米にてフォードが「デジタルナンバープレート」を純正オプション化。従来の物理ナンバーの代わりにディスプレイを採用して表示をカスタムすることが可能に

｜　なかなかに面白い製品であり、ボク的にはちょっと気になる　｜

フォードに続きほかブランドがこれを採用すれば普及への大きなはずみに

さて、現在アメリカではいくつかの州にて「液晶パネルにナンバーを表示させる、デジタルナンバープレート」が認可されていますが、今回フォードが純正オプションとしてデジタルナンバープレートを導入することに。

自動車メーカーでこの「デジタルナンバー導入」を行うのはフォードがはじめてだそうですが、もちろんフォードはアメリカでもっとも売れている自動車ブランドのひとつなので、ここから急速にデジタルナンバープレートの普及が進むことになるのかもしれません。

デジタルナンバープレートは「買い取り」もしくは「サブスク」も

このデジタルナンバープレートを提供するのはアメリカのリバイバー（Reviver）社で、製品名は「RPlate（Rプレート）」。

まずはデジタルナンバーの装着が認可されているカリフォルニア、アリゾナ、ミシガン州の300以上のフォードディーラーにて提供され、ディーラー経由で販売される製品にはフォードの部品番号が割り当てられることになるのだそう（つまり純正オプション扱い）。

販売価格は通常版が599ドル、通信機能がついて「走行ルートの追跡含む盗難防止機能、駐車およびバレーパーキングモード、および車両位置検索機能が追加される」上位モデルの価格は749ドル。

なお、前者には月額8ドル/年額75ドル、後者には月10ドル/年間95ドルのサブスクリプションプランも用意されています。

デジタルナンバープレートではこんなことができる

このデジタルナンバープレートのメリット、そして機能については多数紹介されており、その一部を記してみると「（北米で義務付けられる）登録ステッカーを毎年貼り替えなくてもいい」「車両が盗難された場合には「STOLEN（盗難車）と表示させ通報を促すことができる」など。

ただしいくつかの疑問点もあり、どれくらいの耐久性・信頼性があるのか、駐車中にはどう表示されるのか（完全オフになるのか、だとすれば警察はそのクルマのナンバーをどう識別するのか）、夜間の視認性（イルミネーション）は問題ないのか、バッテリーに影響はないのか、ハッキング対策はどうなっているのかなどなど。

もちろん盗難も心配ではありますが、これについては「不正行為防止取り付け、堅牢な盗難防止対策」がアナウンスされており、上で述べたような事項含め、およそ考えうる限りの懸念事項には対策がなされているのだと思われます（でないとフォードは純正導入しないと思う）。

今回の「フォードの純正採用」につき、リバイバーの創設者兼最高戦略責任者、ネビル・ボストン氏は、「フォードのような自動車業界のランドマーク的なブランドと関わることができて、本当にうれしい。私たちは、潜在的なサプライヤーに対する同社の評価に関する厳しい要件を満たしたことを非常に誇りに思っており、デジタルナンバープレート技術の革新を彼らの製品に追加することを楽しみにしています」とコメント。

同社はこのデジタル ナンバー プレートにつき、以下のように説明しています。

このRプレートは、車両の識別と所有権に対する革新的なアプローチを提供する、スマートな運転のためのコネクテッド車両プラットフォームです。 従来の静的な金属プレートをインテリジェントなデジタル ディスプレイに置き換えることにより、ドライバーはテクノロジーと自動車の卓越性の新たな統合を体験できます。 この高度なソリューションにより、利便性と機能性の両方が向上し、多くのメリットが得られます。

このデジタル ナンバー プレートは、単なる表面上のアップグレードではありません。 それらは進歩の証です。 モデルに応じて、主な機能には、カスタム メッセージングを備えたパーソナライズされたディスプレイ、位置追跡、ユーザーフレンドリーなモバイル アプリを介した簡単な登録更新、車両移動時のリアルタイム アラート、不正行為防止取り付け、堅牢な盗難防止対策などが含まれます。 さらに、これらのプレートは従来の金属プレートの必要性を排除することで持続可能性を推進し、より環境に優しい自動車の未来に向けて大きな前進を示しています。

価格は高価ではあるものの、新しいモノ好きのぼくとしてはちょっと気になる製品です。

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参照：Reviver