| 今のところ、テスラのクルマは「フルモデルチェンジ」を経験していない |
ただしその中身はそれぞれのモデルがデビューした頃に比較すれば「別モノ」に
さて、テスラはモデル3にはじめてのフェイスリフト(マイナーチェンジ)を実施しようとしており、これは「プロジェクト・ハイランド」の名のもとに開発が進行中だと報じられています。
その詳細についてはテスラから何らアナウンスがないためわからないものの、今回そのプロトタイプと思われる車両がカリフォルニアの路上にて目撃されており、新しい外装とホイールを持つことが確認されることとなっています。
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その偽装は意外と厳重だった
そして今回ツイッターに投稿されたスパイフォトを見るに、フロントとリアに厳重な偽装が施されていることがわかり、つまりは「これら隠されている部分が変更される」と考えられます。
さらに、地味ではあるものの、フロントフェンダーに装着されているカメラ周辺の形状も新しくなっており(切り込みがドアの方にまで伸びている)細かいところがチョコチョコと変更さえることになりそうですね。
ちなみに装着されているホイールはある意味では「テスラらしくなく」、普通の自動車っぽいデザインを持っていますが、これが実際に投入されるかどうかはちょっとナゾ(ただしどこからか拝借してきたようにも見えないデザインなので、やはりテスラは新デザインとしてこれをラインアップに加えるのかも)。
まだまだ変更の内容はわからないが
上述の通り、新しいモデル3がどう変化するのかはわかりませんが、真に革命的な変化はその外装ではなく構造面にあるとされ、おそらくは(一部のモデルYにて採用している)ギガキャストによって製造されたプラットフォームを持つことになると考えるのが妥当であり、4680バッテリーを使用した新しいバッテリーパックを採用する可能性が高く、これによって(さらに)大きくコストが下がる可能性があるのかもしれません(テスラは生産効率の追求、加えてコストを下げることに重点を置いている)。
なお、テスラのクルマはこれまでに「フルモデルチェンジ」を経験したことがなく、モデルS/モデルXは過去に1度のフェイスリフトを経験しているものの、モデル3とモデルYは今までに(イヤーモデル以外での)大幅改良がなされておらず、モデル3にとっては今回が「初」の外観上のアップデートとなるわけですが、ここで導入される新しいヘッドライトそしてテールランプ、そして前後バンパーのデザインが順次モデルYそしてモデルSやモデルXへとフィードバックされる可能性が大。
一方でモデルSやモデルXに採用されるヨーク型ステアリングホイールなどが新型モデル3でも選べるようになるものと思われ、テスラのラインアップにつき、今後様々なバージョンアップが期待できそうですね。
もしかすると詳細が「インベスター・デイ」で明らかになるのかも
なお、テスラは3月1日に「インベスター・デイ」を開催し、そこではなんらかの新しい情報を公開すると予告されており、もしかするとこの新しいモデル3(あるいはブランニューモデルである廉価版EV)の情報が明かされる可能性もありそうですが、イーロン・マスクCEOはこのイベントについてかなり期待を煽っているため、予想を超える内容がサプライズとして語られるかもしれませんね。
Project Highland 👀 #Tesla #ProjectHighland pic.twitter.com/PuOJjFe1LL
— The Kilowatts 🚗⚡️ (@klwtts) February 22, 2023
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