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ポルシェの意地?新型「電動ボクスター」開発中止説を公式に否定、さらに現行プラットフォームを改良しガソリン車暫定復活の神対応か?

ポルシェ718ケイマン(オレンジ)のリア

| 右往左往する新型ポルシェ718ボクスター / ケイマンのウワサ。未だ真相は掴めない |

記事の要約(この記事のポイント)

  • 開発中止の噂を完全否定: ポルシェ幹部が新型718 EVのプロトタイプに試乗。「ゴーカートのような操作性」と太鼓判
  • ガソリン車(ICE)復活の可能性: 市場の需要に応え、BEV専用プラットフォームをエンジン車向けに再設計する検討を開始
  • 販売実績が証明する「エンジン車」の人気: 規制により欧州で販売停止中にもかかわらず、2025年も世界で1.8万台以上の高い需要
  • アウディとの対照的な戦略: 兄弟車となるアウディの新型スポーツEVは、現時点でエンジン搭載の予定なし

ポルシェ・ファンに朗報。718シリーズは「電気」も「ガソリン」も諦めない

ポルシェがボクスターとケイマンの次世代モデルを「電気自動車(EV)専売にする」と発表してから約4年。

内燃機関(ICE)を愛するピュアリストたちの間では悲観的な声が絶えないという状況ではありましたが、ここへ来て風向きが大きく変わりつつあるもよう。

新型718 EVの開発中止という噂が流れる中、ポルシェ・オーストラリアのダニエル・シュモリンガーCEOが沈黙を破って次期718ケイマン・ボクスター”EV”について触れ、さらには一度は「死」を宣告された(現行プラットフォームを使用した)ガソリンエンジンモデルが驚きの形で復活するシナリオが浮上しています。

ポルシェ718ケイマンのカタログ画像


「まさにゴーカート」新型718 EVの実力と開発の現状

まず、一部で囁かれていた「ピュアエレクトリック版718ボクスター・ケイマンの開発中止」の噂につき、シュモリンガー氏は明確にここで否定。

氏は既にサーキットで新型718 EVのプロトタイプをドライブしており、その仕上がりを絶賛しています。

「いつ登場するかはまだ言えませんが、実際に運転した感想は『驚異的』の一言です。サーキットでの重量配分や、ゴーカートのようなダイレクトな感覚はまさにボクスターそのもの。電気モーターによって、さらにダイナミックな走りを実現しています」

この発言から、次世代718の開発は最終段階にあり、ポルシェらしい「走りの質」を妥協なく追求していることが伺えますね。

ポルシェ718ボクスターのオープン状態、後ろから見たコクピット

ポルシェ、次期「718」に内燃機関モデルを緊急追加。EV専用プラットフォームを逆設計し「ICE対応」とする衝撃の戦略
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ポルシェの柔軟な戦略:ガソリンエンジン復活への2つのシナリオ

その一方、世界的なEVシフトの減速を受けてポルシェは「EV一本化」という当初の計画を修正しつつあることも間違いなく、現在次期718ボクスター・ケイマンについてささやかれているのは以下の2つのルートです。

  1. 現行プラットフォーム(982型)の改良:911 GTS譲りの電動化フラット6を搭載し、排ガス規制をクリアした「進化型」として一時的に再投入する※こちらは今回新しく出た話。ただしサイバーセキュリティ法に適合させるとなると事実上の「ブランニューモデル」といっていいほどの刷新が必要
  2. 次世代プラットフォーム(PPE Sport)の再設計:本来EV専用として設計された車体へとガソリンエンジンを搭載できるように大改修する。これにより、将来的に「EV版」と「ガソリン版」の両方を併売する※PPE Sportの内燃機関搭載化は以前から報じられていたが、一方で完全電動化は見送られたとされていた

本社では6ヶ月ごとに市場動向を評価しているといい、シュモリンガー氏も「本国はどこにチャンスがあるかを常に探っている」と含みを持たせています。

ポルシェ718ボクスター(ブラック)のリア


718シリーズ 主要スペック・市場データ比較

ファンがなぜここまでエンジン車を求めるのか、その答えは販売データに現れており・・・。

項目2023年実績2024年実績2025年実績(予測含)
世界販売台数20,518台23,670台18,612台
主なトピック好調な需要を維持欧州でサイバーセキュリティ規制によりICE販売終了北米等で依然として高い人気

2024年半ばから主要市場である欧州で販売が制限されているにもかかわらず、2025年に1.8万台以上を売り上げている事実は、718というパッケージがいかに愛されているかを物語っています。

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競合アウディとの戦略差:孤高のポルシェ

興味深いのは、同じフォルクスワーゲングループ内のアウディとの違いです。

アウディも718 EVと基本コンポーネントを共有する新型スポーツカー「コンセプトC」を準備していますが、アウディ側は「完全電気駆動」を貫く姿勢を崩しておらず、もしポルシェがエンジン車を復活させれば、同じグループ内でも「エンジンの咆哮を楽しめるポルシェ」と「クリーンなアウディ」という明確な差別化が生まれることとなるわけですね。

Audi-concept-C-1

Image:Audi

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結論:ボクらが新型ボクスターに期待すべきこと

今回の報道から見えるのは、ポルシェが単なる「流行」としてのEV化ではなく、顧客の情熱に寄り添う「現実的なスポーツカーメーカー」であり続けようとする姿勢。

新型718 EVは(もし”GO”となれば)2026年後半から2027年にかけて登場する可能性が高いのではと見られていますが、ガソリンモデルの復活はプラットフォームの適合を待つ必要があり、2028年頃までかかるかもしれません。

「静寂の中の爆速」か、「官能的な排気音」か。

どちらも選べる未来が来るのであれば、それはクルマ好きにとって最高のニュースとなりそうですね。

ポルシェ718ボクスターとケイマンのカタログ画像(車体構造)

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参照:Carsales

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