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| ミッレミリアの熱気とともにモデナで覚醒した、美しきワンオフ・マセラティ |
製作されるのは1台のみ、VIP顧客へと納車
イタリアのモータースポーツの歴史が最も熱く燃え上がる日――「ミッレミリア」。
往年の名車たちが爆音とともにマセラティの本拠地であるモデナの街を駆け抜けるその瞬間、マセラティのショールームでは1本の細い糸が過去から現代へと繋がる奇跡的な瞬間へと立ち会うことに。
今回発表された「MCプーラ チェロ トリブート1926」は、マセラティのエンブレムである「トライデント(三叉の矛)」が誕生してちょうど100周年を迎えたことを祝う”世界にたった1台しか存在しない完全無欠のテーラーメイドモデル”。
その官能的なディテールに加え、マセラティが誇るF1由来の最新エンジニアリングの魅力を見てみましょう。
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マセラティが聖地モンツァで咆哮をあげる。伝説のF1マシン「250F」をオマージュしたGT2ストラダーレ「250F 100周年記念モデル」がデビュー
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この記事の要点
- 歴史的瞬間にベールを脱いだ最高峰の1台: マセラティが伝統のクラシックカーレース「ミッレミリア(Mille Miglia)2026が本拠地モデナを通過する」記念すべき日に究極のパーソナライズモデル「MCPURA シエロ トリブート1926(MCPURA Cielo Tributo 1926)」をオーナーへ納車し世界初公開
- 100年前のアイコン「ティーポ26」への敬意: ブランド初の三叉の矛(トライデント)ロゴを冠して100年前のタルガ・フローリオを走った伝説のマシン「ティーポ26(Tipo 26)」からインスピレーションを得た特別なリバリー(カラーリング)を採用
- 職人技を結集したカスタムプログラム: マセラティの極限のカスタマイズ部門「フォーリセリエ(Fuoriserie)」の手により、当時のアルミ素地を思わせるマットグレーのボディへと1920年代のレースシーンを彷彿とさせる3色のアクセントを融合
- 公道を走るF1テクノロジー: ベースとなるのは、マセラティのフラッグシップ・オープンモデルである「MC プーラ チェロ」。完全自社開発のV6ツインターボ「ネットゥーノ(Nettuno)」エンジンを搭載し、圧倒的な走行性能と快適性を極限のレベルで両立

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マセラティのエンブレム「トライデント」は今年で100周年。モータースポーツへの情熱が生んだ至高のシンボルが刻む新章スタート、本国では記念切手も発売
| マセラティ=高級車というイメージが強い現代ではあるが | かつてはモータースポーツにおいて圧倒的な強さを誇ったのがマセラティである 2026年、イタリアが世界に誇るラグジュアリーカーブランド「マセ ...
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1926年と2026年が交錯する、100年の絆を紡いだ「走る芸術品」
すべての始まりは1926年4月25日。マセラティの創業者の一人であるアルフィエーリ・マセラティが、伝説の公道レース「タルガ・フローリオ」のスタートラインに立った瞬間に物語がはじまり、彼が操る「ティーポ26」のボンネットには、マセラティの歴史上初めて、あの神聖なトライデントのロゴが刻まれることとなります。
それから100年が経過し、この歴史的ファクトを現代のスーパースポーツに宿らせるため、マセラティのカスタム部門「フォーリセリエ(Fuoriserie)」のクリエイティブチームと幸運なオーナーとが綿密な対話を重ね、この1台を作り上げることとなったわけですね。

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1920年代のレースの空気感を再現したエクステリア
ボディ全体を包むのは当時のレーシングカーの未塗装アルミボディ(生身の金属素材)を想起させる「グリージョ・ラミエラ・マット(Grigio Lamiera Matte)」と命名された特別な艶消しグレー。
その上を、以下の3色の特製リバリーが鮮やかに彩ることに。
- ロッソ・カパネッレ(Rosso Capannelle): イタリアの伝統的なレースレッドの情熱
- ブル・インフィニート(Blu Infinito): 果てしない空と海の青
- ビアンコ・パステロ(Bianco Pastello): コントラストを際立たせる純白
さらにボンネット中央には1926年当時の「ティーポ26バッジ」が歴史的な正確さで忠実に再現されているほか、ドア部分にはアルフィエーリ・マセラティと伝説の天才メカニックであるグエリーノ・ベルトッキのサインが刻まれるなど、ヒストリーを知る者の胸を熱くさせる演出が散りばめられています。

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伝統と現代のテクノロジーが融合した最高峰のキャビン
ルーフを開け放った瞬間に目に飛び込んでくるインテリア(詳細画像は公開されていない)に目を移すと、ヘッドレストに手作業で刺繍されたトライデントロゴをはじめ、フォーリセリエのカタログスペックをフル投入。
軽量化のためのカーボンパッケージを贅沢にあしらいながらもシートヒーターやフロントリフトシステム(段差越えの車高上昇機能)を備え、日常の扱いやすさを一切犠牲にしていない、と説明されています。
また、イタリアの音響の至宝、「Sonus faber(ソナス・ファベール)」製の12スピーカー・695Wハイプレミアムオーディオシステムが至高の移動空間を演出しているのだそう。
車種概要、性能・デザイン・スペック、および市場での位置付け
「MC PURA(MCプーラ)」は、マセラティのミドシップスポーツ「MC20」の正常進化版として登場したフラッグシリーズで、イタリア語で“純粋(PURA)”を意味する名を冠し、純粋なドライビングプレジャーを追求しています。
今回ベースとなったオープンモデル「チェロ(Cielo)」の基本スペックと、この特別なワンオフモデルの特徴を整理してみると以下の通り。

