| ポルシェはレッドブルに対してあまりに多くを望みすぎたのか |
まさかこんな結末になってしまうとは
さて、ポルシェが「ついにF1参入を諦めた」との報道。
ポルシェは2026年にパワーユニット規定が改定されることを契機とし、2026年からのF1復帰を目指して様々な手段を模索していると伝えられていたものの、「万策尽きた」ということになるのかもしれません。
なお、ポルシェは当初、レッドブルとのパートナーシップ契約にてF1への復帰を目論んでいたものの、レッドブルが「ポルシェに支配されることを良しとせず」交渉が決裂し、その後アンドレッティやウィリアムズ、マクラーレンとの交渉を行ったとされるものの、これらはいずれも不発に終わっています。
レッドブルは最終的にフォードとの提携を選び、フォードはレッドブルに対してもある程度の影響力を持つと報じられていますね。
-
フォードがレッドブルと組んでF1へと電撃復帰!2026年からはF1上でも「フォードVSフェラーリ」の戦いが見られるように
| これでなぜか「真っ先に2026年にF1へと復帰」を掲げたポルシェが流れから取り残されてしまうことに | 2026年以降のF1は過去最高の盛り上がりを見せるかもしれない さて、驚くべきことにフォード ...
続きを見る
ポルシェのF1参戦は「期限切れ」?
なお、ポルシェとアウディは2026年にF1参戦をともに目指し、アウディは首尾よくパートナーを見つけることができたもののポルシェはその機会に恵まれず、実質的に参戦までの時間を逆算して「時間切れ」となったのだと思われます。
-
アウディが2026年からのF1参戦に際し「ザウバーをパートナーに迎える」と発表!あわせてザウバーの株式も取得、成り行き次第ではワークス化するかもしれないと予想
| サウバーはプライベーターながらも1993年から組織を変えつつ継続参戦、比較的成功した部類に属する | 2026年のパワーユニット変更にあわせ、大きく躍進することを期待 さて、アウディが「2026年 ...
続きを見る
上述のとおり2026年にはレギュレーションが変更されることになりますが、これによって「全てのチームが平等に、新しいスタートラインから戦うことに」なり、新規参入組にとっては(参戦後に)競争力を発揮できる唯一のチャンスでもあったわけですね。
新しいレギュレーションについては、より安価なパワーユニットと、ICE(ガソリンエンジン)50%、エレクトリック50%というパワー配分となり、使用する燃料は100%合成燃料ととなる見込み。
つまり、エレクトリック化を推進する一方、合成燃料にも力を入れているポルシェにとってF1は非常に有用なプロモーションの場となるはずであったものの、残念ながらその機会が失われることになり、ポルシェはその機会をアウディに譲ることになりそうです。
-
ポルシェはガソリンエンジンを廃止するつもりがないようだ!「合成燃料(Eフューエル)をもって内燃機関を存続させる。これは有効なソリューションとなるはずだ」
| ポルシェは「電動化」と「ガソリンエンジン存続」という二面性の矛盾をかねてより指摘されてきたが | 合成燃料の可能性が合法的に見えてきた今、これの使用によるガソリンエンジン存続が現実的に さて、ポル ...
続きを見る
F1に参戦するには「ハードル」があまりに高い
なお、現在F1へと新規参入するには様々なハードルがあり、そのうちもっとも高いと思われるのが「持参金」。
これは既存チームに対する分配金が(新規参入チームによって)希薄化される可能性があるため、これを補填する意味を持っていますが、新規に参入するアンドレッティはこれの調整に難航していると言われます(最低でも2億ドルと言われ、この金額の決定には既存チームの発言にも影響される)。
よって、F1に参戦する場合は「新規」ではなく既存チームとのパートナーシップ契約締結や買収といった方法がもっとも効率的な手法ではあるものの、この方法だと「空席」がどこかに存在する必要があり、それが見つからなければ参戦は非常に難しくなってしまうわけですね。
-
アンドレッティとキャデラックが「オールアメリカン」チームとしてF1に参戦を表明!2016年以降初の新規参入チームとなり、2025年から参戦か
| たしかに昨年からこういった話が持ち上がっていたが | 一方でポルシェのF1参戦は棚上げされたまま さて、アンドレッティとキャデラックとが「オールアメリカン・チーム」としてF1への参入を表明(ただし ...
続きを見る
合わせて読みたい、F1関連投稿
-
まさかの「ブラウンGP復活」?公式ツイッターにニューマシンの謎投稿、ポルシェとのタッグにてF1復帰説が流れるが
| ディズニー+で制作中のドキュメンタリーのプロモーションだとも考えられるが、それにしてはF1マシンの画像が新しすぎる | いずれにせよ、なんらかの新しい動きには期待したい さて、ブラウンGPが公式ツ ...
続きを見る
-
ポルシェがウィリアムズを買収してガルフをスポンサーにつけF1へと復帰?意味深動画がポルシェから、そしてガルフからも思わせぶりな発言が登場
| ここまで準備を進めた以上、ポルシェはなんとしてもF1に参戦したいはずだ | すでに「アンドレッティ」の目は消え、たしかに残るはウィリアムズしかない さて、レッドブルとの提携話がまとまらず、2026 ...
続きを見る
-
ポルシェとレッドブルとの提携が白紙撤回!レッドブルは独自性を維持したく、しかしポルシェがチーム運営にまで慣用したかったことが原因か
|レッドブルは2025年までホンダ製パワーユニットを使用し、以降は独自にて開発を行う予定 | レッドブルは「レッドブル・パワートレインズ」を設立したところでえあり、ポルシェとしては交渉のタイミングが悪 ...
続きを見る
参照:The Race