
| もはやトヨタは向かうところ敵なしである |
トヨタの敵はトヨタしかいない
日本の自動車市場の「今」がわかる2026年6度度の新車販売ランキング(軽自動車・輸入車を除く)が発表され、ますますトヨタ「一強」の様相が強まったことが明らかに。
ちなみにですが、先日トヨタと日産のセールスパーソンと同時に話すことがあり、現在どちらも「販売するのにはそんなに苦労はない(つまりよく売れる)ものの、日産のセールスパーソンがいうには「日産車を下取りに入れて新車を購入する場合、いい下取り金額を出せず、そこでひと悶着ある」。
しかしトヨタだと「トヨタ車の下取りの場合、それなりの数字を出せるので、なんの問題もなくまたトヨタ車を買ってもらえる」とのことで、ここが両者の「いま」の違いなのだと痛感した次第です。
話がそれましたが、今月は上位陣の顔ぶれにどのような変化があったのか、そして各メーカーの戦略がどう数字に表れているのか、自動車業界の最新トレンドとともに色々と考えてみましょう。

【この記事の要約】1分でわかる今月の自動車市
- トヨタがトップ5を独占:「ヤリス」「ライズ」「シエンタ」が三つ巴の首位争いを展開 。
- ホンダ「ヴェゼル」が前年比151%と大躍進: SUV市場での存在感を急速に拡大中 。
- 日産は「リーフ」が驚異の前年比約4倍(397.9%)を記録: EVシフトの底堅さを見せる結果に 。
- SUV・ミニバンの二大巨頭時代が継続:ユーザーの選択肢は「実用性」と「アクティブ性能」に二極化。
2026年6月度 乗用車ブランド通称名別販売台数ランキング【TOP50】
そこでまずは以下が2026年6月度の新車販売台数ランキング(50位まで)のデータ一覧。
| 順位 | ブランド通称名 | メーカー | 当月販売台数 (台) | 前年対比 (%) |
| 1 | ヤリス | トヨタ | 12,607 | 105.6 |
| 2 | ライズ | トヨタ | 12,208 | 108.8 |
| 3 | シエンタ | トヨタ | 11,730 | 139.9 |
| 4 | カローラ | トヨタ | 11,399 | 103.4 |
| 5 | ルーミー | トヨタ | 10,291 | 108.7 |
| 6 | ランドクルーザー | トヨタ | 8,778 | 218.1 |
| 7 | アルファード | トヨタ | 8,519 | 123.5 |
| 8 | フリード | ホンダ | 7,294 | 103.7 |
| 9 | ヴェゼル | ホンダ | 7,279 | 151.4 |
| 10 | RAV4 | トヨタ | 6,990 | 280.0 |
| 11 | ヴォクシー | トヨタ | 6,944 | 94.3 |
| 12 | ノア | トヨタ | 6,908 | 102.1 |
| 13 | ステップワゴン | ホンダ | 6,595 | 121.1 |
| 14 | アクア | トヨタ | 6,080 | 102.5 |
| 15 | ノート | 日産 | 5,956 | 85.7 |
| 16 | セレナ | 日産 | 5,543 | 89.3 |
| 17 | ソリオ | スズキ | 5,209 | 105.7 |
| 18 | プリウス | トヨタ | 5,034 | 112.8 |
| 19 | CX-5 | マツダ | 4,668 | 227.6 |
| 20 | ジムニー | スズキ | 4,622 | 110.0 |
| 21 | クラウン | トヨタ | 3,536 | 65.5 |
| 22 | フィット | ホンダ | 3,394 | 98.9 |
| 23 | ハリアー | トヨタ | 3,334 | 94.9 |
| 24 | デリカD5 | 三菱 | 3,010 | 129.1 |
| 25 | ヴェルファイア | トヨタ | 2,961 | 109.4 |
| 26 | bZ4X | トヨタ | 2,776 | ─ |
| 27 | シビック | ホンダ | 2,676 | 162.2 |
| 28 | インプレッサ | SUBARU | 2,579 | 103.9 |
| 29 | キックス | 日産 | 2,392 | 292.1 |
| 30 | クロスビー | スズキ | 2,248 | 230.8 |
| 31 | MAZDA2 | マツダ | 2,245 | 128.1 |
| 32 | ロッキー | ダイハツ | 2,225 | 139.3 |
| 33 | ZR-V | ホンダ | 2,130 | 126.0 |
| 34 | フォレスター | SUBARU | 2,027 | 89.0 |
| 35 | NX350H | レクサス | 1,959 | 125.3 |
| 36 | ハイエースワゴン | トヨタ | 1,834 | 204.9 |
| 37 | スイフト | スズキ | 1,584 | 84.5 |
| 38 | LBX | レクサス | 1,520 | 103.5 |
| 39 | エクストレイル | 日産 | 1,507 | 79.4 |
| 40 | リーフ | 日産 | 1,504 | 397.9 |
| 41 | フロンクス | スズキ | 1,394 | 69.9 |
| 42 | CX-30 | マツダ | 1,065 | 99.2 |
| 43 | スーパーワン | ホンダ | 1,061 | 26年5月発売 |
| 44 | ロードスター | マツダ | 920 | 123.2 |
| 45 | レヴォーグ | SUBARU | 816 | 73.8 |
| 46 | RX350 | レクサス | 812 | 129.3 |
| 47 | デリカD2 | 三菱 | 804 | 154.3 |
| 48 | WR-V | ホンダ | 803 | 34.0 |
| 49 | MAZDA3 | マツダ | 796 | 74.0 |
| 50 | エクリプスクロス | 三菱 | 735 | 98.0 |
※データ引用元:一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(軽自動車および海外ブランド車を除く)

