| 果たして市販は可能? |
インフィニティが「Q60プロジェクト・ブラックS(Q60 Project Black S)」を実際に市販するかもしれない、というウワサ。
これによるとメルセデスAMG C63やBMW M4への対抗とのことですが、インフィニティのプロダクト・プランニング・マネージャーのバーナード・マイケル氏がメディアに対し語った内容として報じられています。
日産およびインフィニティは以前から「AMG」「M」への対抗を考えているとレポートされており、2014年にもインフィニティは「Q50 オー・ルージュ・コンセプト」を発表。
日産も度々ニスモをAMGやMのようなブランドに育てたい、と発言していますね。
なお現在インフィニティの代表を務めるローランド・クルーガー氏はBMWにてシニア・バイスプレジデントを努めていたことがあり、ハイパフォーマンスカーをプロデュースする手法については熟知していると思われ、その点でも今回の「Q60プロジェクト・ブラックS市販化」はけっこう現実味があるのでは、と思います。
インフィニティQ60プロジェクト・ブラックS(コンセプト)は3リッターV6ツインターボを核にルノーF1からフィードバックされたKERSを搭載し、最高出力500馬力を誇る車。
F1直系という点においては十分に市場へのアピール力があると思われ、パフォーマンスのみならず販売においても高い競争力を発揮しそうですね。
なおインフィニティは日産の「高級車ブランド」ではあるものの、日産本体の影響を受けずに独自に活動することを目的に本社を香港へ移転させており、かなり「自由な」動きができるものと思われます。
関連投稿:インフニティQ60「プロジェクト・ブラックS」公開。500馬力+ハイブリッド
インフィニティQ60レッド・スポーツ400をベースにした「Project Black S」が公開に。
エンジンは同じ3リッターV6ながらも500馬力にまでパワーアップし、さらには「ハイブリッド化」。
これはブレーキング時のエネルギーとエキゾーストの熱を電力に変換してリチウムイオンバッテリーに蓄電し、クランクシャフトをダイレクトに駆動するもの、とされています。
現時点では運動性能など詳細は未公開ですが、発表された画像を見ると大きく変更された外観が特徴。
もはや元の面影がないと言って良いくらいで、ある意味スーパーカーっぽいオーラも出していますね。
なおハイブリッドシステムについてはルノーF1チームの助けを借りて装着したものですが、F1のKERSに近いシステムと思われ、ルノーによると「ラグのないパワーアシストが可能」とのこと。
ターボに比べるとラグのなさでは優位に立つと言えますが、システム全体の重量やコストについては実用的なものであるかどうかは不明(現時点では電動ターボがパワー増加、ラグ解消には有用なのかもしれない)。
加えてリアアクスルにもモーターを持つとされるものの、エレクリックモードは持たず、モーターはあくまでも「アシスト」となるようですね。