| ランボルギーニ・アヴェンタドールJはおそらく納車されてからオーナーが一度も変わっていない |
ランボルギーニ史上、アヴェンタドールJはもっとも価値があるワンオフモデルの一つとして数えられる
さて、1台しか製造されなかったランボルギーニ・アヴェンタドールJ、そして15台のみが限定販売されたレヴェントン・ロードスターとがイベント会場へと搬入される様子を捉えた動画が公開。
このイベントはスペインのマルベーリャにてスーパーカーオーナーズサークルが開催するものだそうですが、まずはこんな感じで積車に載せられた2台のクルマが運び込まれます、
ランボルギーニ・アヴェンタドールJは「真のワンオフ」
そして積車は会場の横で停止。
カバーを外すとアヴェンタドールJが登場!
慎重に車両を降ろし・・・。
会場へと搬入開始。
このアヴェンタドールJは2012年にランボルギーニがスペインの顧客のために製造したワンオフモデルで、同年のジュネーブ・モーターショーにてワールドプレミアがなされています。
それまでランボルギーニが特定顧客のために(既存モデルをカスタムすることはあっても)ボディ形状を大きく変更するワンオフモデルを作ることは非常に稀であり(ほぼ例がないと言っていい)、当時大きな話題を呼んだクルマでもありますね。
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発表前にはティーザー動画も公開され、そこで「UNICO(唯一)」と表現されており、その後ワールドプレミアの際に「アヴェンタドールJ」という名称が公開されています。
「J」とは「イオタ」を表し、ご覧の通りルーフレスのスピードスタボディを持っていますが、前後バンパーやサイドステップなども専用に設計され、アヴェンタドールシリーズではもっとも特別なモデルのひとつとして数えられます。
フロントウインドウは「レス」、サイドウインドウはデザイン的な整合性を取るために数センチのスモークスクリーンが装着されるのみ。
こんな感じで運転時には「ドライバーがまるごと露出」して衆目の目にさらされてしまいます。
それにしてもスゴい熱狂ぶりだ!
センターコンソールはフロントフードから続く「一体化した」デザイン。
エンジンは露出し「Y」字型の構造材が入るほか、リアエンドにはスワンネック式のウイングも。
フロントトランクにはヘルメットが2つ収納。
シートは鍛造カーボン(フォージド・コンポジット)製、ロールフープはヴィジブルカーボン製。
このアヴェンタドールJはおそらく一度も売りに出されたことがなく、よって最初の(スペインの)オーナーが今も所有し続けているものと思われますが、推定では市場価値15億円、とも言われます。
なんと会場にはランボルギーニ・レヴェントン・ロードスターも
そして次は同時に運ばれてきたレヴェントン・ロードスターを会場へ。
通路が狭く、草木を手でよけながらの搬入です。
このレヴェントン・ロードスターは2009年のフランクフルト・モーターショーにて発表されており、ベースとなるのはムルシエラゴ。
ただしアヴェンタドールの予告にもつながるスタイリングを持ち、最大の特徴はステルス戦闘機と同じ塗料を用いたペイントだと思われます。
これはイタリア空軍とのコラボレーションによって実現したもので、そのため内装や付属品もミリタリー調、さらにはメーター表示が「戦闘機風」に(自動車史上、もっともクールなメーターだと言われている)。
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これら2台とも、ユーチューブやインスタグラムなど各種SNSが広く普及する前に登場したクルマであり、そのために現代のスパーカーほどに画像や情報が出回っておらず、よって今回のような動画「非常に貴重」な部類です。
おそらくこのイベントではさらに貴重なクルマが会場へと運び込まれることになるものと思われ、続報に期待したいところですね。
ランボルギーニ・アヴェンタドールJとレヴェントン・ロードスターがイベント会場に運び込まれる動画はこちら
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参照:TFJJ