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日産が2024年度第1四半期の決算を発表、「前年と同じ台数と金額を売り上げても利益はマイナス73%」。競争の激化が主な要因、さらには業績見込みを下方修正

日産

| ただしこれは日産だけの状況ではなく、多くの自動車メーカーが直面している現実でもある |

この状況を乗り切るには「抜本的なコスト改善」しかないだろう

さて、日産が2024年度第1四半期(4−6月)の決算を発表。

欧米の自動車メーカーはすでに第2四半期の決算を発表していますが、欧米の場合はその年を「1月スタート」とするので第2四半期は4−6月、しかし日本は4月スタートなので「2024年度」の第1四半期が4−6月つまり欧米企業の発表する第2四半期と同じ期間に相当します。

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日産の2024年第1四半期の業績はこうなっている

そこで今回日産が発表した内容を見てみると、連結売上高が2兆9,984億円(+807億円)、連結営業利益10億円(-1276億円)、当期純利益は286億円(-769億円)。

グローバルでの販売台数は前年並みの787,000台を記録したものの、米国市場では競争が激化したため販売費用やマーケティング費用が増加し利益が圧迫されたことについても触れています。

実際のところ、販売台数は前年並み、売上は前年以上、しかし利益はマイナス73%となっており、つまるところ「同じ台数を売っても儲からなくなった」ということになりますね。

なお、日産は今後「在庫の適正化やマイナーチェンジを行ったモデルの拡販によって販売と収益を向上させる」と述べていますが、現在世界規模にて普及価格帯のクルマの競争が厳しくなっており(米国ではヒョンデ / キア、欧州ではステランティスが存在感を強めている)、よってここからの回復は容易ではないのかもしれません。

これにあわせて日産は2024年度の業績見通しを修正していて、売上高については「13兆6,000億円から14兆円へ」とアップ、しかし営業利益は「6,000億円から5,000億円へと」1,000億円マイナス、純利益については「3,800億円から3,800億円へ」800億円のマイナスになる見込みだとしています。

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日産の2024年度第1四半期決算報告動画はこちら

参照:NISSAN

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