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失敗すれば未来はない。ジャガー新型EVのレビュー解禁、1000馬力の4ドアGTプロトタイプの試乗で見えた「英国の意地」とは【動画】

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【この記事の要約:新型ジャガーEVの正体】

怪物級スペック: システム出力は約1000馬力、トルクは約1300Nmに達する。

異次元のスタイル: 全長5.2m超ながら全高は1.4m以下。往年の「XJS」を彷彿とさせる超ロングノーズ&リアウィンドウレスのデザイン。

居住性の魔法: バッテリーを一部くり抜いた「フットガレージ」により、EV特有の床の高さを解消し、低く構えた着座位置を実現。

発売スケジュール: 2026年晩夏に完成形を披露、2027年春に納車開始予定。

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デザインとエンジニアリングの融合

ジャガーがブランドの命運を賭けて開発中の新型EV。

よく「命運をかけた」という表現が用いられるものの、このジャガーの新型EVほど期待がかけられたクルマもほかになく、実際に「もしこのクルマが商業的に失敗すれば」ほぼ確実にジャガーは歴史の表舞台から消え去るものと思われます。

そんな期待のプロトタイプではありますが、今回ついにそのベールを脱ぐこととなり、カーメディアによるレビューがついに解禁。

Jaguar (1)

「これまでのジャガーとは全く違う」と噂される一方、往年のファンが最も気になっているのは「ジャガーらしさは残っているのか?」という点かと思います。

今回、AutocarによってYoutubeへと公開された独占的な試乗レポートをもとに、この「最も物議を醸すクルマ」の正体に迫りたいと思いますが、結論から言えば、「それは単なるEVではなく、ジャガーの歴史を凝縮したモンスター」。

「ブランドの遺産」を否定せず、再定義する

数年前、ジャガーのデザインディレクターが「ブランド・エクイティ(資産)はない」といった趣旨の発言をしたことがありましたが、エンジニアたちの考えはやや異なり、彼らは開発にあたって自社のヘリテージ・トラストから過去の名車を持ち出して乗り比べを行ったのだそう。

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その結果、新型車には「XJS」のような長いボンネットや、リアウィンドウを持たない流麗なスローピングルーフといった、ジャガーの黄金時代のDNAが色濃く反映されることになったのだと説明されています。

なお、この「新型EV」はもともと4ドアになるということがアナウンスされており、となるとタイプ00で提案された特徴的なプロポーションが崩れるのではとも考えていましたが、今回公開された動画を見る限りだと、タイプ00にかなり近いイメージを持つように思えます。

Jaguar-Type-00-2

Image:Jaguar

ジャガー
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居住性を犠牲にしない「フットガレージ」

この新型EVは全長5.2mを超える堂々たるボディサイズに対し、全高は1.4m以下という低さを実現しています。 通常、大容量バッテリー(120kWh)を床下に敷き詰めると座面が高くなりますが、ジャガーは後席足元のバッテリー配置を工夫し「フットガレージ」と呼ばれるスペースを確保。

これにより、乗員はスポーツカーのように低く、包まれ感のある(コクーンのような)姿勢で座ることができるようになったとされ、つまるところ「シートとレッグスペース部分」のバッテリーを「他のところへ異動させている」のだと考えることが可能です。

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Jaguar (2)

走りの哲学:あえて「パッシブ」を選ぶ

(非常に)興味深いのはサスペンションの選択で、エアサスペンションとアダプティブダンパーを備えてはいるものの、スタビライザー(アンチロールバー)は流行りのアクティブ(電動)式ではなく、あえて「パッシブ(機械式)」を採用しています。 

重心が極めて低いため、機械式でもロールを制御でき、何よりドライバーに「自然な挙動のインフォメーション」を伝えるためには、これがベストな選択だったようですね。

車種概要・スペック・競合比較

この新型4ドアGTは、パワフルで速いだけのEVにとどまらず、5.2メートルという巨大なサイズ、それに反してコンパクトSUVと同等の小回り性能を持ちつつも、スーパーカー顔負けのハンドリングを秘めています。

主要スペック表(プロトタイプ値)

項目スペック詳細備考
全長5,200mm 超威風堂々としたGTサイズ
ホイールベース約3,200mm前後オーバーハングは短い
全高1,400mm 未満驚異的な低重心
バッテリー容量120 kWh長距離GTとしての十分な容量
モーター構成3モーターフロント1基(350hp)、リア2基
最高出力約 1,000 馬力単純合算ではなくシステム制御値
最大トルク約 1,300 Nmこの巨体を余裕で引っ張れる数値
駆動方式リア偏重 AWDコンフォートで約63%、ダイナミックで約70%後輪配分
ステアリング4輪操舵(4WS)リア最大6度操舵、最小回転半径11.5m
Jaguar (4)

市場での位置付けと「走り」の特徴

競合となるハイエンドEV(ポルシェ タイカンやメルセデスAMG EQSなど)に対し、ジャガーが差別化を図ったのは「ステアリングフィール」と「リア駆動の感触」で・・・。

トルクベクタリング: リアの2基のモーターは1/1000秒単位で制御され、物理ブレーキに頼らずとも強烈な旋回力を生み出す。

可変ステアリングレシオ: 中心付近は穏やか(14:1)ではあるものの、切り込むと急激にクイック(9:1)になり、巨体を感じさせない俊敏性を発揮する。

ジャガー・ネス: ステアリングは「オイリーで滑らか(Oily and slick)」。路面と対話できる適度な重さを残しつつ、洗練された乗り味を実現している。

結論:ジャガーは「魂」を取り戻したのか?

「電気自動車になっても、ジャガーはジャガーなのか?」 この問いに対し、開発責任者のジェームズ・ヘイゼルハースト氏は強い自信を見せており、プロトタイプの時点で、すでにステアリングやハンドリングのレスポンスは、かつての名車「XJ」の系譜を感じさせる仕上がりになっているといいます。

1000馬力のパワーを持ちながら、あえてロールを許容し、ドライバーに情報を伝えるセットアップ。

これは、単なるスペック競争から脱却し、「運転する喜び」というブランドの核を再定義しようとするジャガーの決意表明と言えるのかもしれません。

今後のスケジュール

• 2026年夏頃:完成車両の公開

• 2026年後半:オーダー受付開始(予定)

• 2027年春:デリバリー開始

このクルマは、間違いなく今後10年の自動車業界における「最も論争を呼び、かつ注目される一台」になるはずで、引き続きこの革命的モデルの動向を追ってゆきたいと思います。

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参照:Autocar

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