| 毎年サイバースカルの価格が上がり限定本数が増えるところを見ると、この価格にもかかわらず人気なのだと思われる |
ベル&ロスほど新しいデザインや素材にチャレンジする腕時計ブランドはそう多くない
さて、とどまるところを知らない創造力を発揮するウォッチメーカー、ベル&ロスより限定腕時計がさらに2本登場。
ここ数年の「定番」となっているサイバースカルの新作、そして大人気のBR-X5のカーボンケース版が発表されており、ここでそれらを見てみたいと思います。
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BR 01 CYBER SKULL SAPPHIRE ICE BLUE
そこでまずは「BR01 サイバースカル サファイア アイスブルー」。
このBR01 サイバースカルは2020年に登場した新シリーズで、毎年年末に限定販売されているものですが、このサファイアクリスタル製ケースを持つシリーズは非常に高価であり、しかし毎年販売(限定)本数が増えているため、つまりはかなり売れていると考えていいのかも。
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そして今年のサイバースカル(25本限定、17,666,000円)はBR-X5でも人気の「アイスブルー」が用いられ、このブルーのスカルはガルバニック処理とブルーPVDが施された真鍮でできています。
なお、サイバースカルは「手巻き(キャリバー BR-CAL.209)」であり、ゼンマイを巻き上げるとスカルの顎が上下に動くという「オートマタ」機構を採用。※ぼくもサイバースカルを1本持っているが、「巻止め」がないので怖くてあまりゼンマイを強く巻けない
ケースバックもまたスカルの形を持っています。
なお、ベル&ロスは好んでスカル(ドクロ)をモチーフに採用する傾向があって、これは同ブランドが「航空機の計器にインスパイアされた」腕時計づくりをするということに由来しており、具体的にいうならば「第二次世界大戦時のパラシュート部隊へのオマージュ」。
パラシュート部隊は自らの勇気を誇示するようにスカルを使用し、そしてこのスカルは敵を怖気づかせる意味もあったとされていますが、つまり「死を自ら遠ざけ、自分たちが生き残るために」このスカルをシンボルとして使用したわけですね。※死のシンボルのように扱われることも多いスカルだが、実はその反対である
ケース、そして風防には「ファセットカット」が用いられていますが・・・。
これはベル&ロスに資本を注入しているシャネルの「プルミエール」と同じデザインです(シャネルの資本が入ったのち、ベル&ロスは大きく潤い、デザインと品質が劇的に向上している)。※プルミエールはパリのヴァンドーム広場を上空から見た形状を再現している
現在(超)高級機械式腕時計ブランドの間ではこのサファイアクリスタルケースが大人気ですが、一見するとどう見ても「トイウォッチ」としてしか認識できず、まさかこの腕時計が1800万円もするとは誰も思わないかもしれません。
そしてこういった腕時計を身につける人は「その時計、オモチャみたいだね」と言われても「そうだろ?」と笑って返せるだけの余裕と懐の深さを持つ人なのだと思います。
BR-X5 CARBON ORANGE
そしてもう一本の腕時計はぼくが高く評価するBR-X5シリーズの最新作にて世界限定500本の「BR-X5 カーボンオレンジ(1,474,000円)」。
画像ではわかりにくいのですが、このBR-X5シリーズのケースは横から見ると(オーデマ ピゲ CODE 11.59のように)一部に空洞があり、一見すると「どうなんってんのコレ?」と思わせる複雑さを持っており、ここがぼくの心の琴線に触れる部分(ぼくは異素材を組み合わせたり、サンドイッチされているケースが大好きである)。
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ケース/ベゼルはマット仕上げの鍛造カーボンファイバー、ケースのインナーとベゼルのアウターはマイクロブラスト加工が施されたチタン製。
文字盤もマットブラック仕上げにオレンジアクセント。
なお、ベゼルを固定するビスが放射線状に向きを合わせるようになったのもシャネルの資本注入以降です(それまで、このビスの向きはバラバラだった)。
ムーブメントはケニッシとの共同開発となる自社製(マニュファクチュール)キャリバー BR-CAL.323。
スイス公認クロノメーター検定機関(COSC)を受けた初のムーブメントでもあり、ベル&ロスはこのムーブメントをして「機械式腕時計の愛好家にも評価されるはずである」とコメントしているので、それまでの「ファッションウォッチ」的な捉えられ方に対しては強い不満を持ち、常々それをひっくり返したいと考えていたのかもしれませんね。
ベル&ロス BR01 サイバースカル サファイア アイスブルーを紹介する動画はこちら
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参照:Bell & Ross