
| さすが「人類が作りうる最高のクルマ」、ロールス・ロイスである |
何度見てもそのクラフトマンシップは見飽きることがない
さて、ロールス・ロイス「ブラックバッジ」は今年で10周年を迎えますが、その記念イベントに呼んでいただき「ロールス・ロイス・カーズ大阪」さんへ。
このロールス・ロイス「ブラックバッジ(Black Badge)」は「より大胆でスポーティな性格を持つ特別シリーズ」で、ロールス・ロイス自身はこれを「ブランドのオルターエゴ(もう一つの人格)」と表現しています。

展示されるのはロールス・ロイス・ゴースト シリーズII ブラックバッジ
そしてショールーム内に展示されるのはゴースト シリーズII ブラックバッジ(ボディカラーは珍しいグレー)。
通常のロールス・ロイスが「究極の静粛性と優雅さ」を追求するのに対し、ブラックバッジは以下を特徴としています。
- より力強いパフォーマンス
- ダークな外観
- 若い富裕層を意識したスポーティなキャラクター
- より大胆なカスタマイズ性

なお、ボディサイズは全長5,546ミリ、全幅1,948ミリ、全高1,571ミリ、ホイールベースは3,295ミリという非常に大きなクルマではありますが、ロールスロイスのクルマはそのボディサイズにあわせてタイヤやホイールなど車両の構成部品がすべて大きくなり、つまりは「普通のクルマの縮尺を保ったまま」拡大コピーされたような構成を持っているため、単体で見るとそこまで大きくは見えず、しかし他のクルマと並ぶとその存在感が際立つといった印象です。

ブラックバッジの外観上の特徴
この「ブラックバッジ」シリーズの外観上の特徴としてはざっと以下が挙げられ、一目で「ブラックバッジ」とわかる仕上げが与えられています。
- ブラック仕上げの「スピリット・オブ・エクスタシー」
- ブラッククロームのパンテオン・グリル
- ブラックのRRバッジ
- 専用ホイール

このゴースト シリーズII ブラックバッジだと、フロントバンパーインサートがグロスブラックだったり・・・。

ヘッドライトのハウジングもおそらくはダーク仕様。
ちなみに「シリーズII」ではグリル下部形状がブラックバッジ専用となり、通常のゴーストとの差別化が大きく進んでいます。

ドアハンドルやウインドウモールも「ブラック」となり、興味深いのはキーホールまでもが「ブラック」となることで、とにかく外観からクローム(シルバー)が排除されているという徹底ぶり。

もちろんテールパイプもブラック。
なお、搭載されるエンジンは通常バージョン(シルバーバッジ)と同じ6.75L V12ですが、ブラックバッジでは約30馬力、50Nmの出力上乗せが行われ、0-100km/h加速は約4.3秒と、車重約2.5トンの超高級サルーンとしては驚異的な数値を誇ります。

ちなみにテールランプのハウジングもグラック。
「シリーズII」へと進化するに際し、全体的にシャープかつシンプルに、そしてラインがクリーンになるなど「スペクター」に近い意匠を持つに至ったようですね。

ホイールは専用デザインの鍛造22インチ(けっこう複雑なディティールを持っている)。

こちらはロールス・ロイスでお馴染みの「傘」。

ちなみにこの傘は車両にあわせてカスタムでき、単体でも(非オーナーであっても)購入可能なのだそう。

ロールス・ロイスの「基準」はほかのいかなる自動車メーカーとも異なる
そしてリアトランクを支えるステーはぶっとい「バー」で、これはほかのいかなるクルマでも見られないものだと認識していますが、特筆すべきは開口部(車両側、トランクフード側)がツルツルに仕上げられ、溶接の跡が見られないこと。
こういった「普段目にしない部分にまでこだわる」という姿勢はさすがロールスロイスでもありますね。

そして他のクルマで見られるような「ヒンジ」もなく、「動作を連想させる部分」「ボルトやナット」がとことん隠され、つまりロールスロイスは「工業製品」ではなく「芸術作品」を作ろうとしている、ということなのかもしれません。
さらに言えば、「自動車らしさ」すらを隠してしまい、「ロールスロイス」という種類の製品を作ろうとしているようにも感じられるのですが、とにかく「継ぎ目」や「組み付けた跡」がわかるような”不細工な”ところはロールスロイスには存在しないというわけですね。

一方、ぼくがロールスロイスで唯一「気になる」のがこのコーチライン。
これは職人による「手描き」なのですが、ボディカラーの上にクリアコートを載せたのち、さらにその上から(マスキングを行って)ラインが引かれているため、このコーチラインとクリアコートとの間に「段差」ができてしまい、かつマスキングを剥がした際のバリというか塗料のエッジが立ってしまった部分がどうしても気になってしまいます。

これがランボルギーニやフェラーリだと、「ボディカラーの上にラインを描き、その後バリを均してからクリアコートを塗る」ために段差が最小限に抑えられて目立たなくなるものの、なぜロールスロイスが「そうしないのか」、そしてこの「段差のあるコーチライン」を維持し続けるのかはちょっとナゾ。
ちなみにではありますが、このゴースト シリーズIIでは、「気持ち」これまでのゴーストに比較するとコーチラインの「段差」が小さくなったようにも思います(ただし個体差かもしれない)。

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