マセラティ MC PURA チェロ 基本スペックおよびトリブート1926仕様
- ボディ形式: 2ドア・ミドシップ・2シーター(リトラクタブル・ハードトップ・オープン)
- シャシー構造: ダラーラ(Dallara)社製 超軽量カーボンファイバー・モノコック
- ドア形式: 視線を釘付けにする「バタフライドア」
- エンジン: 3.0リッター V型6気筒 ツインターボ「Nettuno(ネットゥーノ)」
- 最高出力: 630馬力(630 CV)
- 最大トルク: 720 Nm
- トランスミッション: 8速デュアルクラッチ(DCT)
- 駆動方式: 後輪駆動(RWD)
- 0-100km/h加速: 2.9秒
- 最高速度: 時速320 km以上
- 特別装備(Tributo 1926スペック)
- 20インチ「サイクロニック」ダイヤモンドカット・レッドアクセントホイール
- トノーカバー部にマリオ・マセラティ設計の「初代ロゴ」と「現行ロゴ」を融合した特別グラフィック
- 外装カーボンパッケージ、Sonus faber製 12スピーカーオーディオ

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市場でのポジショニング:フェラーリやランボルギーニを超える「究極のパーソナライズ」
フェラーリの「テーラーメイド」、ランボルギーニの「アド・ペルソナム」といった、近年のウルトラハイエンド市場における個別カスタマイズのトレンドに対し、マセラティの「フォーリセリエ」は単に高価なカーボンや特殊なボディカラーを選ぶだけではない、「ブランドの歴史物語(ストーリーテリング)をクルマそのものに100%同化させる」という極めてアーティスティックなアプローチを強みとするもの。
価格はベース車両の時点で3,500万円を超えますが、今回の「トリブート1926」のような完全ワンオフモデルは、将来的に世界中のコンクール・デレガンス(格式高い自動車の美の祭典)に招待される歴史的価値を持つため、資産家やコレクターにとっては競合の量産スーパーカーとは一線を画す「無二の選択肢」となっている、とも考えられます。
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なぜマセラティの「ネットゥーノ」エンジンは特別なのか?F1から公道へ
マセラティMC プーラの心臓部である「ネットゥーノ(Nettuno)」エンジンへの理解は、このクルマの価値を正しく評価するためには不可欠な知識でもあり、ここで補足しておくと・・・。
100%マセラティ内製の誇り:フェラーリ製エンジンからの完全な脱却
かつてのマセラティ(ギブリやグランツーリスモなど)は、フェラーリが製造したV8エンジンを搭載していることが大きなセールスポイントでしたが、しかし、このネットゥーノは、マセラティが完全にモデナの自社工場で開発・製造した「100%マセラティ純血のV6エンジン」。
フェラーリの傘下を離れ、独自のラグジュアリースポーツとしてのアイデンティティを取り戻した象徴がこのエンジンというわけですね。

市販車で世界初:F1の「ツイン・コンバッション(プレチャンバー)」技術の採用
ネットゥーノエンジン最大の特徴は、F1マシンで使われている「プレチャンバー(副室)燃焼システム」をロードゴーイングカーとして世界で初めて搭載した点にあり、メインのシリンダーとは別に、小さな「副室」を設け、そこで先に点火された超微細な炎のジェットをメインシリンダーに噴射することによって信じられないほど高速かつ均一な爆発を引き起こします。※正確に言うと、かつてホンダがシビックに搭載し排ガス規制をクリアしたことがあるが、これはパワーアップが目的ではない
これによって3.0リッターというコンパクトな排気量でありながら、リッターあたり210馬力という驚異的な出力(計630馬力)を叩き出しつつ、最新の厳しい環境・排ガス規制をクリアしているというわけですね。
なお、この「プレチャンバー」を量産エンジンへと搭載することは非常にハードルが高く、しかし「2例目」としてBMWがM2へと導入しています。
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BMW Mが放つ「魔法の着火」。F1直系「プレチャンバー」を自慢の直6へと投入、マセラティ「ネットゥーノ」に次ぐ2例目に。M2 / M3 / M4への搭載が明言される
Image:BMW | ガソリンエンジンには「まだまだ」進化の余地がある | 規制による「締め付け」が結果的に「生き残りの方法」を模索させることに さて、奇しくも「内燃機関に対する様々な規制」によって ...
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結論:歴史の重みをエレガンスに変えて未来へ加速するトライデント
マセラティというブランドの根底には、常に「サーキットの情熱」と「イタリアン・エレガンス」という二面性があり、今回発表された「MC PURA チェロ トリブート1926」は、その2つの要素が100年という時の魔法によって完璧なまでに調和した「記念碑的なマスターピース」。

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かつて芸術を愛したマリオ・マセラティ(マセラティ兄弟の一人)が、ボローニャのマッジョーレ広場にある「ネプチューンの噴水」から着想を得てデザインしたというトライデントの紋章。それは、海の神が持つ強大な力と、荒ぶる波を抑える気高さを意味しています。
市販車として最高峰のF1由来のテクノロジーをカーボンモノコックに閉じ込め、100年前のレースの土臭さやロマンを現代の洗練された美しいオープンボディで表現してみせたマセラティ。
この唯一無二のMC プーラ チェロがミッレミリアの爆音と歓声に包まれながらモデナの街へと滑り出してゆく姿は次の100年に向けたブランドの揺るぎない自信そのもの。
伝統を誇るイタリアの老舗が描く未来のモビリティは、これからもぼくらの心を震わせ、五感を刺激し続けてくれるに違いない、と確信しています。

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