
Image:Audemars Piguet
| この腕時計が業界を揺るがす理由とは |
オーデマ ピゲが久しぶりに新作腕時計を発表。
このニューモデルは「Neo Frame Jumping Hour(ネオ フレーム ジャンピングアワー)」と命名されており、歴史的なジャンピングアワー機構を最新技術と融合させることで「ブランド150周年」を祝うという位置づけとなっています。
なお価格は979万円に設定されており、「ゴールドケース」「ジャンピングアワー(複雑機構)」ということを考慮すると、意外と「お値段控えめ」といった印象です。
この記事の要約
- Art Deco(アールデコ) × 現代革新の融合
- 初の自動巻きジャンピングアワームーブメント搭載
- 長方形ケース×アパーチャー表示の斬新デザイン
- 歴史的モデルの現代的復刻と未来への布石
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ネオ フレーム ジャンピングアワー(Neo Frame Jumping Hour)とは?
この「Neo Frame Jumping Hour」はアール・デコの優雅さを携えつつ、最新の時計製造技術を結集したオーデマ ピゲ初となる自動巻きジャンピングアワー機構内蔵ウォッチ。
よくあるジャンピングアワーウォッチだと「時間は窓に表示され、分は針(レトログラード機構)で表示される」というパターンが多いものの、しかしこのネオ フレーム ジャンピングアワーでは時間と分ともに「窓」に表示されるという構造。
そしてこれらの数字が「ジワジワと」ではなく瞬時にバシっと切り替わるというわけですね。
Image:Audemars Piguet
デザインとコンセプト
- アール・デコ×ストリームライン・モダン(1920–30年代)からの着想
1929年のヴィンテージモデル「Pre-Model 1271」を彷彿とさせる長方形ケースと装飾が特徴 - 長方形ケースでありながら現代的な装着性を実現
ケースはピンクゴールドとサファイアクリスタルの融合。角が丸く、装飾が付いたガルドロン(縦溝)は視覚的にも存在感がある - 視認性と素材美の両立
文字盤にはブラックPVD処理を施したサファイアを用い、時間は二つのゴールド縁付き窓で表示。秒針を排除した構造がミニマルながらも秀逸
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ネオフレーム ジャンピングアワーのスペック
| 仕様 | 詳細 |
|---|---|
| モデル名 | Neo Frame Jumping Hour(Ref.15245OR.OO.A206VE.01) |
| ムーブメント | Calibre 7122 自動巻き(初のジャンピングアワー機構) |
| パワーリザーブ | 約52時間 |
| ケース素材 | 18k ピンクゴールド × サファイアクリスタル |
| ケースサイズ | 約34mm × 約47.1mm × 厚さ 約8.8mm |
| 防水性能 | 20m(生活防水程度) |
| 表示方式 | ジャンピングアワー(時間と分を窓表示) |
| ストラップ | ブラックカーフレザー |
| 価格 | 9,790,000円 |
| 発売時期 | 2026年6月予定(ブティック専売) |
1:ジャンピングアワー機構の価値
ジャンピングアワー自体は古典的な複雑機構ですが、自動巻きとして量産モデルに搭載したのはAPとして初。
伝統的な「手巻き」よりも高い日常性を誇り、「使いやすい」一本となっています。※ただしジャンピングアワーはオーバーホール費用が一般的に高額なので要注意
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2:デザインで革新性を主張
通常、こういったドレス系腕時計は円形ダイヤルが主流ではあるものの、長方形ケースは一目で他ブランドと差別化されるという特徴を持っており、「どの角度からどう見てもそれとわかる」のはさすがオーデマ ピゲ。
一般的なラウンドウォッチと比較して装着感と視覚的な存在感が大きく異なり、身につけてこそ真価を発揮する一本なのかもしれません。
結論
「ネオフレーム ジャンピングアワー」は、オーデマ ピゲ150年の伝統を礎として同社の“次の方向性”を明確に示したモデルとしてスタートさせるシリーズで、その意味では単なる新作以上の意味を持つ一本です。
参考までに、オーデマ ピゲのCEOはフランソワ-アンリ・ベナミアス氏から2024年1月にイラリア・レスタ氏へと交代しており、イラリア・レスタ氏は化粧品業界出身の女性ということもあってか、それまでのフランソワ-アンリ・ベナミアス氏に比較すると「エレガントで、色彩に配慮した」シリーズを展開する傾向にあるように思います。※フランソワ-アンリ・ベナミアス氏はサブカルチャー好きということもあって、スパイダーマンやブラックパンサーとのコラボモデルをリリースしており、現在とは全く異なる路線だった
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いずれにせよ、このネオフレーム ジャンピングアワーは・・・。
- ✔ 時計としての完成度はもちろん、ジャンピングアワーの実用化という時計史的価値
- ✔ ヴィンテージ×現代デザインの“架け橋”としての存在
- ✔ 他ブランドにはない独自性とコレクター性
といった感じで”腕時計市場における新しい定番”候補として十分な魅力と話題性を持つものと思われ、高級時計選びで他と差をつけたい人にとっては最適な選択肢になりそうですね。
ただ、ひとつだけ残念なのは、ぼくにこういったドレスウォッチは「致命的に似合わない」ということで、購入できるチャンスが巡ってきたとしても「見送る」ことは間違いないだろうと考えています。
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