| 「ジープの外観にエコな走り」は意外と欧州で受けるかもしれない |
さて、ジープが「レネゲードの下に位置するエントリーモデルを発売する」という話が現実的に。
実はこの話題について最初に出てきたのは6年前で、その後にも何度か同様の話が聞かれているものの、今回のウワサでは「2022年6月にポーランドにて生産を開始する予定だが、前倒しを急いでいる」という具体的なもの。
加えて、この新型”ベイビー”ジープはプジョー・シトロエンによって開発されたCMP(コンパクト・モジュラー・プラットフォーム)そしてエンジンを採用するとも報じられています。
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現在、ジープはプジョー・シトロエンとも「同じグループ」に
なお、ジープブランドを保有していたFCA(フィアット・クライスラー)とプジョー・シトロエン(PSA)とは合併によって「ステランティス」へと移行。
この傘下にはアバルト、アルファロメオ、クライスラー、シトロエン、ダッジ、DS、フィアット、ジープ、ランチア、オペル、プジョー、ラム、ヴォグゾールといったブランドが揃うことになりますが、合併によってコンパクトカーが過密になったためか、プジョーは先日「上級移行」を発表していますね。
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やはりジープというからには4WDでないと
そしてジープのアイデンティティというと「4WD」。
いかにコンパクトモデル、エントリーモデルといえどこれを外せばジープブランドの名を貶めることになってしまい、しかし使用するのはプジョー・シトロエンのFF用プラットフォーム。
そこでジープは「フロントタイヤをガソリンエンジンで、後輪をエレクトリックモーターで」駆動するという4WD方式を採用すると言われており、さらにはピュアエレクトリックバージョンが追加される、とも。
なお、この「ベイビージープ」はアルファロメオ、そしてフィアットそれぞれのブランドからも「外観違い」が発売されるという話も出てきていて、アルファロメオ版は「ブレネーロ(Brennero)という名で2023年1月、フィアット版は名称未定ながらも2023年6月から(同じポーランドの工場で)生産が開始されるとも報じられています。
アルファロメオ版(ブレネーロ)は新しく登場するSUV”トナーレ”の下に、そしてフィアット版はフィアット500Xの下に位置づけられると言われるため、このベイビージープとその兄弟たちはそうとうにコンパクトな車だと考えてよく、これがつまり長年報じられてきた「ジープによる、ジムニーの対抗」ということになるのかも。
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はたしてジムニーに対抗できるか
なお、現在ジムニーは世界的に高い人気を誇っており、需給逼迫が続く状態。
そういった中でジープが「ジムニー対抗を」と考えるのは自然な流れではあるものの、ジムニーが「ラダーフレーム」を採用するのに対し、ベイビージープは「モノコック」。
駆動方式も同じ4WDといえど大きな差異があり、このベイビージープがジムニーの対抗足りうるのかは未知数です。
もちろんジムニーのオフロード走行性能を評価して購入する層にはアピールできないものの、「ワイルドなオフローダーっぽい外観を持つ普通の車」を求める人も少なからずいて、そういった人には「ジープらしい外観を持つ、燃費の良いハイブリッドカー」が訴求できる可能性もありそうですね。
ジープはラングラーとレネゲードに「アイランダー」を追加
そしてジープは「ベイビージープ」とは別に、既存モデルであるラングラーとレネゲードに、スペシャルエディション「アイランダー」を追加(11年ぶりにこの名が使用される)。
これは”アップビートなスタイル””夏を楽しむスタイル”という要素をプラスしたもので、ラングラーだと「ラングラー・スポーツS」をベースに、”Tiki Bob”フードステッカーとルビコンのロックフレームと17インチホイール、さらにホワイトハードトップ、”アイランダー・プラス・パッケージ”が付与されたもの。
インテリアだとセラミック・ホワイトのトリムや布シート(ブラックにサーフブルーのステッチ入り)など、”夏っぽい”仕様が与えられているようですね。
レネゲード「アイランダー」はこんな仕様を持っている
そしてこちらはレネゲード版アイランダー。
専用フードステッカーにパノラミックサンルーフと19インチホイールが与えられ、オプション扱いではあるものの「アルピンホワイトルーフ」も。
インテリアではやはり布シートが採用されています。