メルセデス・ベンツCEOがエレクトリック版Gクラス（ゲレンデ）を自らテスト。「これは本物のGクラスであり、それ以上の性能を持つ可能性がある」【動画】

｜　エレクトリック版メルセデス・ベンツGクラスはずいぶん前からその存在が明らかになっているものの、その詳細はほとんど明かされていない　｜

エレクトリック版Gクラス発売後であっても内燃機関搭載版Gクラスが併売されることに

さて、メルセデス・ベンツはピュアエレクトリック版Gクラス（EQGと呼ばれているが、EQを名乗らない可能性も指摘されている）を発売する計画を持っていますが、メルセデス・ベンツCEO、オラ・ケレニウス氏は今回このエレクトリックGクラスを自らドライブし、現行の内燃機関（ガソリン / ディーゼルエンジン）搭載バージョンよりも高性能なオフローダーとなる可能性があるとコメントしています。

メルセデス・ベンツCEO自らエレクトリックGクラスをドライブ

「現行メルセデス・ベンツGクラスに劣らない」というコメントにつき、今回公開された公式動画を通じて語られたものですが、オラ・ケレニウスCEOはエレクトリックGクラスのチーフエンジニアであるファビアン・ショッサウ氏、そしてそのチームとともにテストに参加。

チームはメルセデス・ベンツGクラスが誕生し作られた国、オーストリアのグラーツにあるシェークル山にてテストを繰り返し、なんと336回もシェークル山を上り下りしたのだそう。※Gクラスはオーストリアのマグナ・シュタイアにて生産されている

なお、エレクトリックGクラスは発表されてから4年が経過するものの、スペック含む詳細は公開されておらず、しかしオラ・ケレニウスCEOによれば「どこからどう見ても（内燃機関搭載版の）Gクラスに見え、その走行性能はGクラスと同等、もしくはそれ以上」。※今回のプロモーション動画はGクラスのエレクトリック化に懐疑的な人たちに宛てたものだと思われる

搭載されるオフロード用エレクトリックドライブトレインは現在開発段階にあると言われており、プロトタイプでは各車輪に4つのエレクトリックモーターを搭載していますが、これによって「その場で回転する」タンクターンも可能に（このタンクターンは多くのエレクトリックオフローダーが実装する、もしくは実装を目指す機能ではあるものの、使いどころがほとんどない）。

なお、エレクトリック版Gクラスの走行性能を高めるひとつの要因がシリコン負極を持つ最先端バッテリー。 

この技術は、リチウムイオン電池と比較してエネルギー密度を20～40%増加させると考えられており、エレクトリックGクラスの航続距離を伸ばすとともに軽量化にも貢献することとなるわけですね。

現時点ではエレクトリック版Gクラスの発売日については現在なんら言及されておらず、しかし2024年に「2025年モデルとして」発売される可能性が大。

ただし発売後も内燃機関搭載版Gクラスも（2024年くらいにモデルチェンジもしくはフェイスリフトを受けて）併売されると言われており、現在のところ「Gクラスがピュアエレクトリック版に完全移行する（内燃機関搭載版Gクラスが買えなくなる）」と考える必要はなさそうです。

メルセデス・ベンツCEOがエレクトリック版Gクラスをテストする動画はこちら

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参照：Mercedes-Benz