| こういったカスタムはおそらく日本では許されない |
またまたフォード・マスタングと戦闘機とがコラボ。
第二次大戦時のエースパイロット、バド・アンダーソン大佐は彼の愛機であるP-51マスタング戦闘機に「オールド・クロウ(Old Crowe)」というニックネームを与えていたそうですが、じつに30年ものあいだ軍に仕え、そして今回フォードがその「初任務の77周年」を記念してワンオフでこのマスタングを製作した、とのこと。
なお、「マスタング(MUSTANG)」とはアメリカに生息する野生馬を指すものの、一説によるとこの「戦闘機」マスタングP-51をイメージした、とも言われます。
よって、これまでも(車の方の)マスタングには多くの「戦闘機コラボ」が存在しますが、それもまた生い立ちを考えると「当然」なのかもしれません。※フォード・マスタングは1964年登場、マスタングP-51戦闘機は1942年から運用開始
スーパーチャージャー装着で710馬力
このマスタングはフォードが公式にて企画したものですが、実際のカスタムを担当したのはRoushで、エアロパーツやペイントのほか、エンジン含むドライブトレーン、内装のカスタムも手がけています。
フロントにはフォード・パフォーマンス製のレーシングスポイラーが装着されリアにはマスタング・シェルビーGT500から拝借したスポイラーが取り付けられています。
車体はもちろんバド・アンダーソン大佐機をモチーフとし、シルバーをベースにフロントにはレッドとイエローのチェッカー、そしてサイドアンダーにはホワイトとブラックのゼブラ。
ホイールはマット仕上げのダークメタリック(20インチサイズ/Roush製)、そしてボディ後端はレッドにペイントされています。
マスタングに限らず、個人のカスタムにおいても「戦闘機モチーフ」はけっこう人気があるようで、よくインスタグラム等でも見かけますが、これもやはり(サビ風ラッピングとともに)いつかどこかで挑戦したいと考えるカスタムの一つ。
現在ぼくは「グレー」のケイマンに乗っており、ミリタリー風カスタムにチャレン痔うるなら「今」なのかもしれません。
5リッターV8エンジンにはRoush製のスーパーチャージャーが装着され、出力は710馬力へ。
エアインダクションボックスも形状が改められ、エアクリーナーが目視できるデザインを持っています。
スーパーチャージャーはミリタリーを強く意識したグリーンへ。
マスタング・オールドクロウのインテリアも「何から何まで」カスタム状態
そしてマスタング・オールドクロウのインテリアももとがどんなだったかわからないほどにカスタムされており、シートは戦闘機の座席をイメージしたカラーへと張り替えられ、おそらくは所属していた師団の紋章が刺繍にて再現。
スパルコの4点式ハーネスが装着されていますが、これはおそらく特注カラーだと思われます。
ドアパネル、ダッシュボードにはやはりミリタリー調のグリーンが使用され(助手席側ダッシュボードにはP-51のロゴがある)、シフトノブとドアインナーハンドルはレッドにペイント。
アメリカではバド・アンダーソン大佐は「英雄」として知られるそうで、このマスタングは7月25日に航空関連のイベントにてオークションにかけられ、収益金は若手パイロットの育成プログラム費用に充てられる、とのこと。
ほかにはこんな「戦闘機コラボ」マスタングも
上述の通り、戦闘機とコラボレーションを行ったマスタングの例は多く、こちらは第二次大戦中に、アメリカからイギリスに渡り、イギリス空軍で活躍したアメリカ人戦闘機パイロットに経緯を表したワンオフモデル。
フォード・パフォーマンス、RTRビークル、ヴォーン・ギッティングJr.選手とのコラボレーションによって誕生しています。
これまで見たカスタム・マスタングの中でNo.1。英国空軍モチーフのマスタングGTが登場
こちらもやはりマスタングP-51戦闘機(の黄色い部分のみ)をモチーフとしたものでやはりアメリカの航空機関連のイベントにて競売にかけられたもの(フォードは毎年、ウイスコンシン州で開催されるこのイベントに協賛している)。