Oh…！米高級車ディーラーの立体駐車場からフェラーリ・ローマが落下、どうやらエレベーターの不具合だったようだ

｜　車体後部やルーフの破損状況がその衝撃の凄まじさを物語る　｜

現在急速に米国では立体駐車場が増えており、同様の事故も増加しかねない

さて、米国フロリダ州パームビーチにあるエキゾチックカーディーラーにて、（車両運搬用）エレベーターに不具合が生じてしまい、フェラーリ・ローマが落下したという事件が発生。

車両は壊滅的なダメージを受けたものの、おそらくは事故発生時には誰も乗車していなかったのか（クルマだけを運ぶエレベーターだったのか）幸いにも負傷者は出ていない、と報じられています。

おそらくこのフェラーリ・ローマの再生は難しいだろう

事故の詳細はわからないものの、画像を見るにリアから下へと落下したようで、その衝撃でエレベーターのシャッターと思われる柵がバラバラになり、ローマのリアバンパーは外れ、衝撃にてリアウインドウも粉砕されているもよう。

加えて、ルーフにはシワのようなものも見られるので、想定外の、そしてとんでもない衝撃が車体に加わったものと思われます。

「見た感じ」だとインテリアそして車両の前半分は無事のようですが、この衝撃によってフレームそのもの、そしてエンジンマウントやトランスミッションにも負担がかかっている可能性が非常に高く、おそらく車両の再生は非常に難しいものと思われます（不可能ではないが、あらゆる部分をチェックせねばならず、コストが掛かりすぎる）。

落下したフェラーリ・ローマの搬出には4時間を要する

なお、この事故の解決にあたったのはパームビーチ消防署ですが、このローマからは燃料が漏れ出しており、火災の危険性があったために”救出”作業が難航し、火災を防ぐために建物全体の電源を落とたうえ、搬出用の（車両用の）足場を作るなどの事前作業が必要があったと伝えられています。

さらには別途専門の（回転式台座を備える車両を有する）レッカー業者を呼ばなくてはならず、ウインチ等を複数駆使してようやくの救出となりますが、作業にはトータルで4時間を要したといい、しかし作業中にも誰も怪我をしなかったそうなので、ここは”救われた”部分かもしれませんね（消防隊員は予想外の事態にも、今ある機材を使用して状況を解決せなばならず、本当に大変だと思う）。

現在、世界的に立体駐車場が増えているというが

今回の事故については、上述の通り原因がわかっておらず、復旧にあたるとともに詳細については調査が行われている最中だそうですが、現在増えているのがこういったエレベーター式立体駐車場。

かつて、こういった立体駐車場は（地価が高い）日本特有の存在ではあったものの、現在では世界中で土地が高騰しており、日本の都心部よりも地価が高い都市が続出しています。

そこで、効率よく土地を活用するためにこういったエレベーター式立体駐車場がどんどん作られていると聞きますが、停電や事故などの不安がつねにつきまとうことになり、とくにエキゾチックカーディーラーのように「大量に高額車両を収納している場合」だと、もしもの場合の被害総額がとんでもないことになりそうですね（もちろん保険に加入しているとは思うが）。

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参照：Palm Beach County Fire Rescue