| ケン・マイルズのドライブにてル・マン24時間レースを走ったフォードGT40をイメージ |
フォードGTは近年のクルマではもっとも高いプレミアムがつくクルマとしても知られる
さて、近年のスーパースポーツの中では格段に入手が難しい車として知られるフォードGT。
これはもともとの生産台数が少ない(年間250台)ことに加え、購入時にはフォードとの契約によって2年は転売できず、よって中古市場にもほとんど売り物件が出てこないため。
そして今回、わずか45台のみしか製造されなかったフォードGTマークIIがオークションに出品され、なんと187万ドル(日本円で約2億円)という高値で落札されることに。
サーキット走行専用のフォードGTには転売規制がないらしい
なお、このフォードGTマークII(MK II)は、ロードバージョンのフォードGTをベースとしたサーキット走行専用モデル。
ただし、モータースポーツにおけるいずれのカテゴリにも準拠していないために公式レースにも出場できないというクルマですが、それでも新車価格に比較して7000万円以上というプレミアムがついたわけですね。
このフォードGTマークIIは2020年モデルですが、このサーキット走行専用モデルについては、ロードバージョンのような「2年」という縛りがないために購入直後でも転売ができる模様。
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トランスミッションはロードモデル同様に7速デュアルクラッチを採用し、しかし出力向上にあわせてシフトプログラム等若干の変更がなされることに。
ブレーキはレース用のスチールローターではなく、ロードカー版のフォードGTから移植された「カーボンセラミックディスク」が採用されています。
サスペンションは2Gまでに耐えることができる「レーススペック」へと変更され、車高調整機能(フォードGTはドライブモードによって車高が変化する)やアダプティブ機能、ドライブモードそのものを廃止することで90キロの軽量化が可能になった、とのこと。
外観上の変化も小さくはなく、レースバージョンのフォードGTに準じたエアロパッケージが与えられ、フロントスプリッター、カナード(エアロフリック)、フェンダールーバー、リアウイング、リアディフューザー等の採用によって、ノーマル比でなんと「400%増し」のダウンフォースを獲得している、とアナウンスされています。
ボディカラーはル・マン出場車をイメージ
なお、この鮮やかなボディカラーはケン・マイルズのドライブによってル・マン24時間レースに参戦したマシンをイメージしたものだそうですが、ボディパネルの多くはベイビーブルーにペイントされ、ボディアンダーやリアウイングにはロイヤルブルーのアクセント、そしてフロントバンパーにはレッドのアクセントが見られます。
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