5年間、約19万キロをテスラ・モデル3で走行したオーナーが「どれくらいバッテリーが劣化しているのか」を計測。その結果はわずか10％、意外と優秀だった【動画】

｜　EVオーナーにとって大きな懸念は「バッテリー性能の劣化」　｜

もし劣化が大きく、保証の対象外であれば多額の出費を強いられることに

さて、テスラは先日「モデルSとモデルXに搭載されるバッテリーは36万キロ走行しても12％しか劣化しない」とコメントしていますが、今回はモデル3のユーザーが自分の車両を用いて「どれくらいバッテリーが劣化しているか」を計測することに。

このオーナーはアンディ・スライさんなる人物です、2018年のモデル3にて12万マイル（約19万3000キロ）を走行しており、なかなかの距離を走っていると言えます。

テスラ・モデル3のバッテリーの交換費用は10,000〜16,000ドルくらい

なお、テスラは「モデルSとモデルXのバッテリー劣化」については言及したものの、モデル3とモデルYのバッテリーについては触れておらず、これらはまだ発売されて新しいということもあるかと思いますが、なにより「モデルS / Xと、モデル3 / Yではバッテリーの製造元が異なり」、つまりは品質に差があるわけですね。

よってモデル3とモデルYについては、モデルSとモデルXに比較して「より劣化が激しい」可能性が高く、（穿った見方をするならば）テスラはその数値を把握していたものの、あえて公表しなかった可能性も。

なお、もしバッテリーが大きく消耗していたならば交換の必要が生じ、そうなるとモデル3のバッテリー交換費用は（ロングレンジだと）おおよそ16,000ドル（約216万円）くらいが必要となってきます。※モデル3 ロングレンジの保証は、8年または12万マイルのいずれか早い方

そして今回、アンディ・スライさんは「この5年、ガソリン車で必要となるオイル交換などの負担を強いられることなく、もちろんガソリン代もかからず、電気代を支払うだけで済んだ」とテスラ・モデル3の高い経済性を評価しており、しかし恐る恐るその「バッテリーの劣化」を計測してみることに。

アンディ・スライさんによれば、バッテリーの劣化を知るにはいくつかの方法があり、「リカレント」なるアプリ（もしくはそれに類するもの）を使用するか、実際の走行距離や充電テストを行うか（ただしこれは新車時にデータを残しておく必要があり、その時と同じ条件でのテストを再度行うことは難しい）、車両にテスターを当ててヘルステストを行うか、といったことでバッテリーの状態を知ることができるのだそう。

そして今回、アンディ・スライさんはリカレントを使用してバッテリーの劣化を計測することとなりますが、その結果は「約10％の劣化にとどまる」というもので、これはかなり優秀な数値と言っていいかと思います。

ただ、アンディ・スライさんは日頃からバッテリーが劣化しないように気をつけているといい、たとえばスーパーチャージャーを使用しない（急速充電はバッテリーの寿命を縮める）、80％までしか充電しない（満充電もやはりバッテリーに悪い）といったことを実践している、と述べています。

テスラ・モデル3のオーナーがバッテリー劣化を計測した動画はこちら

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参照：Andy Slye