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なぜ茨の道を選ぶ・・・。ジャガーが「EVのみ、ほかの選択肢はない」。あの猛批判を浴びた広告には「あのおかげで、ジャガーは3日間だけ最も有名な自動車ブランドになった」

ジャガーとランドローバーのEV戦略に暗雲、主力EVの発売が2026年以降に延期へ
Jaguar

| 現時点でとうていジャガーの選択肢は「成功が確約されている」ようには見えないが |

物議を醸したブランド再生の裏側と、新型「Type 00」の衝撃

現在「自動車史に例を見ないほど」の大改革を測っているジャガー。

いったん現行ラインナップを「廃止」し、デザイン原語とパワートレインを完全に入れ替えて全く異なるブランドへと変化を遂げようとしている最中ですが、その未来については「ほとんど100%」の人が懸念を示しており、しかしその方向性が正しいと信じているのは「ジャガーのみ」という状況です。

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記事の要約(ハイライト)

  • 「完全電動化」を再宣言:他社がハイブリッド回帰に動く中、ジャガーのマネージング・ディレクター、ロードン・グローバー氏は「ジャガーは電気のみ。プランBはない」と断言
  • 新型GT「Type 00」の革新性:全高をわずか1.4mに抑えつつ、航続距離700kmを目指す。独自のバッテリー配置で低重心とロングレンジを両立
  • 「炎上」すらも燃料に:SNSで「woke(行きすぎた意識高い系)」と批判された奇抜な広告戦略について、「ブランドが忘れ去られるよりは良かった」と強気の姿勢
  • 高級路線への完全シフト:平均価格15万ドル(約2,300万円)以上の超高級市場へ移行し、ドイツ車勢とのボリューム争いから離脱
ジャガーがクルマというよりも「アート」「建築物」的なコンセプトカー、”タイプ00”を発表。この定規で引いたようなデザイン、鮮やかな色使いは市販モデルにも反映されるようだ

Image:Jaguar

ジャガーがYouTubeに公開したティーザー動画より「Type 00」
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崖っぷちからの「クリーンブレイク」:なぜジャガーは過去を捨てたのか?

「ビジネスモデルが崩壊していた」

ロードン・グローバーCEOは数年前のジャガーをそう振り返り、収益は上がらず、顧客層は高齢化し、ブランドの存在感は薄れる一方。

そこで下された決断が「既存モデルの生産を止め、進行中のプロジェクトもすべてキャンセルする」という、まさに「破壊的」な再始動であり、自らを破壊し再構築するという過激な手段を選んだのが現在のジャガー。

そして新生ジャガーが狙うのは「並のプレミアムカー」ではなく、ベントレーやロールス・ロイスに近い、独自の個性を放つ「ハイエンド・ラグジュアリー」の領域です。

ジャガー

Image:Jaguar

ジャガーがYouTubeに公開したティーザー動画より「Type 00」
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空力を極めた芸術品:Type 00プロトタイプの正体

ジャガーは2024年に「新しいブランドの象徴」として「タイプ00」を披露していますが、ここ最近になっていくつかの限られたメディアに対してその市販バージョン(プロトタイプ)を披露しており・・・。

技術的なブレイクスルー

項目スペック・特徴
ボディ形状4ドア GT
全高約1,397mm
空気抵抗係数 (Cd値)0.23 (当初の0.30からテストを経て改善)
航続距離約700km
バッテリー配置車高を上げないよう、構造体の前方に一部を配置する独自設計

EVの多くは床下のバッテリーにより背が高くなりがちですが、ジャガーは「低く、長い」伝統的なプロポーションを死守し、それでいて現在トップクラスの航続距離を確保するという離れ業に挑戦しています。※直近のプロモーション動画において、ジャガーはかつてのE-Typeを引き合いに出すなど、そのプロポーションを強く排他性として押し出している


批判を恐れない戦略:あの「ピンクの広告」の意図

そしてマイアミで公開された「アンドロジナス(中性的)なキャラクターや鮮やかな色彩を用いたキャンペーン」はSNSで猛烈な批判にさらされたことも記憶に新しく、そういった「ジャガーの伝統を壊すな」というファンの声に対し、グローバー氏はこう答えます。

「3日間、世界で最も話題になったブランドになった。かつては忘れ去られた存在だったジャガーに、再び人々が注目し始めた。それは大きな成果だ」

かつての「伝統的な英国車」のイメージに固執していては未来はなく、批判も含めた爆発的な認知度の向上が、14〜15ヶ月前には存在しなかった「ジャガーへの関心」を掘り起こしたと分析しており、その結果が「その路線に変更はない」という決心に結びついているようですね。


結論:退路を断ったジャガーの勝機は?

ロールス・ロイスなどの競合が2030年以降の内燃機関(ICE)継続を示唆する中、ジャガーは「Exclusively Electric(電気専念)」を貫くことを改めて確認しており、このリスクの高い賭けの背景には、ランドローバー(Range Rover)がSUV領域を完璧にカバーしているというグループ戦略が存在するのもまた事実。

つまり、グループ全体で考えた時、ジャガーはSUVを作る必要はなく(ただしここ最近のジャガーを支えていたのはF-PaceやE-PaceといったSUVである)、低く、美しく、圧倒的なデザインステートメントを持つGTやセダンに特化することで「自分らしさを表現したい自立した富裕層をターゲットに」できるというわけですね。

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2026年、ぼくらは「最も美しく、最も過激な」ジャガーの復活を目撃することになるかもしれませんが、それが同時にジャガーの「最後の花火」となる可能性もまた否定できず、「3日間だけとはいえど最も有名な自動車メーカーになり」、そして消えてゆくという歴史に残る瞬間を目の当たりにすることにもなりそうです。

ジャガー・タイプ00コンセプトの俯瞰図

Image:Jaguar

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参照:Motor1

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