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こういったジープもアリ!2ドアクーペのアクティブなオフローダー、「ジープ・フリーダム・コンセプト」

2018/12/18

ジープがこれからシェアを広げようとすると、今と違うデザインの別ラインを投入するしかない

レンダリング・アーティスト、アントニオ・パリア氏が作成したレンダリング「ジープ・フリーダム・コンセプト」。
文字通りジープのコンセプトカーとなりますが、なんとボディ形状は「2ドアクーペ」。
かつ、これまでのジープにはない(違う意味で)エッジの効いたデザインを持っています(7つのスリットをモチーフにしたフロントグリルは健在)。

ジープは「変わらない」ことで生き延びてきた

なお「ジープ」はその特殊な成り立ち、そしてデザインから「唯一無二」のポジションを築いているブランド。
現在はフィアット・クライスラーグループ(FCA)に属しますが、ちょっと特殊な歴史を持っており、ここで簡単に紹介してみましょう。

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まずジープはウイリス・オーバーランド社がアメリカ政府に依頼され、1941年に軍用車として投入した車両が起源。
ジープ(Jeep)という名称の由来についてもはっきりしないという特殊なクルマではありますが、その後にウイリス・オーバーランド社が「Jeep」を商標登録し、正式にブランドとして成立しています。

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その後1953年にカイザー社がウイリス・オーバーランド社を買収して社名を
ウィリス・モーターズ・インコーポレーテッドとし、1963年にはカイザー=フレイザー・コーポレーションへと社名をさらに変更。

さらにカイザー=フレイザー・コーポレーションは1970年にAMC(アメリカン・モーターズ・コーポレーション、1954-1987)」に買収されて消滅しますがジープはAMCのひとつのブランドとして残り、しかしそのAMCも1987年にクライスラーに買収されることに。
AMC自体はクライスラーのいちブランドとして存続するものの1998年には販売不振で廃止となってしまい、そこで残ったのが、AMCが持っていた”ジープ”ブランド。※クライスラー自身もダイムラー・ベンツとの合弁と分離、フィアットの子会社化など紆余曲折を経ている

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とにかくこういった感じで数奇な運命をたどってきたのがジープですが、「変わらぬデザイン」を持つことで生き延びてきたブランドの一つでもあります。
ただ、意図的に変えなかったというよりは、買収の歴史を見るに「変えるだけのお金がなく」、仕方なく同じデザインを採用し続けていただけなのかもしれず、しかしそのあたりは不明。

しかしどういった理由にせよ、「時代に淘汰されなかった」デザインを持つことに間違いなく、これが「中国の自動車メーカーがジープを買収したがる理由」なのかもしれません。

そしてそのデザインは現代のSUVブームにおいても全く色あせないどころか、むしろほかのSUVが「引き立て役」となっているようで、日本においても継続して販売を伸ばしている、珍しいアメリカンブランドでもありますね。

ただ、ジープがこれから販売を伸ばそうとなると、同じデザインのままラインアプを拡充するわけにはゆかず(ジープ自体がニッチなので、その中でラインアップを増やしてもお互い食い合うだけ)、よって”別ライン”としてこういった現代風デザインを投入するのもいいんじゃないかと考えています(現在クーペSUVを発売するのはメルセデス・ベンツやBMW、アウディといったジャーマンスリーですが、ジープがクーペSUVを発売すると驚天動地のインパクトがある)。

VIA:
Antonio Paglia-Behance

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