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フォードGT「MK1」の中では希少中の希少、公道走行可能なスペックを持つ個体が中古市場に登場。価格は「ASK」なるも確実に10億円を超えるものと思われる

2023/10/21

フォードGT「MK1」の中では希少中の希少、公道走行可能なスペックを持つ個体が中古市場に登場。価格は「ASK」なるも確実に10億円を超えるものと思われる

| フォードUSAの発注によって製造され、その後は欧州に渡ってプレスカーとして使用された後、個人コレクターの手に |

途中で様々な仕様へと変更されるも、コレクターの努力によってオリジナルの仕様へと戻される

さて、フォードGT40は「もっとも価値の高いクルマ」のひとつですが、今回はそのフォードGT40の中でもトップレベルの価値を持つとされる1台が中古市場に登場することに。

ちなみに販売価格は非公開(POA=Price on application)で、購入する意思が確認できた人にのみ知らされることになりますが、確実に「10億円を確実に超える」ものと見られています。

Ford-GT40 (8)

なお、フェラーリ250GTOやジャガーD-Type、そしてこのフォードGT40など個体数が少ないクラシックカーにつき、そのクルマ(本物)を所有するオーナーであっても実際にそれをドライブすることは少なく(価値が下がることを恐れたり、クラッシュや破損を嫌う)、よって本物そっくりのレプリカを製作してそれを運転して楽しむことも多いもよう。※そういったレプリカは非常に高価である

ただしもちろん、このフォードGT40についてはそういったレプリカではなく、正真正銘の本物であり、かつ「特別中の特別」な歴史を持っています。

Ford-GT40 (5)

その価値25億円、フェラーリ250GTカリフォルニア・スパイダーのオーナーが本気で作ったレプリカが競売に。本物と並べてみても見分けがつかない【動画】
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このフォードGT40はこんな歴史を持っている

このフォードGT40(シャシーナンバーP/1069)はフォードUSAのために作られた「MK1」で、販売元によるとプレスカーとして使用されたという経歴の持ち主。

アメリカ国内で公開された後、スイスの名門レーシングチームであるスクーデリア・フィリピネッティに貸し出されることとなりますが、この際にボディカラーがボルネオ・メタリックグリーンへと再ペイントされ、欧州では1967年のジュネーブ・モーターショーへと展示されたという記録も残ります。

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さらにその後はイギリスへと送られ、現地ではプレスカーとして使用されたために多くのジャーナリストの手によってドライブされることになりますが、おそらくは相当に気難しいクルマであるにもかかわらず、事故によって破壊されることなく無事に生き残ったのは幸いだと言えるかもしれません。

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なお、フォードGTはMK1からMK5までが存在し、MK1は御存知の通り「フェラーリを倒すために」開発された純然たるレーシングカー。

しかしこのMK1はナンバーがついていることでわかるとおり、非常に少ない「公道走行が可能な」GT40 MK1のうちの一台であり、そこがこのクルマが「特別中の特別」であるゆえんです。

参考までに、1966年にはエンジンはじシャシー、ボディを大幅に改良したMK2が登場し、これが「ル・マン24時間で1-2-3フィニッシュを達成した」GT40。

そしてMK3は公道走行専用車として(7台が)製作され、MK4は1967年のル・マン向けに作られたレーシングカー(これにはGT40の名称が与えられず、GT MK4と呼ばれる)、そしてMK5はサフィール・エンジニアリング社がフォードの認可を得て製作した”継続生産モデル”です。

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このフォードGT40 MK1は実際にレースを走ったことも

このフォードGT MK1は(フォードがル・マンを4連覇した年である)1969年のジュネーブ・モーターショーに展示されることとなっていますが、これが「公式」として最後の役割であったとされ、その後フォードはこのGT40をプライベートコレクターへと販売するものの、このコレクターは上述のように「本物を大事にしまっておいて、実際に運転するのはレプリカ」という人物ではなく、なんと自らのドライブでグッドウッド・リヴァイヴァルのクラシックカーレースに出場したこともあるといい、相当に「肚が座った」人であったようですね。

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なお、このコレクターの手に至るまでには様々な改造が施されていたものの、このコレクターの手によって現在のオパールセントシルバーブルーに再塗装され、(競技用にコンバートされていたので)レース用のパーツを取り外し、当初の「公道走行仕様」へと戻された、と紹介されています。

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参照:Piston HeadsCARBUZZ

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