| 新型コルベットのエアロデバイスは凄そうだ |
自動車メーカー各社は様々な特許を出願していますが、今回はGMがおそらくはC8(次世代)コルベットに採用されると見られる特許を3つ出願したことが明らかに。
画像そのものはC7ではあるものの、構造を見ると今からC7にこれを採用するのは難しく、となると「C8」に採用される可能性が大。
なお次期コルベットは「ミドシップ化」される予定ですが、この図面を見ると「FR」。
たしかに次期コルベットは「FRとミドシップ」両方が用意されると言われており、それを裏付けるものとしても捉えることができそう。
「DGS」はこうなっている
まずはダウンフォース・ジェネレーティング・ダクト(Downforce Generating Ducts=DGS)。
これは車体フロントから取り入れたエアを車体内部や底面に流してダウンフォースを得るもの(冷却を兼ねているのかも)。
エアの排出はボディ下部のみならず上部からも出すようですね。
なお、近年こういったエアロダイナミクスの技術向上は著しく、これはエンジンやサスペンション、タイヤの限界が近く、これらの研究よりもエアロダイナミクスにリソースを割いた方が効率がいい、ということなのかもしれません。
ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテは「アクディブエアロデバイス=ALA」にてニュルブルクリンク最速の座に一時就いており、そしてアヴェンタドールSVJはつい最近やはりALA搭載にて大きくタイムを更新し、やはり「ニュル最速」に。
かつてエンツォ・フェラーリは「エアロダイナミクスなんぞはエンジンが作れない奴がやるもんだ」と言ったものですが、時代はずいぶん変わった、ということになります。
アクティブ・サイドスポイラーは新しい考え方
そしてGMは「アクティブ・サイドスポイラー」の特許も出願。
これは車速に応じてスポイラーが可動するようですが、車両前後の「縦軸」において回転するようです。
これを発展させると、航空機の尾翼にある「ラダー」のように、曲がろうとする方向にエアを流して無理やりクルマを曲げたり、「上下」にフロアごと動かすことでダウンフォースを増強することもできそう。
アクティブ・リアウイングとルーフウイングも
そしてこちらも「可動式」エアロデバイスで、アクティブリアウイング、そしてルーフウイング。
リアウイングは昇降するほか、前後にも動くようで、後ろに動かすことで「擬似ロングテール」を実現できるのかもしれません。
なお、これまでにない動きをするリアウイングだとZENVOが搭載してきた可動式リアウイングがあり、こちらは見るからに「効きそう」な動きをするものの、かえって車両の制御を難しくしそうな場面も。
こちらはルーフマウントウイングですが、こちらもリアウイング同様に昇降、そして前後の移動を行うことに。
いずれのウイングも格納式だとは思われるものの、これらが展開した状態は「あんまり格好良くない」のかも、と考えたり。
なお、「ルーフマウントウイング」ですぐに連想するのは「ランボルギーニ・イオタ」。
効果としては、「もっとも高い位置にある」ルーフにウイングを設置する方がいいのか、それとも車両からエアが剥離する「もっとも後ろ」にウイングを装着した方がいいのかは不明です(ルーフマウントウイングが少ないことを考えるとその効果は大きくないのかもしれないが、F1マシンにもこれは見られる。ロードカーだと、重心が高くなる割に”効果が薄い”ということなのかも。もちろん前後重量配分にもよる)。
他にはこんな特許も出願されている
なお、上述の通り各自動車メーカーは様々な特許を出願。
それぞれのメーカーの方向性にしたがって独自技術を開発していますが、ここでその一部を見てみましょう。
とくに自動運転関連特許は「奇妙な」ものが多いようです。