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グッドウッド「ヒルクライム」市販車最速記録がシンガー21Cによって塗り替えられる。3Dプリンタによって製造され、リマック・ネヴェーラのタイムを0.5秒短縮【動画】

2024/07/16

グッドグッド「ヒルクライム」市販車最速記録がシンガー21Cによって塗り替えられる。3Dプリンタによって製造され、リマック・ネヴェーラのタイムを0.5秒短縮【動画】

Image:czinger_vehicles

| シンガーは数少ない、あるいは唯一の「実際に生産を行い、実績を残した」新興ハイパーカーメーカーである |

片側のミラーをバリアに当てて破損しながらも果敢に攻める

さて、カリフォルニア拠点にて活動する新興ハイパーカーメーカー、ジンガー(Czinger)。

そのジンガーが発売する1,000馬力オーバーのハイブリッドハイパーカー、”21C”がグッドウッド フェスティバル オブ スピードのヒルクライムを48.83秒で走り「世界最速の市販車」の座を獲得することとなっています。

参考までに、これまでの記録保持者は49.32秒を記録した(昨年の)リマック・ネヴェーラで、今回ジンンガー21Cはこのタイムをコンマ数秒更新して王座に就いたわけですね。

もう一つ参考までに、「市販車」というくくりを外すと、F1マシンまでを含めての最速マシンはマクマートリー・スピアリングであり、これは2022年に元F1ドライバーのマックス・チルトンが打ち立てた39.08秒という驚異的なタイムでヒルクライムを駆け抜けています。

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若干の接触がありながらもジンガー21Cはこのタイムを黒く

なお、今年のグッドウッドはロータス・エヴァイヤX、スバル GL ファミリーハックスターなど”大物”のクラッシュが相次いでおり、このシンガー21Cも無傷では済まなかったもよう。

走行中にコース脇に積まれたバリアー(干し草)にヒットしつつも完走し(それによって片側のミラーが外れている)、しかしこのタイムを記録したのは「見事」だと思います。

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このシンガー21Cは「前後タンデム2シーター」という特異なレイアウトを持ち、AIによって設計され、そのパーツの多くを3Dプリンターによって製造されていることが大きな特徴ですが、シンガーCの創業者が別途設立した先端企業「ダイバージェント」ではさらにこの研究を推し進めていて、ブガッティとの提携を通じ”トゥールビヨン”へとサスペンション周りの設計を提供しているほか、別途マクラーレンとの提携も発表済み。

マクラーレン
マクラーレンが米新興企業と提携を結び「AIによる設計、3Dプリントによる製造」を取り入れると発表。なおこの新興企業はブガッティとも提携済み

| 実際にブガッティはこの技術を取り入れることでサスペンションパーツをシロン比で45%軽量化している | おそらくこの技術は「スーパーカー / ハイパーカーでは常識の」技術となるだろう さて、マクラー ...

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このシンガー21Cは11,000rp まで回転する2.88リッターツインターボV8 エンジン、そしてフロントに搭載された2つのエレクトリックモーターを組み合わせてシステム合計1,250馬力を発生させ、生産されるのはわずか80台のみ。

【動画】最高速432km/h、0−100km/h加速1.9秒!ケーニグセグの記録を破ったと豪語する「ジンガー21C」ハイパーカーが発表に

| この性能、スペックはにわかには信じがたい | 先日ティーザー動画を公開したカリフォルニア拠点の振興ハイパーカーメーカー、Czinger(ジンガー)。今回その第一弾となるハイパーカー”21C”を正式 ...

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そしてこの80台の中にはいくつかのバリエーションが存在し、最高速407km/hを誇るローダウンフォースバージョンの「21C V Max」、4台のみが生産される高性能バージョンの21Cブラックバード(1,350馬力)といったモデルも存在します。※今回記録を達成したのは通常版の21C

これまでに数多くの新興ハイパーカーメーカーが世界中から名乗りをあげていますが、実際に生産を開始し、かつこうやって実績を残しているのは現時点ではジンガーくらいかもしれません。

V8+HVにて1,350馬力を発生、最高速435km/hを標榜するジンガー21C V-MAXが欧州初上陸。ステルス機にインスパイアされた前後タンデムレイアウト
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| これによってキャビンは最小に、そして空気抵抗も低減することが可能に | ダウンフォースは322km/h時点で約2.5トン さて、2.88リッターV8ツインターボエンジン+ハイブリッドを搭載して1, ...

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参照:Goodwood Road & Racing(Youtube), czinger_vehicles(Instagram)

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