| やはり何事も前向きに考えて問題解決に取り組みたいものである |
ひとまずこれで一件落着となりそうだが、また別の問題が発生するのかも
さて、先日「納車されて2日しか経っていないのにテスラ・サイバートラックのボディ表面にサビが発生した」という問題についに終止符が打たれたもよう。
サイバートラックは非常に注目度が高く、よってちょっとしたことでも大きな話題となるのですが、「傷つきにくく、錆びない」が売り文句であったサイバートラックのウルトラハードステンレスにサビ(らしきもの)が生じたということで大きな議論を呼んでいたわけですね。
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なぜ?錆びないはずのステンレスをボディ表皮に持つサイバートラックにサビが発生する例が続出。あるオーナーはわずか「2日で斑点状のサビが出た」とも
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サイバートラックのボディ上で「サビ」のようにも見えるのは実際には「付着物」
そこで今回大きく各方面にて取り上げられているのがユーチューバー「ビアーデッド・テスラ・ガイ」がYoutubeへと投稿した動画であり、これによると「サイバートラックのボディ表面でサビのように見えるのは付着物(鉄粉)が錆びているのであって、ボディパネルそのものが錆びているわけではない」。
実際のところ、サイバートラックのボディ表面は無塗装であり、そこに鉄粉が刺さった後に(雨や湿度などで)酸化しサビのように見えてもおかしくはないと思われ、実際にユーチューバーはいくつかのケミカルを使用してこの遊離鉄を除去する様子についても紹介しています。
なお、この動画に対し、サイバートラックの主任エンジニアであるウェス・モリル氏も「正しい」として擁護する発言を行っていて、これにて一件落着ということなのかもしれません。
Good myth busting. Stainless is reactive and free iron that sits on it will rust. It's surface contamination only and can be cleaned off easily. Bar Keeper's Friend used here works well, citrisurf77 can also loosen the deposit and simply wipe it off. If anything stubborn use a… https://t.co/HD3Xeo0inH
— Wes (@wmorrill3) February 16, 2024
現実的な解決策は「サイバートラックのラッピング」?
テスラは相当な時間をかけてサイバートラックの開発とテストを行っており、その際ステンレス製のボディパネルで問題視されていたのは「パネル間のギャップと加工方法」。
ステンレススティールは復元性が高いので加工が難しく、復数パネルを同一の確度で折り曲げてそれを維持し、均等かつ狭い隙間を保ったまま並べるということが非常に困難で、これについては内外から多数の指摘がなされていたわけですね。
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ただ、今回のような「サビ」、そしてその原因となる「浮遊物がボディに付着する」というのはまったくの想定外だったのかもしれず、それは空気が乾燥し雨が少ないというカリフォルニアやテキサスにて主なテストを行っていたからなのかもしれません。
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ただ、実際のユーザーには、都市部の幹線道路沿いにサイバートラックを駐車したり(とくにこういった環境ではブレーキダストなどがボディ表面に刺さりやすい)、湿度が高く雨の多い地域に住む人も少なくはないはずで、そういった人は結構な頻度にてサイバートラックのボディを研磨する必要が出てくる可能性もあり、これはちょっと「面倒」だと思われます。
加えて、研磨の方法を間違えてしまうとボディ表面に「取り返しの付かない傷」を作ってしまいかねず、そう考えると「もっとも効果的な対策はラッピング」ということになるのかも。
ちょっとコストはかかるものの、透明のフィルムを貼ってステンレスの質感を残してもいいですし、全く異なるカラーに変えてみるのも面白いのでは、と思います。
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