、しかしそれらがいつ頃に出てきたのかはちょっとナゾ。

記憶によると、2005年以降あたりからそういったオプションがスーパーカー、そしてスポーツカーに対して広く用意されるようになってきたと認識しています（もちろんそれまでにも存在していたが）。

なお、今回は「レトロな」シリーズが発表されているものの、もしかするとこれからはビビッドなカラーを持つ「レース」をイメージしたシリーズが登場するんじゃないかと考えたり。

というのも、フェラーリのインテリアにおける（標準の範囲での）選択肢は「ロッソ・フェラーリ」以外は比較的シックな色合いばかりであって、たとえば明るいブルーやオレンジ、イエロ、グリーンなどを揃えるランボルギーニやマクラーレンと比較するとかなり独特。

よって「今ラインアップされていない」しかし「フェラーリのモータースポーツと関わりがある」明るいカラーの使用ができるようになる可能性も否定できないんじゃないかと考えているわけですね（こういったカラーを求める人も少なくないと思う）。

ただ、これは現在のフェラーリのエクステリアデザインの方向性とは大きく異なっており、さらにはライバルと被ること、使い方によってはフェラーリの意図しないデザインが再現されてしまう可能性があり、その観点からは「やっぱりビビッドなカラーの追加は”ナシ”か・・・」と考えたりもします。※下の画像はランボルギーニ・ウラカン・テクニカのインテリアオプションの一部

ちなみにフェラーリはモータースポーツをバックボーンとしており、今もそれは変わらないものの、市販車においては意外なほど視覚的に「モータースポーツイメージ」が反映されておらず（よってリアウイングが装着された車種も存在しない）、ここは興味深いところでもありますね。

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参照：Ferrari