主要自動車メーカー別の市場動向・深掘り考察
今回のランキングから見えてくる、各自動車メーカーの「戦略」と「ユーザーの心理」を分析してみると・・・。
【トヨタ】圧倒的な上位独占と「SUV・ミニバン」の供給力
今月もトップ5をトヨタが完全独占するという圧倒的な強さを見せつけ、さらにはトップ10のうち8台までを独占するという状況(しかもあと少し10位のRAV4と11位のヴォクシーが販売を伸ばすだけでトップ10を独占しそう)。
- ヤリスとライズの首位決戦: コンパクトカーの絶対王者「ヤリス」(12,607台)に対し、SUVの「ライズ」(12,208台)が肉薄しており、コンパクトSUVへの需要シフトが顕著
- バックオーダーの解消傾向: 「ランドクルーザー」(前年比218.1%)や「RAV4」(前年比280.0%)の大幅なプラスは、これまで滞っていたバックオーダー(受注残)の生産・出荷が本格的に進んでいることを裏付けている※ランドクルーザーの中には「ランクルFJ」も含まれているものと思われる
【ホンダ】新世代コンパクトSUV「ヴェゼル」が躍進
ホンダは「フリード」(8位・7,294台)と「ヴェゼル」(9位・7,279台)がトップ10圏内で非常に良い勝負をしています 。
- ヴェゼルの強み: 前年比151.4%と急成長 。スタイリッシュなデザインと独自のハイブリッドシステム「e:HEV」の燃費性能・走りの良さが、都市部を中心とした若者・ファミリー層に深く刺さっている
- 新規車種の投入: 26年5月に発売されたばかりの「スーパーワン」が早くも1,061台(43位)にランクインしており 、今後の伸びしろに注目※補助金の大きさが大きく影響しているものと思われ、補助金が尽きると失速する可能性も高い
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【日産】EV「リーフ」が驚異の4倍!電動化への信頼感
日産は定番の「ノート」(15位)、「セレナ」(16位)がやや前年比を落とす(80%台)一方で、面白い動きを見せているのが日産で・・・。
- リーフの爆発的な伸び: 40位の「リーフ」が1,504台、前年比397.9%という驚異的な数値を叩き出し、ガソリン価格の高止まりやEVならではの静粛性・維持費の安さが改めて再評価されている、あるいは法人需要(タクシーなど)のまとまった導入があった可能性が考えられる※トヨタbZ4Xの販売も伸びており、EVが市民権を獲得しつつあるのは間違いない
さらに日産は「開発期間を短縮し」魅力的なニューモデルを多数リリースする計画を発表しているため、直近だと「もっとも注目すべき」ブランドであると考えています。

Image:Nissan
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注目セグメントの特徴・競合比較
現代の日本市場におけるクルマ選びで最も熱い「コンパクトSUV」と「ミドルサイズミニバン」の2つの市場にスポットを当ててみると・・・。
1. 覇権を争う「コンパクトSUV」市場
現在、日本の道路事情に最もマッチしていると言われるのが全長4.2m前後のコンパクトSUVです。
- ライズ(トヨタ / 2位): 5ナンバーサイズに収まる絶妙なサイズ感と良心的な価格設定
- ヴェゼル(ホンダ / 9位): クラスを超えた高級感と、広々とした後席空間が魅力
- キックス(日産 / 29位): 前年比292.1%と急上昇 。「e-POWER」の加速感が運転好きの心を掴んでいる
2. ファミリー層の絶対正義「ミニバン」市場
家族みんなが快適に移動できるミニバンセグメントは実質的に3台の三つ巴状態。
- シエンタ(トヨタ / 3位): 前年比139.9%と絶好調 。扱いやすいサイズで「お買い物から旅行までこれ1台」の安心感
- ヴォクシー/ノア(トヨタ / 11位・12位): 兄弟車合計で約13,800台となり、実質的な市場シェアはNo.1
- ステップワゴン(ホンダ / 13位): 前年比121.1%と堅調 。クリーンで上品なデザインを好む層から熱い支持
結論:2026年後半のクルマ選びはどうなる?
2026年6月の新車販売ランキングは、「トヨタの強固な基盤」をベースにしつつも、「ホンダのSUVシフト」や「日産のEV復権」など、ライバルメーカー独自の強みが光る結果となり、これから新車の購入・乗り換えを検討する場合、以下のポイントを意識すると満足度の高い1台に出会えるのかもしれません。
- 納期を最優先するなら: 生産体制が安定し、前年比が大きく伸びている車種(ライズ、ヴェゼル、CX-5など)を狙う
- 経済性とリセールバリューを狙うなら: 常にトップ5を維持している「ヤリス」「カローラ」「シエンタ」などの王道ハイブリッド車が確実
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