
Image:Mansory
| まさか「W16ミストラル」「シロン」を同時に手掛けようとは |
マンソリーの勢いはとどまるところを知らない
ドイツの名門チューナーであり、その過激で突き抜けたスタイリングで世界中に知られる「マンソリー(Mansory)」。
同社が世界で最も華やかな自動車イベント「モントレー・カー・ウィーク」への初参加に合わせて放ったのは、ノーマルの状態でも数億円を超えるブガッティをベースにした超弩級のワンオフモデル2台です。
ここでは「普通のブガッティでは物足りない」という世界トップ0.01%のコレクターに向けた、異次元のハイパーカー「Vincero」と「Vivere」の全貌を見てみましょう。
この記事の要約
- モントレー・カー・ウィーク初参戦: 世界最高峰の自動車イベント「モントレー・カー・ウィーク」に、ドイツのチューナー「マンソリー(Mansory)」が満を持して初出展
- ブガッティをベースにした衝撃の2台: ブガッティのオープンモデル「ミストラル」をベースにした「Vincero(ビンチェーロ)」と、「シロン」をベースにした「Vivere(ヴィヴェーレ)」のワンオフ2台を初公開
- グリーン&ブラウンの織り込みカラーカーボン: 塗装ではなくクリアコートで魅せるグリーンカラーカーボン(Vincero)とブラウンカラーカーボン(Vivere)の軽量ボディ
- 圧倒的存在感のエアロ&6本出しマフラー: 巨大リアウイング、追加エアロパーツ、そしてド派手な「6本出しテールパイプ」を共通装備
- W16エンジンの超高スペック: 1,578馬力(Mistral)/1,479馬力(Chiron)のパワートレインを維持しつつ、世界中の超富裕層に向けた究極のパーソナライズを提示

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鮮烈なグリーンカーボンで魅せる「Vincero(ビンチェーロ)」
グリーンボディが眩しい「Vincero」は、ブガッティがW16エンジンのロードスターモデルとして送り出した限定車「ミストラル(W16 Mistral)」がベースです。

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- 仕上げの妙: ボディ表面の鮮やかなグリーンは「塗装」ではなく、クリアコートの塗膜越しに露出した「グリーンカラーカーボンファイバー」によるもの
- 過激なエアロダイナミクス: 純正デザインに対し、追加のベント、ルーバー、空力ストレーキを各所に増設。屋根の代わりになりそうなほどの大型リアウイングと、リアバンパー下部にそびえる巨大な6本出しブラックテールパイプが圧巻の迫力を演出します
- 光るブランディング: フロントグリル、サイドスカート、リアウイングの端には「発光式(ライティング)マンソリーロゴ」を配置
- 反転カラーのインテリア: エクステリアとは対照的に鮮やかなオレンジをベースとし、グリーンカーボンやステッチを効かせた強烈な空間を創出しています

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なお、特筆すべきはステアリングホイールに「EB(エットーレ・ブガッティ)」のエンブレムが残されていることで、これはフェラーリやランボルギーニのコンプリートカーとは異なるところでもありますね(メーカーとの摩擦を避けるためにエンブレムを変更しているのだと思われるが、今回のブガッティではそれがない)。

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ブラウンカーボンでシック&ワイルドに仕立てた「Vivere(ヴィヴェーレ)」
一方の「Vivere」は、ブガッティのフラッグシップ「シロン(Chiron)」をベースとしたモデルです。

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- エクステリアデザイン: ブラウンの露出カラーカーボンボディに、タン(キャメル系)のピンストライプとアクセントを組み合わせ、落ち着きと過激さを高次元で両立
- ディテールワーク: 空力フリックや分厚いサイドスカート、強烈な固定式リアウイングを装備。Vinceroと同様に迫力の6本出しテールパイプを備え、リア中央のライト周辺やバックランプ位置にもマンソリーのエンブレムが誇らしげに収まっている
- ピーナッツバターレザーの内装: クリーム&キャラメル(ピーナッツバター)カラーの上質な本革で覆われたインテリアには、ドアカードやフットレスト内部にも発光ロゴが埋め込まれている

