2022年1-5月の米国市場ではテスラが「もっとも売れたプレミアムメーカー」の座をキープ！前年比66％の伸びを見せ2位のBMWに大きく差をつける

｜　なんだかんだ言いながらテスラの圧倒的な強さはさらに盤石になってゆくようだ　｜

すべての自動車メーカーを等しく襲う苦境に対し、テスラはうまく立ち回る

さて、現在はサプライチェーン問題、パーツや輸送手段のインフレによって苦境に立たされる自動車メーカー各社。

よってほとんどのメーカーが減産を強いられている中でテスラはまたしても販売を伸ばし、5月までの数字だと「アメリカ市場でもっとも売れたプレミアム自動車メーカー」の座を維持した、と伝えられています。

なお、テスラは今年の第1四半期にBMWを抜いてアメリカ市場ナンバーワンの座を獲得していますが、この統計はもちろん「EVだけ」ではなく、他の自動車メーカーにおいてはガソリン車やハイブリッドカー等「全モデル」が含まれます。

テスラはカリフォルニア工場の生産をペースアップ

現在テスラはカリフォルニア州のフリーモント工場、中国・上海工場、ドイツ・ベルリン工場、米国テキサス工場を持つものの、現在フル稼働できているのはフリーモント工場のみ。

上海工場はしばらくロックダウンにて生産停止に追い込まれ（現在は回復しているが、サプライチェーンがまだ完全ではない）、テキサスとベルリン工場においても生産が本格化しておらず、これらについては「カネを燃やす釜のよう」だと表現され、つまりお金を失い続けている状態だとも。

そしてもちろん、イーロン・マスクCEOはそういった状態を憂慮しており、この不足分をカバーするためにフリーモント工場での車体生産を加速させているわけですが、フリーモント工場はもともと「生産キャパの上限にまで達しているのでは」と報じられていただけに、ここからまだ（生産を）上乗せできたという事実には驚かされます。

なお、6月はさらにペースが上がっており、「テスラ史上最高の生産台数を記録した」とも報道されるほど。

テスラはBMWを大きく引き離す

そこで2022年「最初の5ヶ月」の販売台数について、米国におけるテスラの販売は66％増加して17万9574台。

そして2番手につけたBMWは13万3209台（前年同期比-11％）、次いでレクサスは11万2296台（19％減少）、メルセデス・ベンツは11万584台という数字です。

ちなみにアウディは6万7986台、前年比マイナス35％と大きく落ち込んでいて、EVのみに絞ると6617台を販売し、これは「アメリカ市場で、テスラに次いでもっとも売れた自動車メーカー」となるのだそう。

そしてテスラの販売台数はもちろんすべてEVなので、アメリカ市場にて、もっともEVを売ったメーカーはもちろん変わらずテスラの17万9574台、そして2位は大きく離れてアウディの6617台ということを意味し、文字通りテスラの「圧倒的な強さ」が浮き彫りとなっています。※この統計はあくまでもプレミアムカーメーカーのみの数字なので、フォードやGMの数字は入っていない

なお、アウディの次にEVを売ったのはポールスターの4118台、次いでポルシェの3627台、そしてボルボの3330台、メルセデス・ベンツの3250台と続きます。

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参照：Autonews