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パガーニが納車したウトピア全台数にリコール。「ダッシュボードに使用するカーボンファイバーの加工に問題がありエアバッグが正しく機能しないおそれがある」

パガーニが納車したウトピア全台数にリコール。「ダッシュボードに使用するカーボンファイバーの加工に問題がありエアバッグが正しく機能しないおそれがある」

Image:Pagani

| 生産台数が少ないだけあってパガーニは様々な検証を行っているようだ |

今回のリコールは非常に「レアなケース」である

さて、非常に珍しい「パガーニのリコール」。

今回、「ウトピアのエアバッグが意図しない動作をする」として米国の国土交通省に相当する機関、NHTSAに届け出がなされていますが、その問題としてはダッシュボードのカーボンファイバー部品の一部が粗く仕上げられており、エアバッグが展開する際にその部分がエアバッグに損傷を与え、エアバッグの性能に影響を及ぼす可能性があるというもの。

この問題は、ダッシュボードの新しいレザー仕上げの検証テスト中に発見された、と説明されています。

パガーニはこの問題に対して素早く対応

パガーニは今回の問題に対して素早い対抗を行っており、今後製造される車両に対しては新しいカーボンファイバー製の金型を用いることで問題を解消し、すでに生産が行われている車両や納車済みの車両に対してはカーボンファイバー部品のすべてのエッジにケブラー製ストリップを取り付けてエアバッグとの接触を防ぐようにするという対策が発表済み。

なお、今回のリコールで対象となるのはアメリカ国内に納車された8台のウトピアのみで、これらはすべて2024年1月30日から11月19日の間に製造された車両です。※問題の内容からして、全世界に納車されたウトピアがリコール対象になるものと思われる

リコールの通知は、2024年12月9日から12月23日の間に、影響を受けたオーナーとディーラーに送られる予定だといい、ディーラーは影響を受けた車両を引き取り、修正作業を行うこととなりますが、さらに支援が必要な場合、パガーニはイタリアの本社からエンジニアを派遣し、修理作業を監督することについても言及しています。

このようなリコールは非常に稀ですが、パガーニは安全性と品質に対する高い姿勢を持ち続けており、すべての車両は最高水準で修正され、顧客の安全のために全力で対応していることがわかりますね。

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