| カマロは現行6代目にていったんその幕を閉じることに |
次世代カマロはピュアエレクトリック、セダンになるという話もあるが
さて、これまでにも幾度か「販売終了」のウワサが出ていたシボレー・カマロですが、今回はついにシボレーが公式見解として「カマロを現行の第6世代かぎりにて引退させる」と発表。
よって最終バージョンが2024年1月に工場の生産ラインからロールオフされるとともにカマロのライフが尽きることになりますが、シボレーは「カマロの物語がこれで終わるわけではない」ということにも言及しており、現時点で次期モデルについて明確にコメントしないまでも、必ずやその名称が復活することについても触れています。
シボレーはカマロに敬意を評しコレクターズ・エディション・パッケージを発表
そしてシボレーは、(いったんの)最後となる第6世代のカマロに別れを告げるために、カマロの歴史に敬意を表して「コレクターズ・エディション・パッケージ」をリリースすると発表。
この最終シリーズの詳細は今夏に明らかにされる予定ですが、新エディションのティーザーショットを見ると、カマロの長い歴史にちなんだものが登場することがわかります。
1966年の発売当初、カマロは「パンサー」というコードネームで開発されていたそうですが、今回シボレーが公開した”お別れビデオ”で紹介された新モデルのティーザー画像を見る限り、コレクターズ・エディションのネームプレートにはパンサーのイメージが採用されることが示されています。
なお、なぜ「パンサー」ではなく「カマロ」となったのかは明確に示されていないものの、カマロ(CAMARO)とは「友人、仲間」をあらわすフランス語だとされており、これは”親しみやすさ”を表していると言われていますね。
カマロは常にパフォーマンスを追求してきた
このコレクターズ・エディション・パッケージは大きなリアウィングとフードスクープを備えており、つまりは非常に高いパフォーマンスを発揮することが示唆されていまが、現行カマロは生産開始から9年間、様々なシーンにて活躍してきたことを振り返るに、最終モデルに”最高クラスの”パフォーマンスを与えることは想像に難くないところ。
実際のところ2018年のカマロZL1 1LEは、659馬力のスーパーチャージドV8エンジンを搭載してニュルブルクリンクを7分16秒04というタイムで周回し、カマロ史上最速記録を樹立することとなっていますが、そのほかにもドラッグレース用として「COPO」が例年発表し続けられています。
そのほか第6世代のカマロは、NASCAR、IMSA、SRO、NHRA、オーストラリアン・スーパーカー・チャンピオンシップなど、多くのレースシリーズに参戦していますが、カマロの生産終了後にもこれらシリーズに参戦し続けることができるよう、認可団体と協議を行っていることもアナウンスされています。
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カマロは「必ずや復活」
シボレーは今回の生産終了につき「これは(カマロという)ネームプレートの最終章を意味するものではない」と述べ、グローバル・バイス・プレジデントであるスコット・ベル氏は「現世代のカマロに別れを告げる準備として、すべてのカマロのお客様、カマロの組み立てラインの従業員、レースファンへの感謝を言い表すことは困難です。今日、すぐに後継モデルを発表するわけではありませんが、安心してください、これはカマロの物語の終わりではありません」とも。
一方、カマロの主なライバルであるマスタングは、昨年発表された次世代モデルでも内燃機関を維持することが明確に示されていて、「マスタング・マッハE」の存在を見てもわかるとおり、フォードはマスタングの名を絶やすことは考えていないもよう。
なお、カマロが今回販売終了となるのは単に「売れていないから」で、「カマロ、マスタング、チャレンジャー」というアメリカンマッスルのビッグ3の中においてもどんどんそのプレゼンスが弱くなっており、たとえモデルチェンジを繰り返そうとも「全然モデルチェンジしない」チャレンジャーに完全に置いてきぼりを食らってしまう事態となっています。
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つまりカマロは「あらゆる手を講じて販売の回復を図ろうとしたが」サッパリ効果を得られず、よって次世代カマロは「これまでにない革命的なアプローチをによって生まれ変わろうとしている」という報道もあり、ウワサだと新型カマロは(ホンダと共同開発している)ウルティウム・プラットフォームを使用した電気自動車になる、とも。
ただ、ボディ形状については、同じGMのスポーツモデルであるコルベットに「SUVが追加される」と言われているのとは異なって「カマロはSUVにはならない」とされ、むしろセダン化されるのではという話もあるもよう(コルベットとの棲み分けを図り、競合せずにより多くの顧客を他社から奪おうという計画なのかもしれない)。
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参照:Chevrolet