BYDのプレミアムブランド「デンザ」が発売する”ポルシェ911のライバル”試作車が目撃される。中国車はスポーツカー市場でも威力を発揮できるか

Image：Denza

｜　今ノリりにノっているBYDのサブブランドだけに”驚くようなクルマ”を出してきてもおかしくはない　｜

今後、中国の自動車ブランドが「スポーツカー」セグメントにおいてどれくらい存在感を発揮できるかは見ものである

さて、BYDは「デンザ（Denza）」「ファンチェンバオ（Fang Cheng Bao）」といったプレミアムブランドを展開していますが、これらブランドからはそれぞれ（設計を共有する）スポーツカーを発売する予定だと言われます。

そして今回目撃されたのが「ポルシェ911の対抗馬」とされる”その”スポーツカーのプロトタイプ。

「911のライバル」とはあまりに恐れ多いようには思いますが、恐ろしい速度にて進化する中国の自動車ブランドだけに、もしかすると911を超えることはできずとも、肉薄するだけの性能を持つことになるのかもしれません。

現時点ではどういった性能を持つのか不明である

今回中国で目撃されたプロトタイプはごく初期のプロトタイプだと思われ、ブルーのカモフラージュに覆われつつも、一部にはオレンジの高電圧ケーブルが露出した状態となっていますが、そのプロポーションはなかなかに魅力的であり、低いベルトライン、傾斜したフロントエンド、スリムなルーフ、そしてスポーティな車高（全高）を持っています。

いくつか公開されたスパイフォトを見る限りではデンザブランドのほかモデルと共通するヘッドライトを持っていることがわかり、コンセプトカーそのものはファンチェンバオブランドから登場したものの、実際にはデンザブランドから発売されることになると見られています。※ファンチェンバオ版の「Super 9」は元ランボルギーニとアウディのデザイナーであるヴォルフガング・エッガーによってデザインされている

BYD Fang Cheng Bao unveils supercar concept Super 9. pic.twitter.com/D4lKExOgBi

— CnEVPost (@CnEVPost) April 16, 2024

参考までに、デンザからはつい最近「パナメーラ、あるいはタイカンの対抗モデル」とされるZ9 GTが発売されたばかりでもあり、デンザ自体が「ポルシェを強く意識した」ラインアップにて展開を行う計画を持っているのかもしれません。

デンザはもともと、メルセデス・ベンツとBYDの50対50の合弁会社として設立されたものの、今年にはBYDがデンザの株式を100%取得することでメルセデス・ベンツの手を離れ、上述のZ9 GTシューティングブレーキをヨーロッパ市場に投入する予定だと報じられており、この2ドアスポーツカーも欧州市場向けのラインアップに加わる可能性があるとみられているようですね。

なお、現在中国では「欧州車ではなく中国車」を選ぶ傾向が非常に強いとされますが、それはおそらく普及価格帯のクルマ、あるいは嗜好性がさほど強くないクルマ」においてであると思われ、今回目撃されたような「スポーツカー」の場合、中国において中国人が「ポルシェ911ではなく、中国ブランドのクルマ」を選ぶのかどうかには興味があるところです。

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参照：CarNewsChina.com