テスラ・サイバートラックの生産目標は37万5000台ということが社内文書から明らかに。予約は150万台以上あると言われるが、実際の需要はもっと少ない可能性も

｜　トラック単一車種で375,000台はかなり多い数字ではあるが、テスラの掲げる「年間2000万台」の目標達成にはまだまだ足りない　｜

現在の予定では8月にパイロット生産開始、10月から本格生産を開始。その前には納車イベントの開催も

さて、現在テスラの株価が上がり続け、これによってイーロン・マスクCEOは再び「人類でもっとも裕福な人間」の座に返り咲いていますが、その株価をもっと押し上げそうなのが「サイバートラックの納車開始」。

サイバートラックは2019年に発表された後、その納車が遅れに遅れていて、そのため正式に「今年の後半から納車開始」というアナウンスがなされ、プリプロダクションモデルが公開されている現在においても「サイバートラックの発売（納車）は難しいだろう」と見る向きが多数いると報じられます（たしかにぼくも生産開始に関しては確信を持てない）。

テスラはサイバートラックの生産を年間375,000台に設定

そして今回新しくなされている報道が「サイバートラックの年間生産台数は375,000台」というもの。

これは「テスラがサプライヤーに対して行った連絡」によって明らかになったそうですが、加えて初期生産モデルは2023年8月末までに市場に投入されることも明らかに（一般向けとしての大量生産開始は10月だと言われる）。

なお、サイバートラックの予約台数はちょっと前には「150万台」だと報じられ、しかしその数は日に日に増えているとされ、よって現在の正確な数字は不明です。

ただ、予約者の中には転売を目論んで複数台の予約を行っている人や、「数百台」レベルで予約しているユーザーも居るというので、実需がそれくらいあるのかもナゾであり、「実際にはそれほど売れない」と見るアナリストもいるもよう。

テスラはサイバートラックの納車イベントを開催する計画も

イーロン・マスクCEOはサイバートラックの納車イベントを開催する計画も（以前に）述べており、これは第3四半期末あたりに行わえる可能性が高いこと、そしてその際にはサイバートラックの生産台数は25万台～50万台程度（年）になるとコメントしたことも。

そしてこの数字を考慮すると、375,000台というのはその中間にあたるため、極めて妥当な数字なのかもしれませんが、おそらく（というか、ほぼ確実に）生産開始初年度つまり今年に375,000台を生産することは難しく、よってこの375,000台というのがどの時点の数字なのかはちょっと疑問が残るとことでもありますね。

順当に考えるならば、直近にて「375,000台」という連絡をサプライヤーに送っているのであれば、おそらくそれは2024年モデルを指しているものと思われ、だとしても2025年モデル以降でこの台数が増えるのか減るのかもまたミステリー。

いずれにせよ分からないことばかりなのがこのサイバートラックで、しかし生産が開始される数ヶ月前にはもう少し詳しい情報がテスラからもリリースされると考えて良く、それまではしばしの辛抱ということになりそうです。

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参照：Electrek