先月ケーニグセグが打ち立てたサーキット周回記録を米ジンガーが「0.11秒」更新し王座を奪還。あらたなる挑戦者の登場によってハイパーカーワールドは戦国時代へ

｜　ジンガーはこの21Cをもってさらなるケーニグセグ、ブガッティの記録に挑む予定である　｜

まったく恐ろしい挑戦者が現れたものである

さて、つい先日はケーニグセグがジェスコにて、カリフォルニアのラグナセカ レースウェイ（サーキット）にて新しいラップ記録を樹立しましたが、この記録（1分24秒86 ）は少し前に現地を拠点とする新興ハイパーカーメーカー、ジンガーが21Cにて記録したタイムを0.58秒短縮するもの。

そして今回、そのジンガーが時を置かずして同サーキットを1分24秒75というタイムにて走行し、ケーニグセグからその王座を取り戻すことに成功しています。

なお、ケーニグセグはブガッティはじめ各社の持つ記録を次々と更新している「絶対王者」ではありますが、今回ジンガーがその記録を上書きするという行動に出始めており、ケーニグセグにとっては「大きな脅威」となるのかもしれませんね。※ケーニグセグに対抗できるクルマは多くない

ジンガー21Cはケーニグセグ・ジェスコのタイムを0.11秒更新

そして今回ジンガーが21Cにて記録したタイム（1分24秒75）はケーニグセグ・ジェスコのタイムをわずかに0.11秒更新するもので、文字通りここに「コンマ数秒」という戦いが展開されているということがわかります。

なお、興味深いのはこのジンガー21Cは「純粋なガソリン車」ではなくハイブリッドであるということで、ミッドマウントされた2.88リッター・ツインターボV8エンジンと800Vシステムによるハイブリッドパワートレーンが組み合わせられ、エレクトリックモーターが前輪を、ガソリンエンジンが後輪を駆動するというレイアウトを採用します。

On the final day of Monterey Car Week, Czinger hosted 21C buyers on a nearby airstrip, fittingly unleashing the full potential of the strong-hybrid powertrain in the fighter jet inspired 21C on an aviation runway. Drivers had the chance to experience the record-holding… pic.twitter.com/3UmSrHV7sg

— Czinger Vehicles (@CzingerVehicles) August 27, 2024

その結果、合計1,350馬力というとんでもないパワーを発生しますが、一般的に「ハイブリッド」はその重量に起因してピュアガソリン車に（サーキットでは）勝てないというのが通説で、しかしこのジンガー21Cは見事その既成概念を覆してみせることに。

実際のところ、ジンガーは今後「ケーニグセグとブガッティの記録に挑戦してゆく」というコメントも発しており、よって今後様々な場面でこの名を聞くこととなるのかもしれません。※ただしケーニグセグとのタイム差を見てもわかるとおり、ケーニグセグに対抗するのは容易ではない

The Czinger 21C has reclaimed the Laguna Seca lap record in its home state of California. 🇺🇸

On Monday, August 26, the Czinger 21C, driven by Joel Miller, set a new production car lap record time of 1:24.75, marking the third major track record for Czinger brand this summer.… pic.twitter.com/bvurQW1eBu

— Czinger Vehicles (@CzingerVehicles) August 30, 2024

ジンガー21Cがラグナセカ レースウェイにて記録を更新する動画はこちら

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参照：Czinger