| マセラティの工場では意外や働いている人の数が「少なめ」 |
機械が作業する部分、「人の手でなくてはならない部分」が効率よく分けられている
さて、これまでにもフェラーリやランボルギーニ、BMW、アストンマーティンなどの工場内部の様子が公開されていますが、今回は「マセラティ」。
マセラティのクルマはイタリア・モデナにある Viale Ciro Menotti工場にて製造されていますが、ここでは近代化が行われ、マセラティの伝統、そして新時代の成功を確実にするための新技術との統合がなされているといい、ここでその製造風景を見てみましょう。
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今回の動画ではMC20の製造に焦点が当てられる
今回公開された動画では主にMC20の製造に焦点が当てられており、MC20は現在マセラティの中で唯一の「カーボン製モノコックシャシー」を持つラインアップ。
そして前後にはアルミニウム製のサブフレームが接続されます。
よってスチール製モノコックを有する車体のように「ドボン」とプールに漬けて防錆処理を施す必要もなく、独自の行程をたどることになりますが、全般的に見て他のブランドよりも手作業による組み立てを行う比率が高いように思われ、たとえば塗装もロボットではなく「職人」が手で行うようですね。
その後はクレーンにて釣り上げられ・・・。
自走式プラットフォームへと載せられます。
その後はこのプラットフォームがMC20を「次の工程」へと運んでゆくのですが、この工場ではレヴァンテやグラントゥーリズモといった構造が異なるモデルも製造しており、しかしこの自走式プラットフォームを導入することで(従来のような)ベルトコンベア式の車種別ラインを設置する必要がなくなり、「必要に応じて必要なところへと」車体を運ぶことで工場内のスペースを節約できるわけですね。
そして今後はピュアエレクトリックグレード「フォルゴーレ」の生産が始まることになるかと思われますが、その際にはまたこの自走式プラットフォームが威力を発揮することになるものと思われます。
そしてこの自走式プラットフォームが向かった先では・・・。
V6「ネットゥーノ」エンジンとのマリアージュがなされ・・・。
ブレーキなどの足回りが組み込まれます。
ちなみにこのプラットフォームは「作業しやすいよう」高さを自在に変更することができ、まさに画期的なシステムでもありますね。
その後はボディパネルの検品がなされ・・・。
ギャップが許容内かどうかをチェック。※こういった誤差チェックは機械の方が正確に行えそうではあるが、どの自動車メーカーの工場においても誤差測定については人間が行っているようだ
最後には内装が組み込まれ・・・。
トライデントエンブレムが装着され・・・。
各部のチェックを行い・・・。
晴れて完成し、世界中の顧客のもとへと送り出されることとなります。
マセラティMC20が製作される様子を収めた動画はこちら
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参照 / Photo:GOMMEBLOG,