>その他アメリカ車

キャデラックが突如「特注車の限界を押し広げる」コンセプトカー、ソレイ(SOLLEI)を発表。イメージは1950年代のキャデラック、贅の限りが尽くされる

キャデラックが突如「特注車の限界を押し広げる」コンセプトカー、ソレイ(SOLLEI)を発表。イメージは1950年代のキャデラック、贅の限りが尽くされる

Image:Cadillac

| ただしパワートレーンはピュアエレクトリック、内装にはサステイナブルな素材が多用されるなど「現代風」に |

ドアミラーやサイドマーカーなどの「現実的なパーツ」を見るに際し、このキャデラック・ソレイは実際に発売されると考えていいだろう

さて、キャデラックが突如としてフルサイズの超高級オープンカー、ソレイ(SOLLEI)を発表。

なお、このSOLLEIというのはSOL(太陽)とLEISURE(余暇/自由時間)とを組み合わせた造語であり、このクルマについては現段階ではコンセプトモデルにとどまるものの、キャデラックによると「将来の特注品」の限界を押し広げるものだといい、ロールス・ロイスやベントレーにて人気を博している「ビスポーク」「コーチビルド」へと乗り出すことを予感させる一台となっています。

このソレイは「ピュアエレクトリックカー」だと紹介されていて、いくつかの共通点が見られることから、人気だと報じられるEV「セレスティック」をベースにしているのだと思われます。

そしてこのセレスティックにつき、注文を入れると専任の担当がついて内外装をフルオーダーにて仕上げてゆくこととなる(同じ仕様は2台として存在しない)そうですが、その過程においてキャデラックは「コーチビルドのチャンス」を感じ取ったのかもしれませんね。

Cadillac-Sollei (4)
Cadillac

キャデラックが「ハイエンド、フルオーダーのみ」の超高級EV、セレスティックを発表!ダッシュボードには55インチのディスプレイ
キャデラックが「ハイエンド、フルオーダーのみ」の超高級EV、セレスティックを発表!ダッシュボードには55インチのディスプレイ

| キャデラック・セレスティックには現在考えうるすべての「高級」が詰まっている | この高級さは多くのアメリカの顧客を魅了しそう さて、ロールス・ロイスはブランド初のEV、「スペクター」を発表したとこ ...

続きを見る

キャデラック・ソレイはこんなクルマ

このソレイは、フロントからリアに至るまで、流れるような、そして優美なラインを備えた非常にエレガントなデザインを持っており、無駄なデザインディテールを一切排除した連続したラインが大きな特徴です。

先進的なヘッドライトやテールランプ、そして「ドアハンドルレス」という仕様を持ちつつもレトロな雰囲気を持っており、それはやはり(1957年と1958年のキャデラックに採用されていたという)このボディカラー、「マニラクリーム」のせいかもしれません。

Cadillac SOLLEI Concept
Cadillac

さらにはこのメッキ(あるいはポリッシュ)ホイールもまたレトロさを感じさせる一つの要因かと思いますが、こういった仕様は当時のキャデラックを思い起こさせるものでもありますね(下の画像は1959年モデルのシリーズ62)。

L1250885

キャデラック・ソレイのインテリアはこうなっている

そしてこちらはソレイのインテリアで、ナッパレザーと木製トリムをふんだんに使用した昔ながらのアプローチを用いており、レザー自体は太陽の光が当たると色が変わる効果を生み出すという微妙なピンクを含んだ虹彩顔料なのだそう。

Cadillac-Sollei (3)
Cadillac

ちなみにこのウッドは染色がなされていない天然目で、これら木製トリムはそれぞれ手作業でカットされ、寄木細工の技法を用いてシートバックなどに貼り付けられている、とのこと。

Cadillac-Sollei (2)
Cadillac

ちなみにキャデラック・シリーズ62もまた「ボディカラー同色内装」を持っており(この時代は同様の仕様が一般的であったようだ)、往年のキャデラックファンにとって、このソレイは「ぐっとくる」一台なのかもしれませんね。

L1250879

「ソレイは、旅の発見を再考し、周囲の自然界とつながるパーソナライズされた運転体験を思い描いています。このコンセプトは、デザイン表現と体験を通じて高級な贅沢さを育むことで、キャデラックのエレガントなコンバーチブルの伝統を現代風にアレンジしたものです。」

キャデラック デザイン ディレクター エリン クロスリー

キャデラック・ソレイのイメージ動画はこちら

合わせて読みたい、キャデラック関連投稿

キャデラックがハイパーカーを投入する可能性が報じられる。日本では高級車のイメージが強いが、実は2023年のル・マンでも3位と4位に入っている
キャデラックがハイパーカーを投入する可能性が報じられる。日本では高級車のイメージが強いが、実は2023年のル・マンでも3位と4位に入っている

Image:Cadillac | キャデラックは過去にもカッコいいコンセプトカーを作っていた | キャデラック シエン コンセプトは映画「アイランド」にも登場している さて、キャデラックのデザイナー、 ...

続きを見る

まさかのル・マン・ハイパーカー、キャデラックVシリーズ.Rがドラッグレースに登場。対するはフェラーリ296GTBに750S、911ターボS。勝敗はいかに【動画】
まさかのル・マン・ハイパーカー、キャデラックVシリーズ.Rがドラッグレースに登場。対するはフェラーリ296GTBに750S、911ターボS。勝敗はいかに【動画】

| まさか現役のル・マン用ハイパーカーがドラッグレースに登場するとは | 一方で市販スーパーカーの高性能ぶりにも驚かされる さて、ル・マン24時間レースがついにスタートし、現在では「フェラーリ、ポルシ ...

続きを見る

テスラの「SEXY」に対抗しキャデラックは「LOVE」?リリック、オプティック、ヴィズティック、エスカレードの頭文字を並べるとたしかにLOVE
テスラの「SEXY」に対抗しキャデラックは「LOVE」?リリック、オプティック、ヴィズティック、エスカレードの頭文字を並べるとたしかにLOVE

| もしそうだとすると、なかなかに面白いネーミングだと思う | テスラの戦略やデザイン、製造方法を真似るメーカーは多くとも、これまでそのネーミングを参考にするブランドが出ないのが不思議だった さて、テ ...

続きを見る

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->その他アメリカ車
-, , , , ,