
Image:Pagani(Instagram)
| さすがに今回「ゾンダ」の復活はなかったようだ |
記事のポイント(3行まとめ)
- 歴史的節目: 創業者オラチオ・パガーニ氏の70歳を記念した、世界限定3台のスペシャルエディション
- 驚愕のスペック: メルセデスAMG製V12ツインターボは834馬力まで強化。ウアイラ史上極めて稀な「7速マニュアル」を採用
- ほぼ新設計: ウアイラをベースにしながら、ドアと窓枠以外のボディパネルをすべて刷新した、事実上の「別車両」
価格は非公開、しかしおそろしく高価なことは間違いない
「パガーニは決して過去を捨てない。」
後継モデルである「ウトピア」がすでに市場を賑わせている中、イタリアの少量生産ハイパーカーメーカー、パガーニ・アウトモビリが再び伝説のモデル「ウアイラ」に命を吹き込むことに。
今回発表された「ウアイラ 70 トリオンフォ(Huayra 70 Trionfo)」は、創業者オラチオ・パガーニ氏の70歳の誕生日を祝うために作られた”世界でわずか3台”の至宝であり、かつて彼の60歳を祝った「ゾンダ HP バルケッタ」がそうであったように、この「トリオンフォ(勝利)」もまた、ハイパーカーの歴史に刻まれる1台となりそうです。
受け継がれる「伝統」と「禁断のMT」
今回のモデルで最も注目すべきは、本来ウアイラには設定されていなかった「7速マニュアルトランスミッション」の搭載。
後継モデルのウトピアでMTが復活し、顧客の75%がそれを選んだことを受け、パガーニはウアイラの最終進化形にも「操る悦び」を注入したということになりそうですが、834馬力という暴力的なパワーを左足と右腕でねじ伏せる体験は、まさに選ばれし3名のオーナーだけに許された特権ということになりますね。
-
-
パガーニ・ウトピアのMT比率がさらに上昇し70%へ。「MT導入は簡単なことではありませんでした。このパワーを受け止められるパーツがなく、結局はすべて自社で開発しました」
Image:Pagani | コレクター向けのトップエンドマーケットでは「MT」人気が再燃している | 今後、「MT」というだけで高い注目を浴びることとなりそうだ さて、近年のスーパーカーそしてスポー ...
続きを見る
車種概要・性能・スペック:もはや別次元の造形
一見するとウアイラに見えますが、その中身は全くの別物であり、ロングテールモデルの「コーダルンガ」を彷彿とさせるヘッドライトデザインやアグレッシブなエアロダイナミクスがその特徴。
おそらくメカニズム面だと「ウアイラR」からのフィードバックが盛り込まれているものと思われます。
-
-
【世界限定10台】パガーニ・ウアイラ・コーダルンガ・スピードスター登場。V12×MT×タルガトップ=芸術作品
Image:Pagani | ゾンダに続く“無限のバリエーション”、そしてマニュアル復活の歓喜 | パガーニは永遠に「旧モデル」の生産を続けるのかもしれない パガーニが、またしても美しすぎる新型スペシ ...
続きを見る
主要スペック一覧
| 項目 | スペック詳細 |
| エンジン | 6.0L V型12気筒ツインターボ (Mercedes-AMG製) |
| 最高出力 | 834 hp |
| トランスミッション | 7速マニュアル (Row-it-yourself) |
| 生産台数 | 世界限定 3台 |
| 外装 | グリーンカーボン(エクスポーズド) × オレンジアクセント |
| 推定価格 | 数億円(非公開) |
※「ウアイラ 70 トリオンフォ」という名称は、この3台のうち特定の1台に与えられた個体名であるとの情報もあり、ほかの2台は別の名称、そして仕様を持つ可能性もある
なぜ「ウトピア」ではなく「ウアイラ」なのか?
パガーニが最新のウトピアではなく、あえてウアイラをベースに選んだのは、その「熟成」と「物語」を重視したからだとされ・・・。
- ウトピア: 最新技術と軽量化を追求した「新時代のスタンダード」
- ウアイラ 70 トリオンフォ: ウアイラが築いた10年以上の歴史の集大成。特に今回のモデルはウアイラ ロードスター BCの戦闘力と、ワンオフモデル「エピトム」で培ったMT技術を融合させた、ブランドの「ベスト盤」と言える
関連知識:オラチオ・パガーニの「美学」
オラチオ・パガーニ氏は、かつてランボルギーニでコンポジット(複合素材)の責任者を務めていましたが、彼が独立してポルシェやフェラーリと肩を並べるブランドを築くことができたのは、この「カーボン素材への偏愛」があったから。
今回の「70 トリオンフォ」に見られる鮮やかなグリーンカーボンは、ただの「クリアペイント」ではなく、炭素繊維そのものを着色する高度な技術が使われています。
彼にとってクルマは「走る彫刻」であり、70歳になってもその情熱は1ミリも衰えていないことがこの過激なデザインから伝わってくるかのようですね。
結論
パガーニ「ウアイラ 70 トリオンフォ」はこれまでの特別仕様車とは異なっており、創業者の人生を祝福し、デジタル化が進む現代において「アナログな操作感」への回帰を宣言した記念碑的なモデルです。
世界限定3台。
そのうちの1台はアメリカ・シンシナティのオーナーの元へ届けられることが判明していますが、もしぼくらが路上にて、このグリーンとオレンジの閃光を目にすることがあれば、それは自動車工学と芸術が融合した「勝利(トリオンフォ)」の瞬間を目撃していることと同義であるのだとも考えられます。
合わせて読みたい、パガーニ関連投稿
-
-
【はじめて見た】走行距離ゼロ、「世界で1台」のパガーニ・ウアイラ“カーボンエディション”がドバイで販売中【動画】
Image:First Motors | 世界に1台だけ、走行距離ゼロのウアイラが登場 | ドバイで一番、「ファーストモータース」 さて、昨年実際に訪問しその規模の大きさに驚かされたドバイのエキゾチッ ...
続きを見る
-
-
パガーニが手がける超高級タワーマンション最新情報。まるで“美術館”のようなガレージが公開、ハイパーカーとともに自分の部屋にまで
Image:Pagani Residences パガーニが贈る、ハイパーカーのための“住まい” ブガッティやアストンマーティン、ポルシェなど自動車ブランドが次々と手がけるラグジュアリー不動産開発。 そ ...
続きを見る
-
-
パガーニがエレクトリックスーパーカー計画を中止した理由とは?「つまるところ、誰ひとりEVを欲しがらなかったのです」
Image:Pagani | なぜパガーニは「電動スーパーカー」を作らずV12エンジンにこだわるのか | パガーニは常に「顧客の意見を大事にする」ハイパーカーメーカーである さて、先日はケーニグセグ創 ...
続きを見る















