| このポルシェ356のオーナーは今でも健在だが、なぜガレージにこのクルマを閉じ込め、今まで扉を開こうとしなかったのかは語られていない |
きっと他のクルマ同様、他人には理解ができない事情があったのだと思われる
さて、みんな大好き「納屋で発見されたクルマ」。
納屋(バーン)で見つかったということで「バーンファインド」と一般に呼ばれますが、今回はなんと39年間ガレージに放置されていたポルシェ356がふたたび陽光を浴びる様子が紹介されています。
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そのポルシェ356はカリフォルニア州のガレージに保管されていた
ポルシェ356は「ポルシェ」の名を北米中に知らせることとなったクルマであり、今なお高い人気を誇ります。
現在ではその時価が(程度次第で)1000万円以上ということもあって、おおよそ生産された個体のほとんどがサルベージされているために「ポルシェ356がガレージに眠り続けている」可能性は極めて低く、しかし今回のように奇跡的に発見されるのが「バーンファインド」の魅力だと思われます。
今回の個体はカリフォルニア州オレンジ郡のガレージに39年間保管されていたといい、製造されたのは1959年。
ずっとガレージに閉じ込められたいたために年月分の埃を被っています。
そしていよいよガレージを開け・・・。
ポルシェ356を引っ張り出すことに。
なお、この356は「Aシリーズ」、そして60馬力ではなく90馬力版の「スーパー」。※新車価格は当時3,600ドルだったそうだ
幸いにも保管状態がよく、ポルシェ356は「程度良好」
カリフォルニア州は降雨が少なく湿度も低く、そしてガレージは密閉された暗所であったためにポルシェ356の程度は「良好」。
ボディに破損はなく、ちょっとした補修跡があるくらい。
フロアには若干の凹みがあるものの、機能には問題がないようですね。
エンジンルーム内にもサビは見られず、「そうとうに」優れるコンディションだと言って良いかもしれません(ガレージに保管するようになるまで、つまり1984年までは定期的にメンテナンスを行いながら乗っていたようだ)。
そして驚くべきはそのインテリアの美しさであり、まさに「昨日まで乗っていた」かのよう。
ネズミに齧られたりしていないのもまた高ポイントだと思われます(一般的に、欧州で発見される放置車両はネズミに内装を荒らされていることが多いようだが、米国ではあまりネズミ被害はないもよう)。
シートやカーペットも素晴らしいコンディション。
さすがに樹脂パーツには黄ばみが見られます。
今後このポルシェ356がどういった運命を辿るのかはわかりませんが、これだけ優れたコンディションを持つのであれば、このままレストアせずにオークションへと出品したほうが高値で売れるのかもしれませんね。
39年間保存されていたポルシェ356がガレージから出される様子を収めた動画はこちら
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参照:CARCHAEOLOGY