| なぜ乗らずに保管することにしたのか、そしてなぜこれを出すことにしたのかは謎 |
さて、昨年も様々なクルマが「納屋から発見」されましたが、今年も多くのレアカーがその眠りから目覚めることになりそう。
今回はYoutube上にて、1967年モデルのシェルビーGT500がアイオワ州にある納屋からおよそ40年ぶりに表に出される様子が公開されています。
このシェルビーGT500が納屋から出されることになった経緯は不明ではあるものの、このオーナーは意図的にシェルビーGT500を納屋に保管していて、納屋の扉は厳重に板で打ち付けられ、そして扉の前には「クルマを簡単に持ち出せないよう」に他のクルマのエンジンとトランスミッションを置くことで盗難を防止するという念の入れよう。
意外と愛車を「閉じ込める」人は多い
そこまで大事にする愛車を「自分ですら目にしたり触れたりすることができない」環境に置くというのは不明ではあるものの、過去に何度か同様の例が報じられており、以前にはコルベットをコンクリートで塗り固めた密室に閉じ込めたオーナーや、ダッジ・ヴァイパーを同様に密封された部屋に保管し続けるオーナー、そして最近だとホンダ・インテグラ・タイプRをこれまた「(自分すら入れない部屋に)閉じ込めてしまった」オーナーも。
オーナー自ら納屋に専用の部屋を作って「封印」していたホンダ・インテグラ・タイプR。10年ぶりに部屋が開放されて販売されることに
意外と40年ぶりに外に出されたマスタングは「元気そう」だ
そしてここからがこのマスタングの「救出」劇。
呼ばれたのは専門チームで(アメリカにはこういった、ずっと保管されていたクルマを引っ張り出す専門の人々がいる)、まずは納屋の中へ。
納屋の中にはほかにもいくつかのクルマが保管されているようです。
こういった木材など廃品もうずたかく積まれていますが、これもまた「盗難防止策」のひとつなのかも。
そしてシェルビーGT500発見!
さすがにこのクルマの上にはモノを載せたり、ということはないようですね。
室内を確認してみると、ホコリは積もっているものの、まだ「いいコンディション」だと言えそう。
こちらはオーナーさんの飼い猫、「シェルビー」。
いかにオーナーさんがシェルビーGT500を愛しているかがわかります。
やっと表に出せる状態にまで廃品をどかした状態。
扉の前に置いてあったエンジンやトランスミッションはトラックで引っ張り、あらかじめ移動させてあります。
そしてロープを取り付けてシェルビーGT500を納屋の外へと引き出します。
ちょっと一息。
外装にも大きなダメージはないようですね。
エンジンは大きな腐食や崩れもなく健在。
そしてファクトリーへと運んで汚れを落とし・・・。
リフトアップして細部を点検。
さすがに下回りの傷みは大きいようですが、全体的には修復可能な状態のように見えますね。
ここからは全部分解し、集中的なレストアによって「新車同様の」コンディションに生まれ変わることになるのでしょううね。
VIA:Jerry Heasley, Motorious
他にはこんな「納屋から発見」も
そして世界中で数多く報じられるのが「納屋から発見されたレアカー」たち。
中にはオーナーさん自身が保管してあったものを「久しぶりに」出したり、土地を相続した家族が納屋の中にずっと眠っていたクルマを発見したりと様々な発見パターンがあるようです。
こちらは「史上もっとも高額なミウラ」となった個体で、オーナーの死後にその友人が遺品整理の際に発見したもの。
前オーナーが41年間所有し続けたランボルギーニ・ミウラ。その死後ドイツ奥深くの納屋にて発見され、競売にかけられることに。予想最高落札価格は1.4億円
こちらは地面の下から出てきたフェラーリ・ディーノ。
こちらもオーナーの死後に発見された秘蔵コレクション。
こちらは相続した祖母のガレージからカウンタックなどが出てきた、という幸運な男。