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| あえて“傷だらけ”に仕上げられたパガーニ・ウトピア、その名も「ザ・コヨーテ」 |
パガーニ・アウトモビリが、新たなワンオフモデル「ウトピア・ザ・コヨーテ(The Coyote)」を発表。
この車両は、すでに2台のパガーニを所有しているコレクターによる”3台目”の愛車で、過酷な耐久レースをイメージしたユニークなカスタムが施されています。
その最大の特徴は、「あえて傷をつけた」ように見える外装。これは本物のダメージではなく、戦い抜いたマシンのように見せるための視覚的演出で、レース好きにはたまらない仕様だといえそうですね。
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マルティニ風カラーリングに「レースの傷跡」まで再現
外装カラーは、ビアンコ・ベニー(ホワイト)をベースに、ロッソ・モンツァ、ブルー、ターコイズのグラフィックが重ねられ、マルティニ・レーシングを彷彿とさせるデザインに。
さらに、スプリッターやフェンダー、サイドスカート、リアバンパーには「傷跡」をイメージしたグラフィックが施され、下地のカーボンファイバーが見えているように演出されています(意図的に大胆にアレンジされ、これが演出であることを理解できるように仕上げられているように思う)。
加えて、ブラックのアルミホイール、焼き色仕上げの4本出しエキゾースト、前後で異なる色のブレーキキャリパー(フロント:赤、リア:青)など、細部に至るまでこだわり抜かれた仕様を持っています。
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インテリアも外装と連動した特別仕立て
キャビン内部も外装テーマに合わせた仕様を持ち、ブルーのレザーにホワイトのステッチ、さらにレッドとターコイズの差し色があしらわれ・・・。
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シフトノブにも同色のストライプが入るなど、全体の統一感は見事としかいいようがなく、もちろん随所にカーボンファイバーと金属製アクセントが使われ、パガーニらしい素材美や芸術性も健在です。
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パワートレインはスタンダードなV12を維持
この「ザ・コヨーテ」は、パガーニ・ウトピアの標準モデルと同じく、AMG製6.0リッターV12ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は852馬力を誇りますが、もちろんギアボックスは7速MT(マニュアル)で、コレクターからの人気が特に高い仕様を持っています。
なお、エンジンヘッドカバーはほかのウトピアのように「アルマイト」ではなく「ポリッシュ」が用いられているようで、これもまた往年の「ル・マンを走ったレーシングカー」へのオマージュなのかもしれません。
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パガーニ「ウトピア・ザ・コヨーテ」の価格は非公開
パガーニはこのクルマのカスタム費用を明かしていませんが、標準仕様のユートピアでさえ約3億円(USD換算)からスタートし、限定99台がデビュー前にすべて完売済み。
この「ザ・コヨーテ」はそれ以上の価格であることは間違いなく、カスタム費用だけで「数千万円」を要しているものと思われます。
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