| 正直、自宅でアップデート中にこのサウンドが漏れてしまうと「近所迷惑」かも |
さすがにこの奇妙な音にはオーナーも周囲もびっくりするだろう
さて、フォルクスワーゲンのEV、ID.4が「UFOが飛んでいるかのような、奇妙な音を発して周囲を困惑させることがある」として話題に。
このサウンドは(公開された動画を見るに)想像する以上に遥かに奇妙な音なのですが、映画やドキュメンタリーにてUFOが飛ぶときに当てられる効果音のような、なんとも神秘的なサウンドです。
一体このサウンドは何なのか
この音の正体はつまるところ疑似走行音だそうですが、今回ネット上で騒がれているのは「走行していない駐車中にこの音が出てしまっている」ため(加えて、この音があまりに奇妙であるため)。
この疑似走行音は、アメリカで定められる「電気自動車は、時速18マイル(時速29キロ)以下で走行する際、車外になんらかの音を発生させ、周囲の歩行者にその存在を知らしめねばならない」という法律に従ってID.4にインストールされているものですが、日本では「車両接近通報装置」として知られており、2018年以降に発売されるハイブリッド車やEVに取り付けられています(日本の場合は、時速20キロ以下で近接音を出す必要がある)。
なお、この近接音(疑似走行音)については世界的な統一基準がなく、サウンドに関する規定もないようですが、アメリカでは2020年に「消費者(歩行者)の混乱を避けるため、全メーカー統一のサウンドをプリセットしなければならない(ただしそのクルマのオーナーは、予めインストールされた中から別のサウンドも選択することが許されれる)と決められており、しかし実際にはその後どういったサウンドに決定され、いつから施行されるのかは続報がないのでちょっとナゾ。
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フォルクスワーゲン ID.4が奇妙な音を出すのは「バグ」
話をフォルクスワーゲンID.4に戻すと、ID.4がこの「なんとも奇妙な音」を駐車中に発するのはバグだそうで、その理由は「アップデート中、各種センサーとの接続を失うので、走行中なのか停車中なのかを車両が識別できなくなり、歩行者に対する警告音を発してしまうことがある」。
よってアップデート中すべからくこのサウンドが出てしまうわけではないようで、そしてこのサウンドのリズムというか周期も「通常、警告音として発せられるもの」なのかどうかは不明です。
いずれにせよ、停車中にこういった音が出ているとオーナーはもちろん周囲の人も「びっくり」するのは間違いなく、そしてこのような音が警告音として実際に(走行中に)社外に放出されるのであれば「またびっくり」。
ただしなんらかの注意を喚起する音であることは間違いなく、「警告音」としては有効に機能していると判断していいのかもしれません。
フォルクスワーゲンID.4が宇宙船のような音を発している動画はこちら
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参照:Ps3mn1