スズキが新型ワゴンR、ワゴンRスティングレーを発売。
ワゴンRは6世代目となりますが、デザイン、装備を見るかぎり「軽自動車のトップに君臨することを運命づけられた」と直感できるほどスズキのヤル気が込められた車となっています。
まず外観は「3種」。
おそらくは女性向けと思われる「FA」「ハイブリッド FX」(上の画像では右の黄色いタイプ)。
こちらは当たり障りのないルックスで万人が好みそうなデザインですね。
右の青いモデルは「ハイブリッド FX」で、日産エルグランドやトヨタ・アルファード/ヴェルファイアのようなイカツイ系。
新型ワゴンRの特徴として、スズキは下記を挙げています。
・後方視界を改善
・ベビーカーを立てて収納できる
・軽自動車初のアンブレラ(傘)ホルダー装備
・ワゴンRにはじめて内装に明るいベージュ採用
・マイルドハイブリッドながらモーターだけでクリープ発進可能
・燃費はクラストップ(リッター33.4キロ、NA)※燃費はハイブリッドの方が悪く、リッター28.4キロ
・カメラ+レーダーのデュアルセンサーブレーキサポート装備(軽自動車初)
・軽自動車初のヘッドアップディスプレイ装備
ぼくとして突っ込んでおきたいのは「ヘッドアップディスプレイ」。
ヘッドアップディスプレイは「運動性能の高い自動車の場合、メーターを見る時間がない、もしくはメーターに視線を移している間に相当な距離を進んでしまい、その間に事故を起こす可能性があるので、それを防ぐための装備」だと考えているのですが、要は「軽自動車には(本来)いらないかも」ということ。
ただ、セールス上で「軽自動車初」ということは十分ウリ文句になりますし、見た目も「格好いい」ので、必要性にかかわらず、あるといい装備だとは思います(それに多少なりとも安全性に貢献するのは間違いない。ぼくももしワゴンRを購入するなら選びたい装備)。
といったところではありますが、問題はコイツ、「ワゴンRスティングレー」。
リーク画像が「キャデラックそっくり」と話題になったモデルですが、そのリーク通りのルックスで登場しています。
なおスズキとGMは資本提携を行っていたことがあり、そのためにスズキはシボレーブランドの車(MWやクルーズ)を販売していますが、2008年に資本提携を解消。
その頃にあてつけのように(提携解消はスズキにとって相当な痛手であった模様)シボレーの持つ商標「スティングレー」の使用を開始したように記憶しています(スズキによる実際の商標登録は1988年なので資本提携以前)。※そのため、日本ではGMは「コルベット スティングレー」という文字列でしか商標を取得できていない
そこで今回の「ワゴンRスティングレー」ですが、やはりGMの保有するブランド「キャデラック」特有のヘッドライトにそっくりなのは間違いなく、今回は「スティングレー」「キャデラック」というGMのメジャーな名称やデザインを「二つまとめて」盛り込んできたあたり、まだスズキのGMに対する恨みが残っているのか、もしくは提携解消後も(表向きは今後も協業を行うとコメントあり)なんらかの関係があるのかは不明。
なお製品サイト(オフィシャル)も分けられており、ワゴンRはこちら、ワゴンRスティングレーはこちら。
価格はもっともベーシックな「FA」で1,078,920円~、もっとも高価なハイブリッドFZで1,658,880円となっています。