
Image:Callum Design
| イアン・カラムが放つ「ジャガー XJ220」現代版コンセプトの衝撃 |
イアン・カラムだけに「本当に」このクルマを作ってしまう可能性が非常に高い
自動車デザイン界の巨匠イアン・カラム氏(Ian Callum)がまたしても世界中のエンスージアストを熱狂させるサプライズを仕掛けてきた、というニュース。
同氏が率いるデザイン・エンジニアリング集団「カラムデザインズ」公式Instagramにて、1990年代に世界最速の称号を手に入れた伝説のハイパーカー、「ジャガー XJ220(Jaguar XJ220)」の現代版リ・イマジニング(再構築)コンセプトの「フル」デザインが公開され、さらに今回は公道仕様車のみに留まらず、モータースポーツの血統を呼び覚ますイエローの「XJ220 GT1」仕様までが追加発表されることに。
そしてこれらが公開されるやいなやSNSを中心に驚きと称賛の声が広がっているというのが現状で、現代のジャガーが大きな変革期(EV専売ブランドへの移行)を迎える中、かつての「最高峰の美」をデジタルに蘇らせた巨匠の意図、そしてこの美しいマシンの詳細に迫ってみたいと思います。
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この記事の要約(この記事が30秒でわかるポイント)
- 伝説の復活: 元ジャガーのデザインボス、イアン・カラム氏率いる「カラムデザイン」が、90年代のハイパーカー「ジャガー XJ220」を現代解釈したデザインスタディを発表。
- GT1仕様も公開: ロード仕様のスパ・シルバーに続き、モータースポーツの血統を感じさせるイエローの「XJ220 GT1」仕様のレンダリングも追加公開され世界中で話題に。
- 市販化への期待: 現時点ではデザインスタディ(仮想コンセプト)だが、潤沢な資金を持つコレクターが現れれば、ワンオフや限定レストモッドとして実車化される可能性を否定していない。
オリジナルの美学を昇華した「新時代のXJ220」その特徴
公開された画像(デザインスタディ)は、一目でXJ220と分かるアイコニックなシルエットを維持しつつ、すべての表面(サーフェイス)やプロポーションが現代のレンズを通して贅沢にアップデートされていることが特徴で・・・。
デザインのポイント
- 象徴的なディテールの継承: オリジナルの特徴である「卵型のサイドウィンドウ(グリーンハウス)」やボディサイドの優美なエアダクト、フロントガラスからボンネットへと続く同心円状のアーク(弧)のラインが忠実に再現される
- プロポーションの現代化: オリジナル版の特徴でもあった極端に長いオーバーハング(ホイールから前後の端までの長さ)が削ぎ落とされ、より凝縮感のあるマッシブなプロポーションへと変貌
- 先進のライティング: 最大の変更点とも言えるのがライト類で、オリジナル特有のリトラクタブル風(格納式)ヘッドライトカバーは廃止され、極薄の最新LEDライトバーへ。リアもリトラクタブルアンテナやローバー製テールライトから引き締まった一本のLEDライトストリップへと刷新される
- GT1仕様(イエロー)の追加発表: 後追いで公開された「XJ220 GT1」は、フロントスプリッターや大型のリアウィングを装備。ボディワークから流れるように生えるウィングステーなど、カラム氏らしい彫刻的で美しいディテールが施される
ジャガー XJ220(オリジナル)とカラムデザイン版コンセプトとの比較
ここで1992年に登場したオリジナル版XJ220のスペックと、今回のCALLUMによる現代版コンセプトの特徴を比較してみると・・・。
| 項目 | ジャガー XJ220(1992年オリジナル) | CALLUM XJ220 コンセプト(2026年発表) |
| 位置付け | 当時の世界最速市販ハイパーカー | 現代の技術とセンスで再解釈したデザインスタディ |
| エンジン | 3.5L V型6気筒 ツインターボ(542馬力) | 未定(※現時点ではデザイン重視の仮想スタディ) |
| 最高速度 | 時速349.4km(当時のギネス記録) | 現代のハイパーカー基準を想定 |
| 灯火類 | 格納式カバー付き固定ヘッドライト | 超薄型コンテンポラリーLEDライトバー |
| ホイール | 特徴的なディッシュ風アルミホイール | ディッシュ風を現代風に大径・洗練化したデザイン |
| 市販の可能性 | 計282台が生産・販売された | 現時点では未定(資金のある顧客次第で実車化を示唆) |
なぜイアン・カラムは今、XJ220を描いたのか?
ここで少し面白い歴史的背景について触れてみると、実は、1992年当時のオリジナル版XJ220のスタイリングを手がけたのは、キース・ヘルフェット(Keith Helfet)氏であり、イアン・カラム氏本人ではありません。
しかし、当時XJ220の開発・生産を請け負っていたのはトム・ウォーキンショー・レーシング(TWR)であり、カラム氏はまさにその時代にTWRのチーフデザイナーに就任していて、つまり、彼はXJ220の誕生とその後のレース活動(ル・マン24時間レースへの挑戦など)を最も間近で見ていた当事者の一人というわけですね。
近年カラムデザインはアストンマーティン・ヴァンキッシュのレストモッド(Vanquish 25)やフェラーリ F355のレストモッド(Evoluto 355)の監修など、自らが関わった、あるいは愛した名車の「現代化」ビジネスを通じて高い評価を得ています。
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そして今回の発表は懐古趣味のレンダリングにとどまらず、ジャガーが従来のブランドイメージを完全刷新し、物議を醸したコンセプトカー「Type 00」などを経て新生EVブランドへと生まれ変わろうとしている激動の年である”2026年”のタイミングにおいて、かつてジャガーのデザインを牽引したイアン・カラム氏が「真に美しいジャガーのハイパーカーとは何か」を提示したことは、古くからのファンに対するリスペクトでもあり、「もし十分な資金を出すコレクターがいるなら、本物のXJ220をベースにした超ハイエンドなレストモッドを作って魅せる」というカラムデザインからの提案、そして現在のジャガーに対する挑戦状と受け取ることも可能です。
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結論:市販化の鍵を握るのは「熱狂的なコレクターの存在」
現時点で、この「CALLUM XJ220」はあくまでデジタル上のデザインスタディであり、パワートレインやインテリアの詳細は明かされていません。
しかし、同社は投稿の最後に「Keep an eye out for more on this Callum project... Coming Soon(このプロジェクトの続報を見逃すな…まもなく公開)」と締めくくっており、これが単なるお遊びではないことを匂わせています(すでに注文を入れている富豪がいるのかもしれない)。
もし、数億円の予算を厭わない富裕層のコレクターが「自分のXJ220をこのデザインで生まれ変わらせてくれ」とカラムデザインの門を叩くならば、かつてのアストンマーティン同様に「限定数台のリアルモンスターとして」公道に放たれる未来が来るかもしれず、伝説の最高速マシンの血統が現代の職人技によって蘇るのか日を心待ちにしたいと思います。
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参照:Callum Design(Instagram)











