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1970年代のマセラティ・ブーメランがジウジアーロの手によって蘇る。当時のウェッジシェイプはそのままに、発注したのはメキシコの富豪

1970年代のマセラティ・ブーメランがジウジアーロの手によって蘇る。当時のウェッジシェイプはそのままに、発注したのはメキシコの富豪

Image:GFG Style

| マセラティ・ブーメランはボクがもっとも好きなコンセプトカーのひとつでもある |

ジウジアーロは当時の「ブーメラン」をデザインした本人でもある

さて、GFGスタイルが「ペラルタ(Perlta)S」なるワンオフモデルを公開。

一見するとコンセプトカーのようではありますが、実際にはナンバーを取得して公道を走行できるクルマであり、そしてこのGFGスタイルはジョルジエット・ジウジアーロ、そしてその息子のファブリッツォ親子によって運営されるデザインスタジオであり、個人向け、あるいは企業向けとしてデザインの請負やコンセプトカーの作成、あるいは実車の製作を行っているわけですね。※このペラルタ Sは個人向けワンオフモデルの第一号である

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Image:GFG Style

GFG スタイル ペラルタSはこんなクルマ

そこでこのGFG スタイル ペラルタSを見てみると、そのモチーフはかの「マセラティ・ブーメラン(これもまたジョルジエット・ジウジアーロの作品である。1972年作)。

Italdesign

Image:GFG Style

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そしてこのペラルタSを発注したのはメキシコ在住の(裕福な)コレクターで、ボディ表面は鏡面仕上げのアルミニウム。

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Image:GFG Style

ベースとなるのはマセラティMC20で、その面影はないもののカーボン製バスタブシャシー、そしてV6ツインターボエンジンを受け継いでいると説明されています。

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Image:GFG Style

ちなみにこの「ペラルタ」というのはこのクルマを発注したオーナー「カルロス・ペラルタ」にちなんだもので、ボディワークは完全なるハンドメイド、そしてウインドウとボディがシームレスに溶け込むという未来的な仕上がりに。

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Image:GFG Style

もちろん1970 年代に人気だった(ランボルギーニ・カウンタック、アルファロメオ・カラボ、ランチア・ストラトス・ゼロなどに見られた)ウェッジ テーマを継承しており、「前から後ろまで途切れない1つの弧」を特徴としています。

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Image:GFG Style

そして特徴的なのは本家ブーメラン同様の「キャノピースタイルのルーフ」。

サイド ウィンドウは小さなガルウィング ドアのように上方に開き、キャノピーは前方に持ち上がるため、コックピットに簡単にアクセスできるという構造を持っており、雰囲気的には「ランボルギーニっぽく」もあり、さらにはレトロ フューチャリスティックなホイール、カメラを用いたサイドミラー、シャープなLEDライティングが外観を仕上げ、過剰になりすぎずに現代のラグジュアリーの限界を押し広げているようですね。

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Image:GFG Style

インテリアはレザー、アルミニウム、カーボンファイバーを組み合わせた高度にカスタマイズされた仕様を持ち、こちらも「シンプル」「レトロフューチャー」といった感じではあるものの、特徴的であったステアリングホイールの再現は技術的に難しかったのか「比較的普通」に。

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Image:GFG Style

それでも内外装ともに素晴らしい仕上がりを持つことには代わりはなく、さすがは「ジウジアーロ」といった感じですね。

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Image:GFG Style

GFG スタイル ペラルタSを懲戒する動画はこちら

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参照:GFG

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JUN

2013年より当ブログを運営中。 国産スポーツカー、ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ等を乗り継ぎ現在に至ります。 単なる情報の記載にとどまらず、なにかしら自分の意見を添え、加えてクルマにまつわる関連情報(保険やメンテナンスなど)を提供するなど「カーライフを豊かにする」情報発信を心がけています。 いくつかのカーメディアにも寄稿中。

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