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【世界限定10台】パガーニ・ウアイラ・コーダルンガ・スピードスター登場。V12×MT×タルガトップ=芸術作品

【世界限定10台】パガーニ・ウアイラ・コーダルンガ・スピードスター登場。V12×MT×タルガトップ=芸術作品

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| ゾンダに続く“無限のバリエーション”、そしてマニュアル復活の歓喜 |

パガーニは永遠に「旧モデル」の生産を続けるのかもしれない

パガーニが、またしても美しすぎる新型スペシャルモデル「Huayra Codalunga Speedster(ウアイラ・コーダルンガ・スピードスター)」を公開。

これは2022年に登場した「Codalunga(コーダルンガ、ロングテールの意味)」のオープン版にあたり、しかも7速マニュアル・トランスミッションの選択が可能というファン歓喜の仕様です。

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なお、パガーニは現在「ウアイラからウトピアへ」と世代を交代させていますが、その状況において旧世代のウアイラを継続し生産するというのは「パガーニならでは」。

さらにパガーニは顧客の要望に応える形で「ゾンダ」の生産も継続しており(一旦は終了すると発表があったが、実際にはまだ作っているという話も聞かれる)、これはほかのエキゾチックカーメーカーでは見られない傾向であると認識しています。

【デザイン】オープン化しても“完璧”なシルエットは健在

このスピードスター版は、ゾンダや1960年代のレーシングカー──フェラーリ330 P4、ポルシェ908LH、フォードGT40 MkIVなどにインスパイアされた「Codalunga」の名にふさわしく、エレガントなロングテールスタイルを維持したまま”オープン化”。

取り外し可能なルーフは高い完成度を誇り、装着時、そしてもちろん取り外しにもまったく違和感が感じられない仕様です。

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外観において特徴的なのは、ルーフ撤去に伴いガルウイングドアが“普通のドア”に置き換えられたこと(支点が減るのでやむを得ない。一部のクルマもオープン化に際し同様の運命を辿っている)。

しかし代わりに、キャビン後方にはボディ同色のロールバーが組み込まれ、安全性とデザイン性の両立を果たしています。

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【スペック】V12×6本出しマフラー、そして7速MT

心臓部には、メルセデスAMGと共同開発された6.0リッターV型12気筒ツインターボを搭載し、その出力は852馬力/1100Nm、最高速度は350km/h。

しかも注目は、7速マニュアル・トランスミッションの選択肢で、もちろんAMT(オートメイテッド・マニュアル・トランスミッション)仕様も用意されますが、現代のスーパーカーで“3ペダルのV12”を選べる例は極めて稀であり、ほとんどのオーナーはMTを選ぶのかもしれません(このMT仕様の用意はウトピアからのフィードバックだと考えられ、パガーニは以前のモデルを単に継続して生産しているわけではないということがわかる)。

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さらにマフラーはセラミックコートされたセンター4本+左右1本ずつ=合計6本出しという驚愕の仕様を持ち、サウンドも迫力満点であること間違いなしですね。

【シャシーと足回り】超軽量ボディ+専用サスペンション

  • モノコック構造はおなじみのカーボ・チタニウム×カーボ・トライアックス複合材
  • フロント16.1インチ/リア15.3インチのディスクブレーキ
  • タイヤはピレリ・トロフェオR(前20/後21インチ)
  • アクティブ・ダブルウィッシュボーン・サスペンション搭載

パガーニによれば、ルーフの取り外しによる剛性低下は最小限にとどまり、パガーニの得意とするカーボンファイバー技術によって、ルーフだけではなく車体全域にわたり「極限まで軽く、同時に強く」が追求されています。

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【インテリア】過去と未来が融合した「走れる芸術品」

今回公開された個体のキャビンは1960年代の色使いを再解釈したもので、淡いパステルカラーと高級素材が融合するという仕様(もちろんオーナーは自在に仕様をチョイスでき、フルオーダーにて制作される)。

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レザー、削り出しアルミ、マホガニーなどの素材が職人の手によって組み合わされており、レザーに施されるステッチ数はなんと45万針超。

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いずれの素材も最高の品質、最高の技術によって仕上げられ、この内装によってウアイラ・コーダルンガ・スピードスターが「走る芸術品」にまで昇華されていることを疑う人はいないものと思われます。

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【価格と納車時期】1台8億円超でも「即完売」確実

価格は未公表ではあるものの、クーペ版コーダルンガの価格が約8億円(500万ドル超)で即完売だったことを考えると、今回のスピードスター版はそれ以上になると見られます。

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それでも今までの例を見るに「発表、即完売」あるいは「すでに完売」している可能性が非常に高く、いかにお金を持っていようとも購入することが「非常に難しい」モデルなのかもしれません。

なお納車は2026年開始予定とのこと。

【まとめ】「パガーニにとってクルマは芸術であり、顧客の夢を具現化するキャンバス」

このウアイラ・コーダルンガ・スピードスターによってまたひとつ伝説が生まれたわけですが、ゾンダの“無限バリエーション”同様、まだウアイラの時代は終わっていないのかも。

ただ、このような美しいクルマが登場するのであれば、「完全に生産を終了してしまう」のはあまりにもったいなく、「無限バリエーション」もまた歓迎、といったところですね。

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「コーダルンガ・スピードスターは、走るという行為に軽やかさと時間を超えた美しさを求める者への贈り物なのです」
—— オラチオ・パガーニ


コーダルンガ・スピードスタースペックまとめ(抜粋)

項目詳細
エンジン6.0L V12ツインターボ(AMG製)
出力852ps / 811lb-ft(約1100Nm)
トランスミッション7速MT(AMTも選択可)
最高速度350km/h(217mph)
生産台数世界限定10台
納車開始2026年
価格推定8億円超(非公開)

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参照:Pagani

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