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エンジンチューンについての考察
通常、マンソリーのコンプリートカーはスタイリングだけでなく大幅なパワーアップ(馬力向上)が施されるのですが、しかし、今回の2台に関しては最高出力の変更については発表されていません。
8.0リットルW16クアッドターボエンジンが叩き出すノーマルの1,578馬力(ミストラル)/1,479馬力(シロン)という数値は、どれほど欲張りなオーナーにとってもすでに異次元の領域で、精密極まるW16ユニットの信頼性を維持するため、あえてパワートレインには手を加えないという判断がなされたのだと考えられます。

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マンソリー×ブガッティ:車種概要
1. Vincero & Vivere スペック比較一覧
| 項目 | Vincero(ビンチェーロ) | Vivere(ヴィヴェーレ) |
| ベース車両 | ブガッティ W16 ミストラル(Mistral) | ブガッティ シロン(Chiron) |
| エンジン | 8.0L W16 4ターボ(クアッドターボ) | 8.0L W16 4ターボ(クアッドターボ) |
| 最高出力 | 1,578 hp(1,600 PS) | 1,479 hp(1,500 PS) |
| 外装仕上げ | グリーン透過クリア・カラーカーボン | ブラウン透過クリア・カラーカーボン |
| マフラーレイアウト | 6本出しブラックテールパイプ | 6本出しブラックテールパイプ |
| 内装カラー | オレンジメイン × グリーンアクセント | クリーム & キャラメル(ピーナッツバター) |
| 主な専用装備 | 大型リアウイング、発光ロゴ、エアロパーツ多数 | 大型リアウイング、発光ドアカード&フットレスト |
| 車両価格 | 非公表(ベース車+カスタムで数億円〜10億円規模) | 非公表(ベース車+カスタムで数億円〜10億円規模) |

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2. 市場での位置付けとパーソナライズの領域
ブガッティ自体、自社内に「Sur Mesure(シュール・ムジュール)」と呼ばれる超豪華なビスポーク(特注)部門を用意しており、本来であれば、メーカー純正のオプションだけであらゆる要望が叶うはず。
しかし、マンソリーのようなサードパーティ製チューナーが選ばれる背景には、「メーカー純正の枠組みすら超えた、圧倒的なアグレッシブさや主張」を求めるオーナーが一定数存在するためで、世界限定数台のブガッティをさらにワンオフにてカスタムするという行為は、自動車コレクター界における究極のステータスシンボルと言えるのかもしれません。

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結論
マンソリーがモントレー・カー・ウィークで披露した「Vincero」と「Vivere」は、単なるラグジュアリーカーの枠を完全に踏み越えた、動くアートであり狂気のエンジニアリング作品ともいえるもの。
ベース車の段階で数億円レベルのハイパーカーに対し、カラーカーボンの全面採用やアグレッシブな6本出しマフラー、発光エンブレムなどを惜しみなく投入する姿勢はマンソリーにしかできない「独壇場」とも言える領域です。
市販車最高峰のブガッティにさらなる個性を求めるハイエンド・コレクターたちの世界では、今後もこうした「ハイパー・チューニング」の熱狂が続くこととなるのかもしれませんね。

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【理解を深める関連情報・補足】
- モントレー・カー・ウィーク(Monterey Car Week)とは?:毎年8月にアメリカ・カリフォルニア州モントレー半島で開催される世界最高峰の自動車イベント群。ペブルビーチ・コンクール・デレガンスをはじめ、超高級オークションや新型ハイパーカーの世界初公開などが行われ、世界中からハイエンドなコレクターや富裕層が集まります。
- ブガッティ「W16 ミストラル」の位置付け:2022年に発表されたロードスター(オープンモデル)で、世界的名機「8.0L W16クアッドターボエンジン」を搭載する最後の公道仕様車。世界限定99台、価格は約500万ユーロ(約8億円以上)で販売されたプレミアムモデルです。
- マンソリー(Mansory)のカラーカーボン技術:カーボンファイバーの樹脂(クリアコート)に特殊な着色を施すことで、カーボン特有の編み目を残したまま赤、青、緑、茶などの色彩を表現する高級技術。軽量・高強度の特性を維持しながら、他にはない唯一無二の色彩と質感を醸し出します。
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