| たしかにボクもサイバートラックはテスラの行方を大きく変えることになるだろうと考えている |
さらにはこのクルマが街の風景を一変させてしまうだろう
さて、テスラはサイバートラックのパイロット生産を開始したと公式にアナウンスしており、検証・認証リリース候補車の製造を開始したことも公表済み。
このサイバートラックについては「売れるだろう」という予測、逆に「売れないだろう」という推測もあり、さらにまだ「いったいいつ納車が開始されるのか」「本格的に製造が開始されても生産に問題が発生するのでは」という疑問も残っているため、今ひとつ本気で議論しにくい状態です。
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ウォール街から強気の予測が登場
そしてこういった「半信半疑」状態が続く中、今回ウォール街のベテランアナリスト、そして投資会社フューチャー・ファンドETFの共同設立者であるゲーリー・ブラック氏が「サイバートラックは大量に売れるだろう」という強気のコメントを出すことに。
同氏はゴールドマン・サックスの最高情報責任者(CIO)を努めたこと、そしてその的確な予想でも知られる人物ですが、今回は下記のように語っています。
実際にサイバートラックが発売され、このトラックが道路を走れば、それだけで売れるだろう。サイバートラックは大きく、大胆で、ゴージャスだ。そして、190万台の予約注文がある。ベースモデルの価格は5万ドルを下回り、まるで広告塔のようにアメリカ中を転がり始めるだろう。
実際にこのクルマを目にすることで、テスラや、サイバートラックを知らなかった人々がテスラのウェブサイトに集まり、ハロー効果(この場合、テスラ製品で素晴らしい経験をした消費者がその製品に熱狂する様子を見て、自分の評価もそちらに流れてしまう)が生まれる可能性がある。
そう、モデルYが世に出たときのように。
いやもしくはそれ以上かもしれない。
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現トラックユーザーのうち、1/4以上がサイバートラックへの乗り換えを検討している!しかし半数以上が「これは本物のトラックではない」と認識しているもよう
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テスラの快進撃はサイバートラックの発表から始まっている
そしてここで思い起こすのは2019年末にサイバートラックの発表。
これによってテスラに対して関心を示さなかった(自動車以外の)多くのメディアがテスラに注目するようになり、またイーロン・マスクCEOの一挙手一投足に注目が集まるようになったわけですが、同時に株価が7倍にまでつり上がっています。
さらにはモデル3、モデルYといった既存ラインナップのクルマが文字通り「飛ぶように」売れ始めており、文字通りこれは「ハロー効果」。
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米巨大掲示板にてもっとも人気があるEVは「テスラ・サイバートラック」!なお同掲示板ユーザーの平均年齢は23歳、テスラオーナーの平均年齢は50歳オーバー
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様々なレンダリングが作られ、様々な記事が公開され、世界各地でサイバートラックのレプリカやマッシュアップが作られるに際してどんどん人気が加速しており、現時点では「190万台」という、テスラの年間販売台数と同等の予約が(たった一車種に)集まっているわけですが、これはひとえにサイバートラックの持つ特殊性そして排他性によるものと考えられます。
このサイバートラックが実際に、そして現実のものとして世に出たならば、2019年当時の熱狂が再現される可能性も否定できず、よってゲーリー・ブラック氏は「テスラの株価が急騰する可能性がある」とも。
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イーロン・マスクはテスラ・サイバートラックの販売台数を年間25万~50万台と見積もっている!トラック王者、フォードFシリーズ全体の65万に対してかなり強気の数字
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更に同氏はサイバートラックの潜在的な購買層について、年配の世代よりも若い世代の方が共鳴する可能性が高いと述べ、「65歳の人には好まれないかもしれないだろうが、しかし、40~50歳のピックアップトラックのオーナーは気に入るだろう。なぜならサイバートラックは異質でパワフルだからだ」。
加えて、モデル3がモデルSを、モデルYがモデルXの販売を侵食したときのように「サイバートラックは自社のラインナップを品属することはない」のもまたテスラの販売そして利益に貢献するであろうと考えられる部分であり、様々な意味でサイバートラックはテスラの業績に大きなインパクトを与えることになるかもしれません。
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参照:CNBC