
| その誕生は1964年、マイアミ F1グランプリにて |
「私のF1マシンのカラーがロッソでないのなら、カクテルくらいはレッドでないと」
エンツォ・フェラーリは美食と美酒を愛したことでも知られていますが(ワインよりもウイスキーが好きだったようだ)、エンツォ・フェラーリが「考案した」カクテルが存在するもよう。
そのカクテルとは「フォーミュラ ウノ」なるもので(英語だとフォーミュラ ワン)、その誕生は1964年、マイアミF1グランプリ開催時だとされています。
エンツォ・フェラーリ考案のカクテル「フォーミュラ ウノ」誕生の経緯とは
1964年、マイアミGPで何が起きたのか
まず1964年のF1マイアミGPで何があったかというと、1964年シーズン終盤、エンツォ・フェラーリとイタリアのモータースポーツ統括団体(ACI / Automobile Club d’Italia)との間で深刻な対立が起こり、ことの発端はフェラーリがGTカーのホモロゲーション(公認)問題でACI側と揉めたこと。
特に250 LMをGTカテゴリー車両として認可してほしいという要求に対し、イタリア側が十分に動かなかったことで、エンツォ・フェラーリはこれに強く反発し、その抗議としてエンツォ・フェラーリは・・・
- イタリアの競技ライセンスを返上
- フェラーリワークスとしてのエントリーを停止
という強硬策を取ることに。

「ボイコット」と呼ばれる理由
その結果、F1グランプリ 2026年シーズン最後の2戦は「ボイコット」という形となり・・・。
- アメリカGP(ワトキンスグレン)
- メキシコGP
では「フェラーリ名義(スクーデリア・フェラーリ)での参戦を取りやめ」、通常の赤いフェラーリのF1マシンではなく、North American Racing Team(NART)名義で参戦することに。
そしてここで注目すべきは、NART名義で走ったフェラーリのF1マシンのカラーが「当時のアメリカのナショナルカラーであるブルーとホワイト」であったこと。
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フェラーリが「ブルーを復活させた」1戦限りのF1マシン「SF-24」を公開。新スポンサーであるHPのロゴも大きく表示される
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これがかの有名な「ブルーとホワイトのフェラーリ158」で、通常のロッソコルサ(イタリアンレッド)ではなかったため、非常に珍しいフェラーリとして語り継がれているわけですね。※驚くべきことに、この“ボイコット状態”の最終戦メキシコGPでもジョン・サーティースが2位に入り、1964年のワールドチャンピオンを獲得しているが、フェラーリでチャンピオンを獲ったにもかかわらず、王座獲得時に赤いフェラーリに乗っていなかった唯一の王者でもある

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フェラーリがマイアミGPにてボクが296GTBに選んだカラー、アッズーロ・ディーノをあしらったF1マシン(SF-24)にて参戦すると発表。実はフェラーリとブルーは縁が深い
| これを期に「ブルーのフェラーリ」の人気が出ればいいなと考えている | フェラーリは基本的にどんなボディカラーでもよく似合うと考えているが さて、フェラーリがF1マイアミGPにて「ブルーをあしらった ...
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F1マシンがロッソでないなら、カクテルくらいはロッソでないと
そしてこのマイアミGPの際にエンツォ・フェラーリが考案したとされるのが「フォーミュラ・ウノ(Formula Uno)」なるカクテルで、このときにエンツォ・フェラーリが語ったのが「私のF1マシンがロッソでないのなら、せめてカクテルはロッソでないと」。※ジーノ・ランカーティ著「エンツォ・フェラーリの生涯」より
ただし残念なことにそのレシピは残っておらず、そしてそれほど有名でもないために(ぼくは大学生の頃、2年間アルバイトでバーテンダーを努めたが、このカクテルの存在は知らなかった)、「そのバーそれぞれのレシピ」によって作られることが多いのだそう。

それでも「代表的なレシピ」なるものが存在し・・・。
- ジン 30ml
- カンパリ 15ml
- スイートベルモット 15ml
- オレンジピール
といったイタリア系の味わい(カンパリやベルモット)、そしてレッドというカラーはいずれの場合も共通しているようで、今度バーに行く機会があるならば、「フォーミュラ ウノ」を注文してみてもいいかもしれませんね。
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「レッド」の前には「ブルー」だった。フェラーリは1960-1970年代にレーシングドライバーのスーツ、スタッフのユニフォームにブルーを使用していたことがある
| 当時のフェラーリのレーシングカーのシートも「ブルー」である | フェラーリのエンブレムにも「ブルー」が採用される可能性があったとも言われ、エンツォ・フェラーリは”ブルー好き”であったのかもしれない ...
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