Image:Cadillac
| ただしパワートレーンはピュアエレクトリック、内装にはサステイナブルな素材が多用されるなど「現代風」に |
ドアミラーやサイドマーカーなどの「現実的なパーツ」を見るに際し、このキャデラック・ソレイは実際に発売されると考えていいだろう
さて、キャデラックが突如としてフルサイズの超高級オープンカー、ソレイ(SOLLEI)を発表。
なお、このSOLLEIというのはSOL(太陽)とLEISURE(余暇/自由時間)とを組み合わせた造語であり、このクルマについては現段階ではコンセプトモデルにとどまるものの、キャデラックによると「将来の特注品」の限界を押し広げるものだといい、ロールス・ロイスやベントレーにて人気を博している「ビスポーク」「コーチビルド」へと乗り出すことを予感させる一台となっています。
このソレイは「ピュアエレクトリックカー」だと紹介されていて、いくつかの共通点が見られることから、人気だと報じられるEV「セレスティック」をベースにしているのだと思われます。
そしてこのセレスティックにつき、注文を入れると専任の担当がついて内外装をフルオーダーにて仕上げてゆくこととなる(同じ仕様は2台として存在しない)そうですが、その過程においてキャデラックは「コーチビルドのチャンス」を感じ取ったのかもしれませんね。
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キャデラック・ソレイはこんなクルマ
このソレイは、フロントからリアに至るまで、流れるような、そして優美なラインを備えた非常にエレガントなデザインを持っており、無駄なデザインディテールを一切排除した連続したラインが大きな特徴です。
先進的なヘッドライトやテールランプ、そして「ドアハンドルレス」という仕様を持ちつつもレトロな雰囲気を持っており、それはやはり(1957年と1958年のキャデラックに採用されていたという)このボディカラー、「マニラクリーム」のせいかもしれません。
さらにはこのメッキ(あるいはポリッシュ)ホイールもまたレトロさを感じさせる一つの要因かと思いますが、こういった仕様は当時のキャデラックを思い起こさせるものでもありますね(下の画像は1959年モデルのシリーズ62)。
キャデラック・ソレイのインテリアはこうなっている
そしてこちらはソレイのインテリアで、ナッパレザーと木製トリムをふんだんに使用した昔ながらのアプローチを用いており、レザー自体は太陽の光が当たると色が変わる効果を生み出すという微妙なピンクを含んだ虹彩顔料なのだそう。
ちなみにこのウッドは染色がなされていない天然目で、これら木製トリムはそれぞれ手作業でカットされ、寄木細工の技法を用いてシートバックなどに貼り付けられている、とのこと。
ちなみにキャデラック・シリーズ62もまた「ボディカラー同色内装」を持っており(この時代は同様の仕様が一般的であったようだ)、往年のキャデラックファンにとって、このソレイは「ぐっとくる」一台なのかもしれませんね。
「ソレイは、旅の発見を再考し、周囲の自然界とつながるパーソナライズされた運転体験を思い描いています。このコンセプトは、デザイン表現と体験を通じて高級な贅沢さを育むことで、キャデラックのエレガントなコンバーチブルの伝統を現代風にアレンジしたものです。」
キャデラック デザイン ディレクター エリン クロスリー
キャデラック・ソレイのイメージ動画はこちら
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