テスラの「新型バン」試作車が撮影されてツイッター上にリークされる。透明のキャビンを持ち、12人乗りの自律走行可能な「ピープルムーバー」？【動画】

｜　たしかにテスラは2016年に「12人乗りのバン」について言及している　｜

このバンは「ハイパーループ」に使用される可能性が大

さて、テスラの「12人乗りのバンのプロトタイプ」を捉えた動画がツイッター上に公開されてちょっとした話題に。

なお、上の画像では何のことかサッパリわからないと思うので、詳細はツイッターへと投稿された画像を確認して欲しいと思うのですが、投稿者によれば「ラスベガス・ループのためにデザインされた秘密のテスラ・バン・プロトタイプ」なのだそう。

Leaked video of the secret Tesla van prototype designed for Elon Musk's Vegas Loop, from inside The Boring Company's Las Vegas headquarters pic.twitter.com/A3A3XJ0UTx

— Jacob Orth (@JacobsVegasLife) July 10, 2023

テスラはかねてより人員輸送用のバンを計画していた

なお、今回の動画を公開したのはラスベガスを拠点として活動するコンテンツクリエイター、ジェイコブ・オルト氏で、アップされた動画を見ると、たしかにステアリングホイールにはテスラのロゴが見え、そして運転席を含めると合計で12個の座席、そして完全にシースルーな構造を採用する車両の外殻を確認することが可能です。

この真偽の程は不明ではあるものの、テスラはかつて（2016年に発表した）マスタープラン2を発表した際に「バン」について言及したことがあり、まずマスタープラン1では「スポーツカーを作り、そこから得た資金で手頃な価格のクルマを作り、その資金でさらに手頃な価格のクルマを作ること」を示し、実際のところ、その計画はテスラ・ロードスター→モデルS/モデルX→モデル3/モデルYといった具合に確実に実行されています。

その後のマスタープラン2（2016年）では「パワーウォールの投入とソーラーシティの組み入れ、そしてオートパイロットを一般ドライバーの10倍安全にし、ロボタクシーを導入すること、バンとバスを導入すること」が公表されており、このうちいくつかは実現し、またいくつかは「道半ば」。

なお、時を同じくしてイーロン・マスク氏は「ハイパーループ計画」を打ち出していて、これは都市部の地下に穴を掘り、これをトンネル（ドライブインハイパーループ）として活用することで渋滞を緩和するという内容。

実際のところイーロン・マスク氏は「ボーリング・カンパニー」を設立して地下に穴を掘り進めていますが（最近はあまりこの話題を聞かない）、ここで「輸送機関」として12人乗りの車両を開発すると発言したことがあり、となると今回リークされた車両とこれまでの計画との整合性が出てきます。

参考までに、マスタープラン3では「パッセンジャー・バン」のリリースにも触れられており、今回の「透明なバン」がこのパッセンジャー・バンに該当する可能性もありそうですが、そもそもこれまでに出てきた「テスラのバン」はみな同じ車両を指している可能性もあり、今後チョコチョコ出てくるかもしれない情報に期待したいところですね。

なお、現在多くの自動車メーカーが渋滞緩和、そして新たな商機を「空」に見出しているものの、イーロン・マスクCEOのみが（航空宇宙産業関連会社であるスペースXを所有するにもかかわらず）「空飛ぶクルマは危険極まりないシロモノであり、いつか重大事故を起こす」とコメントして”地中”に活路を見出していて、これはかなり興味深い事実だと思います。

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参照：Jacob Orth