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ランボルギーニ初の「オープンモデル」、シルエットは今年で50周年。生産わずか53台、希少なV8ミッドシップオープンの歴史と進化とは

ランボルギーニ シルエット(ホワイト)のサイド
Lamborghini

ランボルギーニのオープンの歴史は「シルエット」からはじまる

生産はわずか53台、今となっては「超希少」モデルである

サンターガタ・ボロニェーゼが誇るファイティングブルの歴史において、「オープンエア・ドライビング」の原点となった一台、それが「ランボルギーニ・シルエット」。

このシルエットは1976年のジュネーブモーターショーで初公開されてから50周年を迎えることとなっていますが、V8ミッドシップクーペ「ウラッコ(Urraco)」をベースに開発され、ブランド初となる量産タルガトップモデルとして登場しています。

ここではこの歴史的名車の美学と技術、そして現代のスーパーカーへと受け継がれるDNAを紐解いてみましょう。

この記事の要約

  • 1976年ジュネーブモーターショーでのデビューから50周年を迎えた「シルエット(Silhouette)」は、ランボルギーニ史上初の量産オープン(タルガトップ)モデル
  • ウラッコ P300をベースにベルトーネが再設計したボディは、脱着式合成樹脂ハードトップ、ワイドフェンダー、テレフォンダイヤル型ホイールを採用
  • 1976年から1979年にかけてわずか50余台(53台)のみが生産された極めて希少なV8ミッドシップモデルであり、現代のウラカン・スパイダーなどに受け継がれるオープンエア思想の原点となる
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Image:Lamborghini

ランボルギーニ・シルエットの概要

「シルエット」は、1970年代後半という自動車産業の激動期に”ランボルギーニのスポーティなキャラクターをよりダイナミックに表現すべく”誕生したクルマ。

開発コードは「Tipo 118」で、市販モデルのシルエットを残しながら過激なモディファイを施すモータースポーツカテゴリ「グループ5レーシング(通称シルエットフォーミュラ)」に由来して名付けられています。

ステファン・ヴィンケルマンCEOが「ランボルギーニに新しい次元のドライビング体験をもたらした重要なモデル」と語る通り、ブランドが得意とする卓越したパフォーマンス、そして開放感あふれるオープンエア走行を初めて融合させた記念碑的モデルであり、50年の時を経て再評価がなされているというわけですね。

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Image:Lamborghini

特徴・スペック・デザイン

名門ベルトーネ(Bertone)の手によって再構築されたスタイルは、ウラッコの流麗なフォルムに筋骨たくましい筋肉質な要素を加えたもので、脱着式の軽量合成樹脂製ハードトップはシート後部の専用スペースにすっきりと収納・固定できる機能的な構造を備えています。

注目要素詳細スペックおよび特徴
パワートレイン3.0L V8 DOHC(横置きミッドシップ) + ウェーバー製4基ツインチョークキャブレター
トランスミッション / 駆動方式5速マニュアル / 後輪駆動(RWD)
最高速度260 km/h
足回り・タイヤ前195/50 VR15 / 後285/40 VR15(超扁平ピレリP7)
ホイールデザイン15インチ カンパニョーロ製マグネシウム「テレフォンダイヤル」ホイール
エアロダイナミクス風洞実験で開発されたフロントスポイラー、スラットを廃し傾斜ピラーで挟んだ垂直リアウィンドウ
生産期間 / 生産台数1976年〜1979年 / 53台(わずか50台余り)
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Image:Lamborghini

なお、ウラッコの特徴だったリアのルーバー(スラット)は取り払われ、傾斜したピラーが垂直なリアウィンドウを挟み込むという「近代的な」リファインが施され、これによりって「トップを外した状態でも一目でシルエットと判別できる」独創的なサイドシルエットを形成することに。

さらに1974年のコンセプトカー「Bravo」譲りの「テレフォンダイヤル」型カンパニョーロ製マグネシウムホイールは、シルエットを象徴するディテールとして人々に記憶されるアイコンとなったわけですね。

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Image:Lamborghini

競合比較・市場での位置付け

1970年代半ば、ミッドシップスポーツ市場ではポルシェ 911 Targaやフェラーリ 308 GTSといったタルガトップモデルが北米市場を中心に人気を博しており、安全基準の厳しい北米市場への適合を見据えて採用されたタルガ構造ではありますが、シルエットは競合に対する優位性として剛性確保を徹底したことで知られます。

クーペからオープンへの変更に伴ってボディ補強やサスペンション(バネ・ダンパーの強化およびスタビライザーの導入)の専用セッティングが施され、単なる「ルーフを切り取った車」ではない本格派スポーツカーとしての高い操縦安定性を獲得しており、これらによって今日に至るまでの高い評価を獲得しているスーパーカーでもありますね。

歴史的ルーツと現代への繋がり

生産台数がわずか53台にとどまったシルエットは、歴史上最も希少なランボルギーニのひとつに数えられ、そのレイアウトとコンセプトは1981年に登場した「ジャルパ(Jalpa)」へと引き継がれることで1988年まで発展を続けます。

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Image:Life in the FAST LANE.

ジャルパの生産終了後、コンパクトなオープンモデルの系譜は一時途絶え、ディアブロ・ロードスターやムルシエラゴ・ロードスターといったV12フラッグシップがその役割を担うことになりますが、しかしシルエットが植えた「V8/V10コンパクトミッドシップ+オープン」の種は2000年代の「ガヤルド・スパイダー」、そして現行の「ウラカン・スパイダー」へと見事に開花し、今なお受け継がれることに。

結論

半世紀前に登場したランボルギーニ・シルエットは、同社にとって単なる1モデルを超えた「オープンエア・パフォーマンス」の原点ともいえるもの。

わずか53台という高い希少性を誇りつつ、そこで培われた技術と美学は現代の最新スパイダーモデルのルーツとして今も息づいており、50周年の節目を迎えた今、その革新的なチャレンジ精神に改めて光が当てられている、というわけですね。

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