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EVベンチャー、ルーシッドが高速安定性をテスト。リミッターの作動する時速350キロまで一気に加速

2017/04/22

EVベンチャー、ルシード・モータースがその市販車第一号となる「AIR」の高速安定性をサーキットでテスト。
最高速度は「リミッターの作動する」範囲内で行われたとのことですが、なんとそのリミッターは時速350で作動し、実際にその速度まで加速し走行しています。

ルシードAIRは二個のモーターを搭載し1000馬力を発生。
バッテリーパックは100kWhと130kWhがあるそうですが、EVは「大きな(容量の大きな)バッテリーさえ積めれば出力と速度と航続可能距離を上げることができる」というのがガソリンエンジンとの大きな差と言えます。

ニューヨーク・モーターショーではダッジが「チャレンジャーSRTデーモン」にて0-100キロ加速2.3秒という「世界最速」アピールを行っていますが、テスラ・モデルS P100Dの「ラディキュラス・モード」ではチョイチョイとした設定だけで同等の加速が得られることもわかっており、EVというのは改めて底知れぬポテンシャルを持っている、と驚かされますね。

ルシード・モータースはテスラのいたエンジニアが中心となって運営している会社と言われ、最近になり中国資本であることも判明(拠点はカリフォルニア)。
同じく中国資本であるファラデー・フューチャーとともに「ポスト・テスラ」の最右翼と目されています。
しかしながら現在ファラデー・フューチャーは資金的トラブルを抱えており、ちょっとだけこのルシードのほうが「リードしている」という印象はありますね。

プロトタイプはさすがに市販モデルとは異なる(と思われる)エアロデバイスを装着しているようですが、「LUCID」のロゴ配置が秀逸だと思います。

関連投稿:今度はルシード・モータース。新型車「Air」の試乗動画を公開

まだまだ出てくるEVベンチャー。
すでに動画も公開しているルシード・モータースが今回は実際にプロトタイプを走らせた試乗レポートを動画で公開しています。
ファラデー・フューチャーは中国資本にてラスベガスに工場を建設する計画ですが、このルシード・モータースはアメリカ資本。
CEO始め多くの人材がテスラ出身となり、ファラデーに比べると現実味を感じさせる企業でもあります。

なおプロトタイプはファラデー・フューチャーFF91と同じく、ほぼ内装がない状態で計測用の計器類が装着されており、しかし走行に関しては問題ない様子。
2個のモーターを備え出力は1000馬力、0-100キロ加速は2.5秒、航続可能距離400キロというスペックを誇ります。

奇しくもルシード・モータースはファラデー・フューチャーと同じ時期に新型車を発売することになりそうで、スペックや車体のイメージもよく似ており、しかしファラデーの方が「やや優れている」という印象も。
この辺り値付け(価格)で回避するのかもしれませんが、もはやEVはスタートアップ企業にとっても参入障壁が高くなりつつあり、生半可なスペックでは市場が納得できなくなっている、と考えられます。

もしかするとこの辺りはテスラの戦略である可能性もあり、「他者が参入できないよう」高性能モデルにおいてはP100D、普及価格帯ではモデル3にて「壁」を構築し、さらに引き上げたのかもしれません。

関連投稿:また新手?EVベンチャー、LUCIDモータースが800億円規模の工場を建設すると発表

先日は中国企業から援助を受けるファラデー・フューチャーの経営が行き詰っているとお伝えしましたが、今回はまた新手のEVベンチャー、ルシード・モータースがアリゾナに800億円規模の投資を行い工場を建設、とのこと。

ルシードによると2000名の工員を抱えて2022年までには最初の市販車を投入するとしていますが、最初のモデルは画像の通りセダンとなるようで、真っ向からテスラを意識しているのは間違いなさそう(タイヤサイズから推測するに、サイズもよく似ていると思われる)。

この会社、並びに車についての詳細は謎が多く、またどこかで計画が立ち消えになるのでは、と想像しています。

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