| 新興といえど設立からすでに11年、その技術とデザイン性、クオリティはあなどれない |
ただし現時点ではそのほとんどがナゾのまま、実際に発売できるかどうかもわからない
さて、アメリカ西海岸にて設立された水素ハイパーカーメーカー「ハイペリオン」。
そのハイペリオンが世に送り出すハイパーカー第一号がこの「XP-1」ですが、「10年来の研究の成果」として2020年にプロトタイプが発表されており、なんと実際に発売する、と言われます。
なお、このハイペリオンXP-1は「水素で走る」と言えど、水素を(ガソリンのかわりに)直接の燃料として走るのではなく、いわゆるFCVなので「電気」で走行するということに。
今回は人気ユーチューバー、スーパーカーブロンディがXP-1を詳しくレビューしており、その様子を見てみましょう。
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ハイペリオンXP-1はこんなクルマ
そこでこのハイペリオンXP-1。
プロトタイプ発表時からルックスはほぼ変わらず、そして公開されている情報もごくわずか。
上述のとおりFCVであり、ウルトラキャパシタ、いくつかのエレクトリックモーター、3速トランスミッションを有することだけは明かされており、5分で水素をチャージできること、一回の充填によって1,635kmを走行できること、そして0-100km/h加速は2.2秒、最高速度は356km/hというスペックも公表されています。
そのスタイルは非常に未来的で、しかしメカニカルというよりは有機的な印象のほうが強い、と思います。
大きな面積を持つ「ディヘドラルドア(Vウイングと称されており、勝利の女神、ニケにインスパイアされている)」を採用。
ホイールはフロント20インチ、リア21インチです。
ハイペリオンXP-1はまるで異世界からやってきた乗り物のようだ
キャビンはフロント〜サイド〜リアまでを覆う134インチのカーブガラス。
車体後部(ミドシップカーではエンジンに当たる部分)には、ハイペリオンがヴォルテックス・フォースと呼ぶゴールドのファンネル状の物体が並びます。
そして内部のあちこちはLEDによって発光しており、やはhりSF映画に登場する乗り物のようですね。
車体の横にある帯のようなものは太陽電池ですが・・・。
駐車中には自動で向きを変え、太陽の方向を向く、とのこと(走行中に変形しないのは、空力が変化し危険だからだと思われる)。
けっこうこの太陽電池の可動域は広いもよう。
浮き上がるとこう。
こちらは閉じている状態です。
ちなみにフロント先端は凶器ばりに尖っているので、ここは発売時には修正が必要な部分かもしれません。
サイドウインドウにしては、下のほうが「わずか」に開くだけだと思われ、チケットの授受やドライブスルーでの利用はまず無理っぽい感じですね(そもそもXP-1はそういったクルマではないので、そこは気にしなくてもいいのかも)。
ハイペリオンXP-1は演出もずば抜けていた
そこでさっそくスーパーカーブロンディはこのハイペリオンXP-1へと試乗することに。
キーはこの(手に持っている)円盤状の物体ですが・・・。
センタートンネルにドッキングさせることでシステムを起動できます。
なお、ダッシュボードはほとんど動画に収録されておらず(公式に配布された映像を使用している)、おそらく「まだ開発段階」だからだと思われます(合計134インチの液晶ディスプレイを持っている)。
ちなみに開発段階といえば、こちらはパワートレインを収めた図であり、シートの真後ろにこの物体があると思うとちょっと恐ろしい気もしますね。
そして起動すると車体後部に内蔵されたリアクターのようなものが発光。
しかもその光り方や構造がいかにもSFっぽい!
そしてテールパイプのようなものからは青い炎が吹き出しているように見えますが、これは煙(どうやって発生させているのかは不明)に青い光を当てているもの。
ただしその雰囲気は満点です。
この車両はプロトタイプであるため上述の「目標値」を達成できるものではないと思われ、よって試乗自体は平穏無事になされていますが、その細部にまでこだわった作り、そしてクオリティは特筆モノで、ある意味では芸術性すら感じます。
現在は様々な信仰ハイパーカーメーカーが登場し、それぞれの特徴を持っていますが、このハイペリオンXP-1もまた強い排他性を持っていると言ってよく、一部の人からは強烈な支持を受けることになりそうです(ぼくはこういったクルマが大好きだ)。
水素ハイパーカー、ハイペリオンXP-1を紹介する動画はこちら
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